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2021年07月26日 イイね!

エンジンOHの準備 その2

エンジンOHの準備 その2暑い日が続きますね~最近は私の居住地も連日33~34℃といった気温が続いています、本州の方からすれば大した事はないかも知れませんが北海道民の私にとっては、なかなかキツイです・・私が子供の頃は夏でもこんなに気温が上がる事はなかったような気がします、若い頃に乗っていたAE86はエアコンが付いていましたが殆ど使った記憶がありません、まぁその頃は若くて体力があった事も確かですが今ほど暑くなかったような気がします、気象条件が変わったんでしょうか。

さてコスモのエンジンOHですが、作業はガレージ内で・・といってもガレージ内は非常に暑く、とてもじゃありませんが作業など出来たものではありません、なので最近は室内で出来る計測作業などを・・(^^;)

トップ画像はローターランドの幅を測定しているところです、ローターハウジングの幅も測定してその差が基準値内であるかを確認します。

ところでローターハウジングですが以前に代用品を見付けたんですが排気ポートの大きさとポートタイミングが違うのでポートを削って本来のローターハウジングのポートタイミングに近づけるという加工を行いました、その後に排気ポートの大きさとタイミングが同じローターハウジングを見付けたのでそれを使うことにしました。


正確に比較したわけではないんですがポートの大きさもタイミングも多分同じだと思われますのでこのハウジングでいきます。


         サーマルリアクター用の二次エアーの供給穴を開けて・・。


旧タイプのプラグが使えるようにプラグレンチが入る部分を削って拡げます、以前にやった加工と同じですね。


インマニの冷却水への供給穴が塞がれています、本来はここに穴があってインマニに冷却水を供給して温める事でインマニ内壁に付着した液状燃料を気化させるようになっています、当初はここに穴を開けてインマニに冷却水を供給する事を考えていましたが予定を変更して穴は開けずにインマニへの冷却水の供給はしない方向で考えています、その代わりにちょっと考えている事がありますが、それは後ほど。


新品のローターハウジングでも一応測定はしておきます、当然ですが基準値内で問題はありません、ただ新品といっても絶対大丈夫だとは限りませんから・・といっても本来のハウジングが入手出来ない以上、よほどでない限り使うしかないですが(^^;)


メタルのクリアランスを確認するためにメタルの内径を測定します、マイクロメーターとシリンダーゲージを使用します、マイクロメーターはまだしもシリンダーゲージはエンジンのOHでもしない限り通常はまず使う事はないので殆ど見る機会はないかも知れません。


精密な測定なので部屋の室温をエアコンで20℃に設定して測定を行います、マイクロメーターは測定寸法範囲を示す樹脂プレートが付いている部分を持つようにし、手の熱が伝わらないように軍手をします。

シリンダーゲージは円筒物の内径を計測する器具で、マイクロメーターで設定した基準寸法で0点を合わせてから測定する物の内側に入れて左右に振りながら指針が止まって戻る位置の目盛りを読み取り、指針が戻った位置が0点を超えるか超えないかで基準寸法に目盛りの数値を足したり引いたりして正確な寸法を算出するのですが、やり方や測定する位置によっても変わったりするので、そこそこにシビアな作業です(^^;)では前後ローターのメタル内径と前後ステーショナリーギヤーのメタル内径をシリンダーゲージで測定していきます。


ところで前側ローターのメタルの内径を測定しているとちょっと不思議な事が・・画像だと基準寸法より0.04mm広い状態で、これは正常です。


ところが90°ズラした位置を測定すると基準寸法より0.05mmも狭い!何だこれ?何でこんなに楕円になっているんだろう??


調べてみると画像ではちょっと分かりにくいかも知れませんが本来ローターに密着している筈のメタルが何故か少し浮いている部分があります、この浮いた分メタルの内径が狭くなっていたのです、メタルの不良品??いずれにせよメタルはまた交換しなければなりません(^^;)メタルを交換するので当然ではありますが、やはりきちんと測定はしないといけませんね、このまま組んだら確実に焼き付いてしまいますからね。

エキセントリックシャフトの各ジャーナル部をマイクロメーターで測定してメタルクリアランスを算出したところ、問題のあったメタル以外は前後ステーショナリーギヤーのメタル、後側ローターのメタルも全てクリアランスは問題ありませんでしたので前側ローターのメタルを交換してクリアランスに問題がなければ測定作業は終了です。

それにしても今回の測定作業・・老眼なのでマイクロメーターの細かい目盛りを読むのが一苦労でした、デジタルで数値が表示されるマイクロメーターもありますが高価なので貧乏な私は昔ながらのアナログです(笑)あとは少しでも気温が下がってほしいですね、といっても来月になれば夜はもう寒くなってくるんですけどね(^^;)
Posted at 2021/07/27 00:07:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2021年07月04日 イイね!

