
今日は青コスモの点火系の点検を行いました、冬眠に入ってしまったので春まで乗れませんから冬期は簡単なメンテナンスしか出来ませんがそれもコスモとの楽しいひと時です。
まずはエンジンを始動・・10月のイベント以来全然乗っていないのでクランキングすると、さすがにバッテリーが弱くて始動出来ず・・^_^;充電器を繋いでエンジンを始動し水温が上がるまで暖気運転です。
暖まってアイドリングが安定したところで点検に入ります、まずはドエルアングルの点検から・・。
ドエルアングルとはポイント式の点火装置に於いてポイント接点が閉じてイグニッションコイルに通電している時のポイント開閉カム軸の回転角度の事でカムクロージングアングルとも呼ばれます。
ポイントどころかデスビすらない現代の車に於いてはドエルアングルは過去の整備用語ではありますがポイント式の点火システムの整備には非常に重要なものですね。
では点火系の点検を行っていきます、ロータリーエンジンは正面から見て右側面の下側に付いている点火プラグ(L側)と上側に付いている点火プラグ(T側)があり、先にL側が点火してからT側が点火するというものでL側とT側がそれぞれ独立した点火系統になっているのでポイントやイグニッションコイルもL側用とT側用が付いています。

テスターでL側のドエルアングルを点検します、ロータリーエンジンのドエルアングルは58±3°が基準値ですのでOKです。

次はT側を点検します、こちらもOKです。

次に点火時期を点検します、まずはT側・・赤い印がT側の点火時期のマークですが少しズレてます。

T側の点火時期の調整は簡単で通常どおりにデスビをひねるだけです、注意点としては排気ガス浄化システムがREAPS-5のコスモの場合、点火時期調整は必ずT側から先に行います。

T側を合わせました。

次にL側を点検・・こちらも若干ですがズレてますね、エンジンの調子に大きく影響するほどではないですが、せっかくなので調整します。

デスビのキャップを外してエンジンを始動して・・。

矢印のビスを緩めて・・。

タイミングライトで確認しながら画像のようにマイナスドライバーでポイントの取付けベースを動かしてL側の点火時期を調整します。

ポイントの固定ビスを締めると僅かですがポイントの取付けベースが動くのでスロットルを静かに開いてバキューム進角を作動させ、ポイントベースを進角ダイヤフラムで引っ張ってからスロットルを離してアイドリングさせ、ポイントベースが元の位置に戻ったところで点火時期を再確認します、ズレていればポイント固定ビスを緩めて再度調整します。

L側の点火時期も合いました。
REAPS-5のロータリーエンジンはT側の点火時期はデスビをひねり、L側の点火時期はポイントの取付けベースを動かして調整するのですがL側を先に調整してしまうと後でT側の調整でデスビをひねった時にL側の点火時期がズレてしまいます、なので必ずT側の点火時期を先に調整します。

調子良くアイドリングしています、冬は乗れないので、たまにエンジンをかけたり、ちょっとしたメンテをしたりして乗れない日々を我慢です^_^;まだまだ先ですが春が待ち遠しいですね(笑)
Posted at 2018/12/03 01:47:19 | |
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