
私の不注意で燃料タンクのコーティングに失敗し、サクションパイプをコーティング剤で詰らせてしまった青コスモでしたが中古燃料タンクを入手出来たので復活させる事が出来ました。
ここから先はコスモオーナーさんしか分からないネタで申しわけないのですが・・。
コスモAPの燃料タンクは2種類あるのですが、入手したタンクは実は青コスモの本来のタンクとは違う種類の物でした。
ただタンクの形状や取り付け部分は同じなので装着には問題はありません。
結論から先にいいますと・・入手した中古タンクは白コスモに装着し、白コスモのタンクを青コスモに装着しました。
初期のコスモは燃料タンク内の蒸発ガスを溜めるコンデンスタンクという樹脂製の小さなタンクが燃料タンクと数本のホースで繋がっているのですが、途中でこのコンデンスタンクは廃止され、その際に燃料タンクもコンデンスタンクとの接続パイプがないタイプに変更されていまして今回入手したのは、この変更後のタンクでした。
青コスモは210Km/hメーターの初期型車という事もあって全てにおいてオリジナルを尊重したいという観点から青コスモと同じコンデンスタンク付きの白コスモのタンクを移植する事にしたのです。

白コスモから移植した燃料タンク

燃料タンクの上にある樹脂製の小さなタンクがコンデンスタンクです、燃料タンク内の蒸発ガスが最初にこのコンデンスタンクに溜まるのですが、エンジン停止時に温度が下がるとガスは液化して元のガソリンになり燃料タンクに戻るようになっています。
燃料蒸発ガスに関してはチャコールキャニスターのように吸着させるなど大気開放させないようにする装置の装着が義務付けられていますが、このコンデンスタンクもその装置の一環といえますね。

ちなみに赤コスモではコンデンスタンクが廃止されています、つまり今回入手したタンクはこの赤コスモのタンクと同じ物です。
コンデンスタンクの廃止はコストダウンや構造の簡略化といった理由なのかな~。

入手したタンクを白コスモに装着した状態、赤コスモのタンクと全く同じですね。
ちなみにこの燃料タンクを付けるとコンデンスタンクは不要ですしパイプの取り回しが変更されているのでコンデンスタンクは装着出来ませんから取り外します。

これは給油口のパイプです、矢印のホースは本来はコンデンスタンクに接続されますが、余ってしまうのでメクラをしてあります。

コンデンスタンクが廃止された赤コスモには、このホースはありませんね。

これはチェックバルブというもので、コンデンスタンク付き車両ではこのような立派な?金属製ですが・・

コンデンスタンクが廃止された車両では樹脂製の安っぽい?ものに変更されています、コストダウン?まぁ金属製でも樹脂製でも機能は同じですが・・。
このチェックバルブ、定期点検記録簿の公害発散防止装置という項目にもちゃんと出ている立派な?部品です^^;
燃料タンクの大気との通路が何らかの理由で塞がると燃料供給に従ってタンク内が負圧になって燃料が吸い出せなくなったり、大気圧でタンクがペチャンコに潰れてしまうので(実際にそういう事もあるのです)そうなった場合にチェックバルブが開いてタンク内に大気を導入したり、高温でタンク内の圧力が上がり過ぎた場合に圧力を抜いたりと非常に重要な役目があります。
入手した燃料タンクはコンデンスタンクなしのタイプでチェックバルブも樹脂製ですが、今回はこの樹脂製のチェックバルブも付いてきたので白コスモに元々付いていた金属製のチェックバルブから一応この樹脂製のチェックバルブに交換しておきました。

燃料を入れ、久し振りに青コスモの車内に乗り込みキーをON、キャブレターのフロートチャンバーに燃料が溜まったのを確認してエンジン始動!久し振りの13Bロータリーの目覚めです。
エンジンを始動して真っ先にした事はクーラー全開(笑)何せ暑くて・・^^;R12ガスのクーラーですから良く冷えます(笑)
タンクを交換した白コスモも一応試運転してみましたが問題なしです、青コスモが復活してこれでホッと一息です。
Posted at 2010/08/10 00:09:29 | |
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