• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2021年05月27日

思量の35分間。

思量の35分間。 柵から離れてくださいっ!

語気を強めた駅員さんの大声が広島駅のホームに響き渡った数秒後、ファ~ンと警笛を鳴らしたこだま号が緊急停止。

その現場は、博多寄りの先頭号車位置にいた私からは遥か彼方。しかし、一向に車両が動き出す気配がないうえに、次々に駅員さんたちが現場に走り寄って行く様子から、遠目にもアクシデント発生を察知。

これは長期戦になるかも・・・

私は次の瞬間、在来線(山陽本線)経由に切り替えての帰宅と、広島駅近辺のビジネスホテル泊、という2つの現実的な選択肢と、その判断を下すタイムリミットをササッと計算。
そして、より正確な判断材料を掴むため、ホーム上をひとり大移動。大胆にも、騒ぎの中心地近くのベンチに腰を下ろし、周囲を行き交う鉄道関係者の動きを至近距離でウォッチし始めたのでした。

やがて、背中にPOLICEと書かれた人たちが大挙して到着。上下線とも運転を見合わせて静まりかえった広島駅のホームに、今から現場検証に入る旨のアナウンスが流れますが、アレッ?

・・・どこか緊迫感がないのです。

現場では、報告用と思われる測量や撮影が慌ただしく行われてはいるものの、一向に救急隊員が駆け付けるような雰囲気はないし、だいいち、自分が座っている特等席のベンチが立ち入り禁止エリアにならないのも不思議^^;。

そのうち、中途半端な位置に30分近く停止し続けるこだま号を正規位置まで前進させる段階に。
もし人身事故が起きていたなら、私の僅か数メートル先に凄惨な光景が顕わになる可能性もあったわけですが、幸いにもそのような重苦しい緊張感はどこにも無く。
事実、まるで何事もなかったかのように列車の運行再開が程無くアナウンスされたのです。
決断のタイムリミットまで1時間を切っていた21時過ぎ。晴れて、在来線の2時間の長旅からも、予期せぬ外泊の痛い出費からも解放された瞬間でした。

ふぅ、とんだ騒ぎに巻き込まれたなぁ・・・

ホーム上で大移動をした結果、当初乗ろうとしていた1号車ではなく、最後尾の8号車に腰を下ろすことになった私。
本来の500系からN700系への車両変更により、偶然ありつけることになった豪華な指定席シート。少しリッチな気分に浸りながら、定刻の35分遅れで広島駅を出発した直後、車内アナウンスの説明を聞いてビックリ。

「この列車は、広島駅でお客様がホームに転落した影響で・・・」

って、ホントに落ちてたの!?

ということは、間一髪でホーム真下の待避用空間に逃げ込んだのでしょう。その瞬間、現場に居合わせた人たちは全員が息を飲んだに違いありません。

上下線合わせて数百人の利用客が待ち惚けを食らった今回の騒ぎ。なかでも一番の被害者は・・・まさに当のこだま号から降りる寸前だった乗客の方々だったかもしれないですね。

九死に一生を得た?はずのお騒がせな当事者の姿はどこにも見当たりませんでしたが、事務所か何処かでぜひコッテリお灸を据えられてほしいものです。

でも、何事もなくてホントに良かった。
ブログ一覧 | 隠れ家の新幹線 | 日記
Posted at 2021/05/28 00:06:08

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

音楽でイこう2
グルテンフリー!さん

本日は……
takeshi.oさん

驚くAmazon配達員
別手蘭太郎さん

車検
KUMAMONさん

【ジムニーノマド】車内の足元、汚れ ...
YOURSさん

朝の一杯 7/2
とも ucf31さん

この記事へのコメント

2021年5月29日 18:38
全盲車ですかねぇ?
普通の人は、連結部にダイブしないと落ちれそうにない。
転落防止柵の幅結構ありますからねぇ。

列車の停止位置に合わせてゲートが移動しないといけないですが、そこまでの投資はいよいよ、企業の安全対策では難しいですな。
国頼みですが、今の政府ではねぇ。
コメントへの返答
2021年5月29日 22:47
転落防止の柵、東京や新大阪では可動式ホームドアが完備されていると思うのですが、広島駅では全4本中で2本しかなく(しかも稼働させているのは1本だけ)、残り2本は固定柵のみ。乗降口付近には常に広い隙間があり、このような事故は常に起こり得る状況なんですよね…。

設置する費用の問題があるにせよ、乗客の安全確保に対する考え方が一定でないことには不信感を抱かざるを得ません。(ちなみに徳山駅には全く柵がありません)

プロフィール

小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/7 >>

  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

MAZDA VIRTUAL MUSEUM 
カテゴリ:My Favorite Site
2020/02/16 08:57:15
 
Jacobins Square  
カテゴリ:My Personal Homepage
2011/09/15 18:08:17
 
WW2 
カテゴリ:Our Enthusiastic Project
2011/09/15 18:06:58
 

愛車一覧

マツダ RX-7 マツダ RX-7
独身時代の2000年にⅣ型から買い換えたⅤ型。 以降5年間で計29回のサーキット走行に供 ...
マツダ MAZDA3 ファストバックハイブリッド マツダ MAZDA3 ファストバックハイブリッド
見る者をハッとさせる造形、個性とセンスが光る色合い、世界の最先端を窺う新世代エンジン、操 ...
マツダ MX-30 EVモデル マツダ MX-30 EVモデル
5代目となる嫁さん専用車は、我が家で初の電気モーター駆動車に。SKYACTIV-G→D→ ...
マツダ ビアンテ マツダ ビアンテ
我が家の遠出&多人数移動用の三列シート車として、V6フレンディのショートリリーフの跡を受 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation