
コスモAPの燃料タンクについてちょっと書いてみます。
まずトップ画像なんですが燃料タンクの上に樹脂製のタンクがありますね、コスモAPの初期タイプにはコンデンスタンクといって燃料タンクの蒸発ガスを溜めるタンクがあるんですが、それが画像の樹脂製タンクです。
コスト削減の為なのか分かりませんがコンデンスタンクは初期だけで、それ以降はコンデンスタンクは廃止されます、ちなみに私のコスモで言うと51年2月登録の青コスモと51年5月登録の白コスモはコンデンスタンク付きですが52年5月登録の赤コスモではコンデンスタンクが廃止されています。
それに伴って燃料タンクも配管に若干の変更があります、初期のコンデンスタンク付きの燃料タンクは燃料の吸出しとリターンの配管、給油口に繋がるエア抜きの配管の他にコンデンスタンクに繋がる細い配管が2つあります。
コンデンスタンクなしの後期タイプになると、燃料の吸出しとリターンの配管、給油口のパイプに繋がるエア抜きの配管は同じで、あとは細い配管が一つだけです。

こんな感じです、左の太い方の配管は給油口のパイプに繋がるエア抜きの配管で、右の細い方の配管はチェックバルブに繋がります。

これがチェックバルブです、左のリヤスピーカーの近くに付いています、3本のホースが挿さっていますが右側のホースが細い配管に繋がります、後期タイプの配管はこれだけです。
ではコンデンスタンク付きの初期タイプの燃料タンクをコンデンスタンクなしの後期タイプの燃料タンクに交換が可能かどうか・・これは可能です、では後期タンクを初期型車に付ける手順としては・・。
まず、コンデンスタンクは不要になるので外してしまいます、燃料タンクの車体側の取り付け部分は全く同じですから問題なく付きます、燃料タンクの配管なんですが、燃料の吸出しとリターンの配管、給油口のパイプに繋がるエア抜きの配管は同じです、あと初期タイプでは給油口のパイプにコンデンスタンクに繋がるホースがあるんですがコンデンスタンクは外すのでこのホースは不要になりますから栓をします。

これは初期のコンデンスタンク付きの青コスモ・・矢印のホースがコンデンスタンクに繋がるホースで、このホースに栓をします。

コンデンスタンクなしの後期タイプの赤コスモではホースが付いていませんね。
あとは細い方の配管をチェックバルブに繋げば完成です。

後期タイプのチェックバルブはコスト削減の為なのか樹脂製になって安っぽいですが初期タイプのチェックバルブは金属製です。

矢印のようにチェックバルブの右側と燃料タンクの細い方の配管を繋ぎます、これで完了です。
私は以前に青コスモの燃料タンクをコーティングの失敗で詰まらせてしまい、同じ初期タイプの白コスモの燃料タンクを青コスモに移植して白コスモに中古の後期タイプのタンクを付けました。
コスモAPは年式によって細かい変更があって奥が深いですね。
Posted at 2016/11/22 23:32:28 | |
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