MR2
F 570℃ R 459℃
NSX
F 418℃ R 358℃
RX-7(FD3S)
F 498℃ R 322℃
スープラ(80)
F 510℃ R 330℃
筑波サーキットを3周連続アタックしたあとのブレーキローター温度の比較です。MR2(5型ターボ)の温度が圧倒的に高いのが分かります。煙出ちゃってます。
車重はこの中でも最軽量の部類です。ラップタイムは10秒台と最も遅いです。
ドライバーのインプレは、
・ブレーキがすぐ落ちてくる。
他の車と比べて落ち幅が大きい。
・タイヤがタレるとコントロールが難しい
最初はいいがタレるとリアのスライド量が予測できず、待ちを要する。
・エンジンパワーが劣る。
ランエボ、インプと比べるとパンチがない。
との評価になっていました。
他の車はラップタイムは安定。ブレーキの落ちもほとんど変わらないとのこと。つまりガクンと落ちたのはMR2だけということです。
この頃は5型で熟成されたNAモデルがリリースされた一方でターボのほうは進化を止め、ライバルに置いていかれている状況。これ以上は無理だと限界の状態でした。
スポーツカーと比べられるのは酷ですが、そんな苦しい立ち位置でしたね。
ここまで温度が上がる理由はブレーキサイズが小さいこと。ホイールサイズも小さい。クーリングも不十分。高い車速でコーナーに突っ込むとオーバーステアなためより減速を求められる。
全てがブレーキの負担になります。ABSが優れていようがこれでは全くダメですね。
こんなブレーキダメダメなMR2ですが、今まで一度もフェード経験はありません。それどころかタッチの変化すらした起こしたことないのですよね。
考えられる理由としてはタイヤホイールサイズの拡大。多少のクーリング効果もありますし、グリップレベルが上がればハイスピードアプローチが可能となりブレーキをあまり必要としなくなります。特にリアのスタビリティが向上すれば突っ込みは格段に楽になります。
今でこそデカイブレーキが付いていますが、ハンドリングを改善することでブレーキの負担をかなり軽減できます。
一応世間一般ではミッドシップはブレーキが有利ということになっていますから、MR2乗りの方はこの受け入れがたい事実を理解しつつ、見果てぬ夢を追うことが必要となります(笑)
ポルシェのブレーキが優れているのはエンジンレイアウトではなく、クーリングも含めトータルで作られているからです。決してレイアウトだけで決まるものではありません。MRより遥かに止まるFFも居るのですから。
ブレーキがフェードする → 温度域の高いパッドに交換すれば解決!といった単純なものではありません。
ブレーキフェードするならクーリング性能を上げればいいじゃないか。ブレーキを踏まないような運転にすればいいじゃないか。ブレーキに負担を掛けないようなハンドリングにすればいいじゃないか。
選択肢は豊富です。
自分がとった選択肢はブレーキ踏まないで曲がれるようにすればいいじゃん。ってとこですね。そのためのタイヤサイズアップであり、リアのスタビリティ向上だったりします。もちろん他にも理由はありますが、結果的にブレーキの負担はかなり少ないと思っています。
少なくともノーマルのように筑波3周で終わるようなていたらくにはならないでしょう。
走る止まる曲がるの中で最も重要なのは止まることです。走らなくても死にませんが、止まらないと死にます。
もっとブレーキと真剣に向き合う必要がありますね。
そこのMR2、ブレーキ大丈夫ですか?
Posted at 2015/11/22 00:24:30 | |
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日記 | クルマ