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2011年02月17日

PCVバルブを点検

PCVバルブを点検 先日、青コスモのPCVバルブを点検してみました、画像の矢印で示しているのがPCVバルブです。

PCVバルブとは何か?それを説明するにはまずブローバイガスの処理方法から・・^_^;

レシプロエンジンを例にとって説明しますと・・ピストンとシリンダーの隙間からクランクケース内に吹き抜けるガスをブローバイガスといいますがこのガスを抜かないとクランクケース内の圧力が上がってオイルレベルゲージが飛び出したり、内圧でオイルシールからオイル漏れを起こしたりします。

それならクランクケース内から抜いてしまえばいいと、排気ガス規制のなかった大昔のエンジンは単純にブローバイガスを大気開放していました。

ブローバイガスの主成分はHC(未燃焼の燃料)なので有害成分です、やがて大気開放はまずいという事でブローバイガスをエアクリーナーに戻してエンジンに吸わせる方式になりました(初代ルーチェ等)。

ですがブローバイガスはエンジンオイルの蒸気を含んでいるので、この方式だとエアクリーナーが汚れてしまう欠点がありました。

そこでブローバイガスをエアクリーナーではなくインテークマニホールドからエンジンに吸わせ、なおかつクランクケース内に新鮮な空気を導入する事でクランクケース内のブローバイガスが残留しないようにする方式が後に主流となりました、ブローバイガスはエンジンオイルを劣化させるのでクランクケース内を換気するわけですね。

で・・やっと本題のPCVバルブですが・・PCVはポジティブ・クランクケース・ベンチレーションの略で、つまりクランクケース内を積極的に換気するという意味です、PCVバルブはブローバイガスをエンジンに吸わせて負圧になったクランクケース内に新鮮な空気が導入される事でクランクケース内の換気をするわけですね。
ロータリーエンジンでもレシプロエンジン同様にブローバイガスは発生しますのでPCVバルブを用いてレシプロエンジンと同じように処理しています。

PCVバルブはインテークマニホールドの負圧でブローバイガスの吸出し量を調節する仕組みになっているんですが、エンジンオイルの蒸気等でバルブの動きが悪くなったり固着する事があります。
そうなると状況によってはアイドリング不調やブローバイガスでエアクリーナーが汚れたりといった不調の原因になりますし、正確なキャブ調整が出来なくなるので排気ガス濃度や燃費にも若干の影響を及ぼす可能性もあります。


これがPCVバルブです、ホースの差込部分は樹脂なので寒い時期に無理に外そうとすると折れる恐れがあります。

かつて赤コスモの水漏れを直す際にインマニを外す必要があったので、その際にPCVバルブのホースを抜こうとして見事に樹脂部分を折ってしまった事があります、その時は2月頃の寒い時期だったのであっけなく折れてしまいました、もしPCVバルブを外すならある程度エンジンを温める等してからホースを抜いた方がいいですね。


レシプロエンジンのようにヘッドカバーにPCVバルブが装着されていればPCVバルブのホースをつまんだり放したりすればカチカチという音がするので、その音がしたらPCVバルブは正常と判断出来ますがコスモのPCVバルブはインテークマニホールドに装着されているのでホースをいじってもカチカチ音はしませんので私の場合は針金を入れて中のバルブを動かして点検しました。

PCVバルブが正常なら中のバルブはスプリングの力で押されて閉じているので(エンジンは停止状態)針金を入れると、まずバルブに当たり、さらに押し込むとスプリングの力が感じ取れるハズです。
バルブが動かなければ固着ですからパーツクリーナー等で清掃が必要です。


エンジン運転中はPCVバルブからブローバイガスがインテークマニホールド内に吸い出され、エアクリーナーケースに接続されている赤いホースから新鮮な空気がエンジン内部に供給される事でエンジンオイルの劣化を防止するもので、これらのシステムをブローバイガス還元装置と呼んでいます。


PCVバルブは定期点検記録簿にもちゃんと点検項目があるくらい重要な?部品です、点検記録簿ではメターリングバルブと表記されています。

今回の点検ではPCVバルブには異常はありませんでした、赤コスモはPCVバルブを破損させて交換、白コスモは入手直後の整備のついでにPCVバルブを交換しているので問題なしです。

こうした地味な?点検をコツコツやって春を待ちわびる日々です・・^_^;
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Posted at 2011/02/17 23:45:31

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この記事へのコメント

2011年2月18日 1:41
お疲れ様です手(パー)

なるほど~勉強になります冷や汗

私は全く点検した事が無いですね?たらーっ(汗)

また参考にさせて頂き点検してみようと思います手(チョキ)ぴかぴか(新しい)

あれから私はプラグ掃除もまだなんですけどあせあせ(飛び散る汗)
コメントへの返答
2011年2月18日 19:56
PCVバルブは普通ならまず気にする事のない部品だと思いますので自分で点検した事のある人はあまりいないかも知れません(笑)

キャニスター等のように公害防止装置の一つなので地味な部品ではありますが、こういった細かい部品の点検の積み重ねがエンジンを最良に保つ事につながると思いますので簡単に出来るものはなるべく点検するように心がけています(^^)
2011年2月18日 23:38
こんばんは。
また一つ勉強になりました。
私も点検したことないですね・・・・CD23Cさんのブログはいい参考書です。。
1冊の本にしたらベストな整備/修理書ができるでしょうね。
コメントへの返答
2011年2月19日 18:21
PCVバルブは非常に地味な部品ですのでキャブレターやデスビといったメジャーな?部品に比べると存在感が希薄ですから一般的にはあまり知られていないと思います、役割もエンジン内の換気と、これまた地味です(笑)

でも換気の役割は重要だと私は思います^_^;未燃焼の燃料を含むブローバイガスはエンジンオイルを希釈してしまうので当然良いはずがありませんからこのPCVバルブが正常に作動する事で結果的にエンジンの寿命を延ばす事にも繋がると思います(^^)
2011年2月19日 22:11
こんばんは、オジャマします。

なるほど・・・・・。
基本的知識がなってない私には、なるほど・・・・・そうか・・・。

なんて解ったような解らないような・・・。
ですが、読んでいて楽しいですね。

さて、正月気分も抜けたかなぁなんて思っていたら、もう2月も半ばを過ぎましたね。
とは言っても、まだ愛車を出して乗り回すには・・・ですよねぇ。
その日を待ちわびながらの点検も、シーズン到来してから快適に旧車ライフを楽しむための儀式でしょうかね。(^v^)

しかし、年齢を重ねてくると、1年という日数が、毎年少しずつ減っているような気がしてなりません。
365日じゃなく300日ぐらいになったような気がしています。
コメントへの返答
2011年2月20日 12:19
冬の間は乗りたい気持ちを抑えて我慢の日々・・出来る事は、たまにエンジンをかけるか軽いメンテナンスくらいしかないので、こういう地味な点検をやってみました(笑)

冬に乗れないのはツライですが走行距離の伸びを抑えるには丁度良いと思う事にしています^_^;

1年が早く感じて・・私も年齢を重ねると共にそう思います^_^;
1年の内コスモに乗れる期間は約半年ですから雪がなくなったらコスモでたくさん走り回りたいですね(^^)

プロフィール

「マツダファンフェスタ2025 http://cvw.jp/b/293527/48588389/
何シテル?   08/08 21:32
はじめまして、CD23Cと申します。 子供の頃から車が大好きで現在はコスモAPを所有しております。 車バカな私ですが宜しくお願いします。
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