
初乗りで息つきが発生した青コスモ・・調べた結果、燃料の供給不良の疑いが強まり、先日は燃料フィルターのチェックをしたところでした。
フィルターに詰まりはありませんでしたが燃料の供給不良となるとポンプや配管の詰まり・・フィルターの詰まりがないとなれば配管の詰まりもないハズ・・となると燃料ポンプの作動不良か、燃料タンク内の燃料供給パイプの吸入口にサビやゴミ等が吸い付いて塞がれるとか・・一般的な可能性として最も高いのは燃料タンク内のサビやゴミです。
この車は私が入手する前に燃料タンクを外して内部を清掃しているらしいのですが、だからといって絶対に大丈夫だとは限りません。
そこで、まず燃料タンク内の状態を確認しようと思い、タンクを降ろしました。

センダユニットを外します、これを外せばタンク内の様子が良く分かります。
センダユニットとは計測する情報を送る側の事を言い、その情報を受けて指示する側をレシーバユニット(メーターの事ですね)と呼びます。

黒い箱状の物はフロート(浮き子)で燃料油面に従って上下する事でフロートに接続されたロッドを動かしてセンダユニットの抵抗値を変える事でメーターの指針を動かすものです。
フロートの近くにある円筒形のものは燃料残量ランプを点灯させるためセンサーで、これにはサーミスタという温度で抵抗値が変わる半導体が用いられており、燃料残量ランプのアースはこのサーミスタに接続されています。
燃料が多い時は燃料でサーミスタが冷却されていて抵抗値が多いので燃料残量ランプには点灯するほどの電流が流れずランプは消灯しています。
燃料が少なくなってサーミスタが空気に触れるようになると燃料での冷却が行なわれないためサーミスタに流れる電流で自己発熱する事で抵抗値が小さくなり、電流が流れてランプを点灯させる仕組みになっています。
コスモの前期タイプのセーフティーパネル付きは燃料の残量ランプがこのサーミスタ方式ですがこれはサーミスタの抵抗値が燃料の減少に伴って少しづつ小さくなっていくので燃料がなくなってくるとランプは最初は薄く点灯し、更に燃料が減少するに連れて徐々に明るく点灯するというものです。
後期タイプのセーフティーパネルはこのようなサーミスタではなく、ウォッシャー液の液レベルセンサーのようなON、OFF式になっているので燃料がなくなってセンサーが反応すると(走行時の振動での燃料油面の変化を考慮してセンサーが反応してから数秒のタイムラグの後)燃料残量ランプが点灯する仕組みになっています。
後期タイプのセーフティーパネルは点灯すると大変賑やかなので(爆)夜だとビックリします^^;いやでも燃料を入れなくてはなりません(笑)
で・・センダーユニットを外してタンク内部を覗いて見ると・・

おお、サビがあります、何故か数本のネジも・・過去にタンクを外して清掃した時に何らかの理由でネジが混入したようです^^;
画像中央のパイプは燃料の吸入パイプです、きっとサビがこのパイプの吸入口を塞いだに違いありません。
でもタンク内の燃料吸入パイプって普通は吸入口を底面から少し離して上に吸うようになっているものですが、この車ではパイプの吸入口は横向きでしかもタンクの底面にあるので、これだとタンクの底に溜まったゴミ等は吸い込んでしまうでしょうね・・^^;
タンク内のサビか・・いかにも旧車の洗礼といった感じですね^^;
近日中にタンクを振り回して踊る怪しいオッサンの姿が近隣住民に目撃されるかも知れません。。
Posted at 2010/05/15 23:59:47 | |
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