
画像のエンジンはトヨタの12T型(4気筒1600cc)エンジンです。
このエンジンは昭和51年初頭にカローラ、スプリンターに搭載されトヨタ初の51年排ガス規制適合車となりました。
いかにも昔のエンジンといった感じの外観ですがシリンダーヘッドのすぐ横にある湯タンポのような物・・これはエキゾーストマニホールドですが、まるでサーマルリアクターのような形状をしています。
このエンジンは空燃比が16~18という希薄燃焼式のエンジンなのですが燃焼室内にTGPという壺のような形状の窪みを設け、その部分にダブル電極の点火プラグを配して確実に着火された火炎が強い噴流となって燃焼室に噴出し、それによって混合気に乱流を起こし攪拌しながら燃焼する事で希薄混合気でも燃焼速度が速くて安定した燃焼を行うというものでトヨタの排気ガス浄化システムとしてTTC-Lと呼ばれました。
まるでサーマルリアクターのような12Tエンジンのエキゾーストマニホールドなんですが・・サーマルリアクターは酸化反応を行って排気ガスを浄化する装置ですがTTC-Lは希薄燃焼で排気ガス中の残存酸素が多いのでエキゾーストマニホールドの保温性を高める事で酸化反応を自然に起こすもので、サーマルリアクターのように2次エアを送って積極的に熱反応をするものではない点が異なっています、見た目は似てますが(笑)
このエンジンはイベントでも見た事がないですね、搭載した残存車両も少ないだろうし・・。
 
				  Posted at 2008/11/08 23:01:56 |  | 
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