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2011年01月03日

サーマルリアクターが分解出来たらなぁ・・

サーマルリアクターが分解出来たらなぁ・・ 昨日は今年最初のエンジン始動を行いました、調子も良くて幸先の良いスタートでした(^^)

そして今日もエンジンを始動してみました、赤コスモは長期間エンジンを始動させないとローター内の冷却室のオイルが燃焼室内に侵入して始動直後は猛烈な白煙が出るのですが昨日始動したばかりなので今日は殆ど白煙は出ず・・^^;

青コスモのエンジンもすぐに始動(^^)ちなみに私のコスモは3台とも寒冷地仕様ではないので冬だとセルモーターの回転は遅いですが、それでもエンジンは一発で始動します。

 

エンジンの調子は良いのですが青コスモはサーマルリアクターの排熱パイプからも排気ガスが・・


メインマフラーの横にあるこの小さなパイプ・・本来はこのパイプから排気ガスは出ない構造です。
まぁ実際のところは、このパイプから排気ガスが出ているパターンは多いですが・・^^;
青コスモはこの排熱パイプが結構腐蝕していまして・・メインマフラーのように熱を持たないので排気ガス中の水分が蒸発しないのでしょうね。
腐蝕したパイプにはマフラーコーキングが塗られていましたが、これは気休めですね、剥がれて浮いてきてそこからも排気ガスが漏れています、まぁいずれ補修しましょう。

ところでこの排熱パイプとは何か・・この頃のロータリーエンジンはエキゾーストマニホールドに替わってサーマルリアクターというチャンバーの中で排気ガス中の未燃焼成分(HC)を酸化反応させて(要は燃焼させるわけですね)排気ガスを浄化していますが、内部で燃焼させるわけですから当然サーマルリアクター本体は高温になります。

サーマルリアクター内で酸化反応を起こすには高温が必要ですが必要以上の高温はサーマルリアクターの耐久性を損なうのでエンジン回転が4000回転以上になるとサーマルリアクター本体にエアを送って冷却するようになっていて、その冷却したエアを排出するのがメインマフラー横のパイプです。


これはサーマルリアクターの断面図です、排気ガスはポートインサートからスリーブを経て燃焼室に入り、燃焼室から更に排気ガス通路を通過する事で排気ガスが燃焼室内に滞留する時間を設けて十分な酸化反応を起こさせています。

エアポンプからのエアは低回転時は酸化反応のために使われますが4000回転以上ではコントロールバルブの切り替えで冷却層に送られ、サーマルリアクター本体を冷却して排熱パイプから排出されるので本来はエンジン回転4000回転以上の時にエアしか出てこないはずです(※訂正します、エアコントロールバルブからは4000回転以下でもサーマルリアクター冷却層にはエアが供給されているので排熱パイプからは2000回転程度から徐々にエアが吐出され4000回転以上で大量にエアが吐出されるのが正常です。2018年9月訂正)

にも関わらずアイドリング時に排熱パイプから排気ガスが出ているという事は・・考えられるのはサーマルリアクター内の冷却層と燃焼室の仕切りが何処かで破損して燃焼室と冷却層が繋がってしまっているか、サーマルリアクター直後の排気管の内部の破損でエアの排出通路と排気ガスの通路が繋がってしまうといった可能性が考えられます。

サーマルリアクター内部の破損だとしたら本体を切断しないと修理は出来ませんがサーマルリアクターは特殊合金なので通常の溶接で上手く接合出切るかは何とも言えません。

ちなみに当時のロータリーエンジン開発リーダーだった山本氏は当初、サーマルリアクターはメンテナンス出切るように本体をボルト接合とする構造を主張したそうですが技術者は高熱で歪むからと溶接による接合を主張し、結局は溶接による接合になったわけですが歪みの事はともかく、山本氏が主張した分解式なら部品が出ない今でも容易に修理が出来たかも知れませんね。

ちなみにマツダ以外でもサーマルリアクター式のエンジンはありまして・・


これは三菱のエンジンですが、三菱もマツダと同じくサーマルリアクター式を採用していました、このサーマルリアクターも本体は溶接で接合されていますね。


これはトヨタのエンジンですがTTC-Lという排気ガス浄化方式でサーマルリアクター式ではありませんが排気ガスの酸化反応を維持する目的で排気ガス温度を保温するためにサーマルリアクターと似たような形状のエキゾーストマニホールドになっています。
このエキゾーストマニホールド本体はボルト接合ですね。
排気ガス中のHCを燃やすのではなく排気ガスの温度を下げないようにしてHCの酸化を促進するものなのでサーマルリアクターほど高温にはならないのでボルト接合でも良かったのかな?

リープスのサーマルリアクターもボルト接合だったらな~まぁ走行には支障ないのでいいか・・^^;



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Posted at 2011/01/03 02:31:02

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この記事へのコメント

2011年1月3日 2:56
本年初のエンジン始動おめでとうございます☆
さすが調子いいですね~♪

私もエアーパイプからちょっと煙でてるかも?

