
先日、高校3年生の娘の最後の最後の体育祭に行ってきました。
小学生じゃあるまいし、高校の体育祭を親が観に行くなんて!
って感じですが、
子供の通っている高校の体育祭は、ちょっと変わっていて、
体育祭というより、お祭りイベントなので、毎年多くの保護者が見に来ます。
体育祭もそうですが、高校自体もちょっと変わっていて、
校則がありません。制服もありません。
なので、髪型や服装も自由です。
化粧をしてもネイルをしてもピアスをしてもOK。
茶髪でも金髪でもOKです。
(実際、今の娘は、茶髪や赤髪を卒業して金髪。
しかもピアスにネイルに化粧とフルコンボ!役満!です。(笑))
学校としては、どんな格好をしていても他人に迷惑を掛けたりしなければ、
個人として尊重するという考え方のようです。
何が禁止ということはないが、入学式や卒業式など、TPOに合わせた身なりや行動を各自が考えて行う。
要するに、大人と同じなのです。
さて、どんな体育祭かというと、
全生徒が“連合”という名の9つの色別のグループに分かれてチームを組みます。
各チームは1~3年生の混合の縦社会です。
体育祭の運営は、生徒による自主運営。
進行管理はもとより水分補給などの注意喚起まで、全て生徒が行います。
ここまでは、まあ、ありかと思いますが、
競技には個人種目がなく全て団体競技。個人ではなくチームで戦います。
誰が足が速いとかは重視されません。チームでどうかが重視されます。
さらに、体育祭なのに、体育競技だけでなく、
衣装部門、オブジェ部門(神輿のようなもの)、アーチ部門(大看板のようなもの)、応援合戦(寸劇のようなパフォーマンス)でも競い合い、
それぞれの成績で総合優勝が決まります。
つまり、体育競技の成績だけでは優勝できない、体育祭なのです。
校長先生が
「私はいくつもの体育祭を見てきたが、こんな体育祭は初めてだ!」
「体育祭で衣装部門の表彰なんて、聞いたことが無い!」
とおっしゃるほど風変わりな体育祭なのです。
実際、先生はテントの所で見守っていて、
アナウンスや競技ごとの準備などに生徒が動き回っている姿を見ると、
本当に生徒が全てやっていることが実感できます。
それだけで、ちょっと感動してしまいます。
生徒たちも、チームカラーのTシャツや衣装に身を包み、
中には髪をチームカラーに染めている子もいます。
みんなが体育祭というお祭りを楽しもうとしていることが伝わってきて、
見ているこちらも楽しくなってきます。
最後の表彰では、体育競技だけでなく、
衣装やオブジェなどの表彰が行われます。
表彰され泣いている子を見て、運動が得意ではない子でも、
競技以外の部門の役割を頑張れば表彰される。
この風変わりな体育祭の素晴らしさを実感できます。(泣)
我が娘は、優子や久美子たちと違って、真剣に部活に取り組むこともなく、
ゆるい高校生生活を送っていますが、
体育祭をはじめ、この自由な校風の中で、
彼女なりに学生生活を楽しんでくれているので、
この学校に通って本当に良かったと思います。
今の金髪も、振り返れば青春の思い出になるのかな。
Posted at 2019/06/06 23:15:22 | |
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