季節も秋になりすっかり寒くなってきました、夏は暑くて作業がなかなか進まない赤コスモでしたが秋になり暑さからは解放されたものの、エンジンルームの配線をどうするか、しばし悩んでいました。
全部の配線を交換するのはあまりに大変です、そこで劣化が著しい配線だけを交換する事にしました。
室内からエンジンルーム内のコネクターまでの配線は意外に劣化していなかったのでそれは触らず、コネクターからエンジン各部への配線を全て交換しました、これがなかなか大変でしたね・・配線の総取り換えよりは楽ですが、それでも数十本の配線を間違えないように交換していくのは結構骨の折れる作業でした、バッテリーのケーブルもプラス、マイナス共に22sqから38sqへと太いものにしました。
配線の色は出来るだけ同じものにしないと配線図が使えなくなってしまうので交換した配線は出来るだけ同じ色の配線を使いましたがどうしても入手出来ない色の配線はやむを得ず違う色の配線になりました、まぁ違う色の配線は2、3本ですし修理の際には室内側からの配線の色で判断出来るからいいか・・それにしても大変だったな~二度とやりたくないです(^^;)
何とか配線作業が終わり、いよいよエンジン始動です、メタポンからオイルが上がって来るまでの時間を考慮して混合油を少し入れ、まずは燃料ポンプの配線を繋がずエンジンが始動しないようにして油圧ランプが消えるまでクランキングしてオイルを十分に行き渡らせます、そしていよいよエンジン始動です。
燃料ポンプの配線を繋ぎIGをONにしてキャブレターのフロートチャンバーに燃料が入ってきたのを確認してエンジンスタート!
ブオン!と始動すると同時にバリバリ!という排気漏れのような音が(^^;)私はすぐにピンときました、これはきっとインタメの穴だ・・。
矢印の穴から排気が漏れているのです、この穴は何かというと熱交換器が付く前の旧タイプのREAPSはこの穴から二次エアを送り込んでいてローターハウジング下部の横方向から二次エアが流入するようになっていますがREAPS-5Eの赤コスモではローターハウジングの排気ポート下から二次エアが流入するのでローターハウジングの横方向は塞がっています、しかし今回流用したローターハウジングは横方向から二次エアが流入するタイプなのでインタメの穴から二次エアと排気が漏れてしまうのです。
これはFDのエンジンだと思いますが図で見ると分かりやすいかと思います。
う~ん、やはり流用部品だと何が起こるか分からないですね、さてこの穴をどうやって塞ぐか・・。
考えたのは・・5mm厚のステンレス板に6mmのネジ穴を切ったものを作り・・。
インタメの穴に入れて・・。
厚い鉄板のフタに6mmの穴を開けてステンレスのボルトで締める事でインタメの穴の両端を挟んで固定するというものです。
フタを付けるとインマニが付かないのでフタの逃げの分インマニを削ります、水路と貫通しますが流用したローターハウジングはインマニ用の水穴がなくインマニに水は流れないので大丈夫です、なるべくこういう加工はしたくないんですが仕方ありませんね。
これでエンジンを始動すると排気漏れは止まりましたがエンジンがアイドリングしません・・なかなかスンナリとはいかないものだ(笑)さて原因究明するか・・(^^;)
感じ的にはどうもエアを吸っているような・・そうなると真っ先に疑うのはAAVですがこちらは異常なし。
ならばキャブの掃除でもしてみるか・・という事でキャブを全バラにしてジェット類をクリーニング、そしてキャブを付ける前にインマニの負圧通路の詰まりを点検するためエアを入れてみると・・インマニの下の方からエアが出てきます、ハテ?こんなところにエアが出る部分なんてないハズだけどな・・。
見てみるとACVの取付け面に隙間があります、アイドリング不調の原因はこれだ・・ACVはサーマルリアクターに送る二次エアの量を運転状態に応じて調節する部品なんですが内部にインマニと繋がっている通路があるので取り付け面が浮いている事でそこからエアを吸ってしまいインマニ負圧が低下した事でアイドリング時に燃料が十分に吸い出されずアイドリング不調になったわけですね。
ではなぜACVの取付面が浮いてしまったのか・・原因はこれです、これは排気ガスがACVに逆流しないようにするチェックバルブなんですが取り付け面から落ちています、それに気付かずに私がACVを取り付けてしまったんですね、いつもここを付ける時は気を付けてるんですが・・これは単に私のヘマでした(^^;)
エンジンを始動するとアイドリングはしますが今度はちょっと回転が高い・・点検すると何やらエアを吸っている音が聞こえます、まだエアを吸っている?でもこれは単にアイドルコンベンセーターのホースの挿し忘れでした、ホースを挿すとアイドリングは正常な回転になりました、エンジンはかかりも良くアイドリングも安定して調子が良いです(^-^)
排気ガスも匂いません!これぞAP車(^o^)もちろん白煙も出ません!エンジンOHにあたってエンジンの調子の他に心配していたのは排気ガスでした、何せ流用ハウジングで本来の二次エアーの流路とは全然違う改造をしたのでサーマルリアクターがちゃんと酸化反応するかが心配でしたがバッチリです!これなら車検も余裕でクリアできると思います。
エンジンを分解してメッキの剥がれたローターハウジングを見た時はどうなる事かと思いましたが頑張った甲斐がありました(^-^)
Posted at 2022/10/16 22:43:23 | |
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