
映画マッドマックスといえば、現在40代以上の車やバイク好きにとっては非常に馴染みの深い映画ではないでしょうか(^^)この映画は1979年(昭和54年)に公開されたオーストラリアの映画です。
この映画の特色は何と言っても迫力のあるアクションシーン!今はCGでどんなアクションでも作れますが、この映画が公開された当時のアクションシーンはガチのスタントなので圧倒されます。
今回はマッドマックスシリーズでも個人的に好きなPART1について書いてみます。
マッドマックスは何作も作られている大ヒット作ですがPART1は非常に低予算で製作されたと言われています、公開直後はアメリカでの評価は高くなかったようですが日本でヒットして人気に火が付き、結果的に成功してPART1の公開から2年後には2作目が公開されています。
まずは大まかなストーリーについて・・暴走族専門の特殊警察MFPに所属する警官のマックスは、ある日MFPの警官を殺害して追跡専用パトカーのインターセプターを奪って逃走する凶悪犯の自称ナイトライダーを追跡して追い詰め、ナイトライダーは事故死する。
ナイトライダーの仲間で暴走族のリーダーのトーカッターはナイトライダーの仇としてマックスの同僚で友人の警官グースを殺害しマックスの妻子も殺害する、復讐に燃えるマックスは600馬力にチュ-ンされた新型ブラックインターセプターをMFPから不法に持ち出し、トーカッター一味に復讐するというストーリーです。
では映画のシーンや登場する俳優さんについて・・。

まずは主役のマックス(メル・ギブソン)この映画が出世作になったわけですが、この映画に出演した時は演劇学校の学生でした。

こちらは現在のメル・ギブソン氏・・随分と印象が変わりましたね^_^;

こちらは暴走族のリーダーのトーカッター(ヒュー・キース・バーン)

こちらは現在のヒュー・キース・バーン氏、実はマッドマックスの出演が決まった時はバイクの運転免許を持っていなくて急遽運転免許を取得したので撮影時はバリバリの初心者だったそうです・・^_^;

映画の冒頭で凶悪犯のナイトライダーが警官を殺害して奪った追跡専用パトカーのインターセプター・・(オーストラリアホールデン製1972年型モナーロ)

運転しているのは凶悪犯の自称ナイトライダー(ヴィンセント・ギル)

こちらは現在のヴィンセント・ギル氏・・かつて凶悪犯を演じたとは思えない優しそうな風貌ですね(^^)ところでヴィンセント・ギル氏、映画の撮影時には車の運転免許は持っていなかったそうで現在でも運転免許は持っていないそうです^_^;ところで劇中のナイトライダーは右目の下に黒いシミのようなものが見えますが現在のヴィンセント・ギル氏にはありませんね、これは劇中でトーカッターの仲間の印?のタトゥーという設定のようで、良く見るとトーカッターやその手下にもそれらしいシミのようなものがあるんですね、なるほど。

マックスの友人でMFP警官のグース(スティーヴ・ビズレー)

こちらは現在のスティーヴ・ビズレー氏、不死身のグースを演じた氏も白髪になって歳月を感じますね。

マックスの妻のジェシー(ジョアン・サミュエル)実はマックスの妻の役に決定していた女優さんが撮影初日に現場へ向かう途中、交通事故で大怪我をした為、急遽ジョアン・サミュエル氏が代役になったのだそうです。
そういえば日本の映画で1960年(昭和35年)に公開された「殺られてたまるか」という映画で主役を演じる予定だった俳優が撮影初日に現場でバイクの運転の練習をしていて衝突事故を起こし亡くなってしまった為、急遽代役として当時新人だった俳優の梅宮辰夫さんを主役に抜擢し、梅宮さんはこれがキッカケで売れていったようです、あ・・ちょっと話が逸れましたね^_^;

右側が現在のジョアン・サミュエル氏・・ところで左側の人物は・・マッドマックス2作目でモヒカンの悪役ウエズを演じたヴァーノン・ウェルズ氏です。

ヴァーノン・ウェルズ氏が演じたウエズ・・肌の露出が多い衣装で、冬の撮影だった為にとても寒かったのだとか^_^;
ではアクションシーンを見ていきましょう♪

暴走族が前輪をロックして後輪をホイールスピンさせながら円を書くシーン、マックスターンの愛称でお馴染みですがマックスターンは日本だけの呼び方で海外ではドーナッツと呼ばれるそうですね。

グースが乗るMFPのバイク・・カワサキZ1000をベースにしてフルカウル、シングルシート、バックステップと、走りのモディファイがされていてカッコイイです(^^)

発進時の凄まじいホイールスピン!

ガンガン飛ばします!

メーターは180km/hを指していますが、このシーンでは220km/hまで出しているそうです!

マックスが暴走族に復讐していくシーン・・転倒する暴走族のメンバー。

そして後頭部にバイクが激突!このシーンでスタントマンが死亡したという話は昔は有名なエピソードで、映画のパンフレットにもスタントマンが死亡したと書かれていたようですが、実際にはスタントマンは死亡していません、映画の宣伝効果のための偽情報だったのです。

これらの激しいバイクスタントを務めたのがスタントマンのデイル・ベンチ氏でした、それにしてもあれだけのスタントで死なないのですから凄いです!

そして何と言っても、この映画の車の主役であるブラックインターセプター!!(ベース車両はフォード・オーストラリア製1973年型XBファルコンGTハードトップ)ボンネットから飛び出たスーパーチャージャー、ボディの両サイドに片側4本ずつの上向きサイド出しマフラー、部分的にツヤ消し塗装を施した漆黒のボディーで迫力満点です!効果音と分かっていてもスーパーチャージャーの独特の吸気音にも痺れましたね(^^)

シフトレバーに付いた赤いスイッチを引くと・・。

スーパーチャージャーが回り出すという設定です。

逃げるトーカッターのバイクに、みるみるうちに追いつくインターセプター!

後ろから追い詰めます!

そしてトーカッターは対向して来たトレーラーに激突!

このシーン、トレーラーの持ち主が車が壊れると難色を示した為、フロントマスクの絵を描いた鉄板!をトレーラーのキャビンの前に取り付けて車が壊れないようにしています、横から見るとキャビンの前に鉄板が付いているのが分かりますね、いかに低予算で作られた映画であったかが分かります。
映画の冒頭で逃走するナイトライダーの車を追いかけるパトカーが一般車に激突するシーンがありますが、激突された車は監督のジョージ・ミラー氏の車だそうで低予算でスタント車が足りないために自分の車を使ったのだそうです・・(゜o゜)
劇中に出てくる暴走族は俳優以外に本物の暴走族もいたようで俳優のギャラを節約する意向もあったのでは、とも言われています、なので撮影現場は不穏な空気だったとか・・^_^;
私が初めてこの映画を見たのは子供の頃でしたが激しいアクションシーンとインターセプターのカッコ良さには痺れましたね~もう40年近く前の映画ですがアクションシーンは今見ても迫力があって凄いと思います(^o^)
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2017/11/05 16:06:57