整備書によるとアイドリング時にはエアーが出ないのが正常で?
2000回転ぐらいから序々に出て4000以上で最大みたいに書いてますね?
コメントへの返答
2011年1月3日 12:16
赤コスモも若干エアパイプから煙が出るんですよね~^^;

まぁ走行性能には影響はありませんが・・サーマルリアクター入り口のノンリターンバルブとACV内のチェックバルブで排気ガスがACVに逆流しないようになってはいるものの、本来排気ガスが出ないパイプからガスが出てくるのはあまりスッキリしませんね^^;
2011年1月3日 10:48
お疲れ様です(‘o‘)ノ
ほぉ~(‘o‘) 断面図で見ると仕組みがよくわかりますね~(*^o^*)
自分は即効でタコ足に変えちゃうのでオリジナルのエンジンを勉強するのに大変お役にたちます(^o^)/
コメントへの返答
2011年1月3日 12:56
確かにチューンドロータリーだとサーマルリアクターは真っ先に換えられてしまいますね(笑)

サーマルリアクターは外見はただの湯タンポみたいですが^^;断面図を見るとそれなりに?作り込まれていますね。

サーマルリアクターは昭和40年代から採用されて、途中で何度も変更されていていますが、それだけ思考錯誤が繰り返されていたわけで排気ガス規制に振り回されていた当時のメーカーの苦労が目に浮かびます^^;
2011年1月3日 22:32
いつ見てもCD23Cさんのコスモは始動性イイですよねぇ~私のコスモとは比べ物にならないです。
乗り方か?オーナー自身か(謎)
しかも北海道というとても寒い所なのでホンマ凄いなぁ~メンテ行き届いているんだなぁ~って思います!


一時私のコスモもエアパイプから煙り出ていた時期ありましたが最近は出ていないみたいです・・・もう少し始動性はともかく暖機がスムーズにいったら言う事無いのですがそのうちエンジンOH必要ありかも(ううむ)

コメントへの返答
2011年1月3日 23:50
この動画を撮った日は暖かくて(といっても気温はマイナスですが)条件は良かったですね、でも寒冷地仕様ではないのでセルモーターの回転も始動出来るのか?と思うくらい回転が遅いですが不思議と一発で始動しますね。

私の場合、その日の気温やエンジンの状態を予測して始動方法を色々と変えてますが感覚的なものというのか、暖かくても寒くても大体は一発で始動出来るようになりました。

暖気運転はその日の気温や湿度によってスムーズだったりカブリ気味のようになったり・・湿度が高くてキャブの中で結露して暖気中の調子が悪い等、アナログ制御ですから今の車と違って完全ではありませんが私はそれが面白いですね、機械なのに人の温かみのようなものを感じて・・^^;





2011年1月3日 23:42
こんばんわ、おつかれさまです。
私も、以前乗っていたルーチェAPでエンジンが吹けない不調に悩まされました。その時は会社の大先輩が、サーマルリアクターの詰まりを直してくれたので復活しました。内部が溶けたのか、内壁をぶち抜いておいたと言ってましたが、何をしたのか謎です。その後絶好調でした。
サーマルリアクターもなかなか厄介な機構ですね。困ったものです。
私のクルマは、新年早々、AAVが遂に逝ったようです。パンパン音が頻繁になり、アイドリングが不安定になってきました。以前のCD23Cさんの分解修理方法を参考に早速直してみようと思います。
コメントへの返答
2011年1月4日 0:10
こんばんは(^^)

サーマルリアクターは排気ガスが十分に酸化反応が出来る時間が必要なので内部に排気ガスを滞留させるためにリアクター内の燃焼室に一体型の内壁があって、この内壁はリアクターを単体にして排気口から指を入れるとすぐに触る事が出来ます、この内壁で排気ガスがすぐに排出されずにリアクター内に滞留させるのですが、きっとこの内壁を抜いたのだと思います。

AAVが逝きましたか~mazda-manさんならきっと直せますよ(^^)私の修理で良ければ参考にしてみて下さい。

2011年1月4日 1:15
いや~ いつもベストコンディションで始動性もいいですね~。。
しかも綺麗!!

うちのレガート君のエアパイプは腐食で途中切れてます(爆)
ガスも少し出てるような・・・・(2柱リフトがほしいなぁ~)
今回も図解に説明つきで理解しやすくいいですね~。。
コメントへの返答
2011年1月4日 1:59
ありがとうございます(^^)
コスモは3台ともエンジンの調子は良好で始動性が良いのはありがたい事ですね、いつも調子良く走ってくれるコスモたちに感謝です(^o^)

エアパイプの腐蝕・・パイプ内側からの腐蝕だと防ぎようがないので穴が開いたら補修するしかないですね・・^^;
こういった下回りで行なう整備は確かに2柱リフトが欲しいところですが、さすがにそこまでいくとガレージというより工場に近いですね^^;

サーマルリアクターの中身を見る機会もそうそうありませんから、こうした断面図を見るのも面白いです(笑)




プロフィール

「初始動 http://cvw.jp/b/293527/48382128/
何シテル?   04/20 16:59
はじめまして、CD23Cと申します。 子供の頃から車が大好きで現在はコスモAPを所有しております。 車バカな私ですが宜しくお願いします。
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