
暦はもう11月・・早いですねぇ~今年は、あまりコスモに乗らなかったな~もう初雪が降って今は一時的に消えてますが、もうすぐ根雪になります。
まだコスモに乗れるかな~と思っていましたが最近は天候が悪く、もう乗れそうにないのでコスモは冬眠させました、といっても白コスモのバッテリーを外しただけですが・・赤コスモや青コスモは冬でもガレージ内でエンジンをかけますが白コスモは春まで完全に冬眠なのでバッテリーを外し、今まではダッシュボードの保護に毛布を掛けてましたが割れてしまったので毛布はもう掛けません^_^;
さて今回は加速ポンプの切り替え機構について・・。
まず加速ポンプとは?今の車ではもう見る事がないキャブレターに付いている機構ですが、キャブレターとは簡単に言えばアクセルを踏んでスロットルバルブが開く事で空気が流れると霧吹きの原理で燃料が吸い出されて霧状になって空気と混ざり合った混合気を作り出し、エンジンに供給するという機器なんですが、エンジンの運転状態に応じて燃料の供給量、つまり混合気の空燃比(燃料と空気の比率)を適正に補正する重要な役割があります。
キャブレターはエンジン回転数が上がるに連れて空燃比が濃い状態になっていくという構造上の基本特性があるのでそれを補正するためのエアブリードを用いた空燃比補正。
低温のエンジン始動時はインテークマニホールド内壁に燃料の大半が付着して気化も弱いためエンジンに取り込まれる燃料が少ない事から非常に濃い混合気を必要とするためチョーク機構を用いた始動時の空燃比補正。
スロットル開度が大きい時にパワーバルブから余剰燃料を供給する高負荷時の空燃比補正。
高温時の過濃混合気によるアイドリング不調を防止するアイドルコンベンセーターを用いた高温時の空燃比補正・・等々、エンジンの状態に応じた様々な空燃比の補正を行っています。
そして急加速時に燃料を供給する加速時の空燃比補正があります。
急加速でアクセルを急に踏み込んでスロットルバルブが急に大きく開くと空気が多く流れますが燃料は空気より比重がありますから吸い出されるまでのタイムラグがあり、その結果混合気が希薄になって息つきや場合によってはエンストしてしまいますから急加速時には強制的に燃料を供給してやる必要があります、その働きを行うのが加速ポンプです。

これが加速ポンプです、ゴムブーツを被ったシャフトの先端にピストンが付いていてキャブレター内のシリンダーの中に入っており、アクセルを急に踏み込むと、レバーでピストンが一気に押される事でシリンダー内の燃料が専用ノズルから噴射されて強制的に供給されるようになっています。

で・・そのレバーの部分なんですがレバーを作動させるロッドの位置が簡単に変えられるようになっています、ロッドの位置を変える事でレバーのストローク量が微妙に変わり、燃料の供給量を調整出来るようになっています、これは青コスモのキャブレターなんですが白コスや赤コスモはレバーに穴が二つあってどちらかにロッドを接続するもので、このようにワンタッチで可変出来るようになっていません。
このように調整が出来るようになっている理由は夏と冬では大気中の酸素濃度が異なるため、それに応じて燃料の供給量も調整出来るようになっているわけですが私は調整した事はありません^_^;
昔の車って、こういったユーザーが調整する楽しみ?があっていいですね(笑)以前に乗っていた70ミラはエアクリーナーのホットエアの切り替えが手動レバーで、冬に夏のレバーの位置のままで乗っていてホットエアが供給されなかった為、キャブレターがアイシングという凍結状態になりエンジンが吹けなくなった事がありました(笑)。

こちらは1977年(昭和52年)3月のREAPS-5Eの整備解説書から・・12Aロータリーエンジンのキャブについての解説なんですが加速ポンプの切り替え機構がありますね、でもREAPS-5Eの13Bロータリーエンジンの赤コスモでは切替機構はなく・・同じREAPS-5のコスモでも青コスモは切り替えがあるのに白コスモはなし・・どういう理由で切り替えが付いたり、付かなかったりなのかな~まだまだコスモについては知らない事ばかりです、奥が深いですね^_^;
Posted at 2017/11/13 22:17:44 | |
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