エンジンOHの準備

エンジンOHの準備着々と赤コスモのエンジンOHに向けて準備を進めています、手配していた部品が来週には届くと思うので、これでようやくOHに必要な部品が全て揃います。

部品が揃うまでは組付けが出来ませんからやれる事といえば部品の洗浄くらい・・地味ですが重要な作業でもあります。

悩ましかったのはローターのカーボン除去ですね、カーボン除去にも色々な方法がありますが、私は重曹をお湯に溶かしてローターを漬け込むという方法でやってみました、ただしこれをやる前にカーボンに付着した油分は溶剤で除去しておく必要があります、そうしないと重曹の水溶液が油分に弾かれてカーボンに浸透しないからです。

1~2時間位漬け込んだでしょうか、ローターを取り出してカーボンを触ってみると最初はカチカチに固かったカーボンが柔らかくなっていました、半信半疑でしたが意外に重曹は効くんですね、まぁカーボンの状態にもよるかも知れませんが。

あとはブラシで擦るとカーボンは殆ど除去出来ました、コーナーシールの穴は先の細い物でホジったり、サイドシールの溝のカーボンは古いサイドシールで掻き出したりしてカーボンは大体除去出来ましたが元々カーボンはそれほど付着していませんでしたね、シール類も固着していませんでしたからその点は優秀だったと思います、ローターハウジングのメッキ剥離さえなければなぁ・・。

ローターの洗浄が終ったので既に手元に届いていたローターとステーショナリーギヤのメタルを交換しました。

メタルは専用SSTで油圧プレスで入れ替えるんですがローターとステーショナリーギヤにはメタルの突起が収まる切り欠きがあるので位置を合わせてメタルを圧入しなければなりません。

私はメタルの突起の両端にそれぞれ直角定規で垂直にマジックで線を書いてその線を切り欠きに合わせて圧入しました、目見当では必ずズレてしまうと思います(私は目が悪いもので・・)しかし注意をしていたにも関わらず圧入後に見ると前側ローターのメタルが僅かですが位置がズレてしまいました(^^;)


目印の線を切り欠きの位置にピッタリ合わせて圧入したんですが多分線を合わせた際にメタルが少し斜めになっていたようです、それでメタルが入って真っすぐになった際にズレたと思われます、油断していました・・圧入したメタルを抜き、一度圧入したメタルは新品でも使用不可なので仕方なく新たにメタルを買って入れ直しました、今度はメタルが真っすぐになるように最新の注意を払ったのでちゃんと切り欠きの位置にピッタリ入りました、最初にズレて入れてしまったのでローター側の切り欠きの角が少し凹んでしまいましたが(^^;)DIYでREをOHされる方はメタルの圧入時に斜めにならないようにくれぐれも注意をされたほうが良いかと思います、この切り欠き部分は一応メタルの回り止めだと思いますが圧入されているメタルが通常の運転で回る事はないですけれどね、というかメタルが回ったらそれはオイル切れ等で焼き付いた時ですが・・10Aや初期の12Aロータリーではこのような切り欠きはなくOH時にメタルを圧入してからメタルとローターの境目にドリルで穴を開けてネジで固定する指示になっていて、その際にメタルが変形しないようにする専用SSTもありました、やがてサービス性を考慮してメタルに突起を設けて切り欠きに合わせて圧入するという方式に変りました。


       これは交換したローターのメタル・・部分的に摩耗してますね。


これはステーショナリーギヤのメタル・・やはり部分的に摩耗しています、燃焼時の圧力による荷重が偏るロータリーエンジンの場合はこのように摩耗する事が多いようですね。

メタルのクリアランスを測定するにはエキセントリックシャフトのジャーナル部をマイクロメーターで測定し、ローターメタルの内径との差をシリンダーゲージで比較測定するんですがエキセントリックシャフトをまだ洗浄していないので測定は後日行います、メタルのクリアランスは非常に重要ですから慎重に測定をしなければなりません。

ちなみにFD3SやRX-8ではメタルのサイズが増えていますがコスモAPの頃はスタンダードサイズのメタルしかなく、新品のメタルに交換してもクリアランスが基準値を超えた場合はアンダーサイズのメタルがないのでエキセントリックシャフトを交換する事になっています、多分昔はエキセントリックシャフトはさほど高価ではなかったのかな?

           今日はローターに関する測定を行いました。


これはローターランドの摩耗測定です、ストレートエッジを当ててシクネスゲージを入れて摩耗を点検します、結果はOKでした。


次はコーナーシールが入る穴の点検です、画像は点検に使う専用SSTです、一見すると10cm位の小さな棒切れですが、これ1万4千円位します・・今回揃えた純正SSTの中で一番高価でした(^^;)


使い方は簡単でコーナーシールの穴にこのSSTが軽く半分以上入ればローター交換となっています、今回は大丈夫でした。


ローターのアペックスシール溝の点検です、アペックスシールとローターの溝の間にシクネスゲージを入れて溝が開いていないか点検します、結果はOKでした、チューニングしたエンジンではコーナーシールの穴やアペックスシールの溝が広がったりする事もあるようですね。

       ここで新旧ロータリーの違いについてちょっとだけ・・。


これは以前に乗っていたFD3Sのローター・・手に持っているのはサイドシール。


コスモAPのサイドシールと比較してみます、上がFD3S用で下がコスモAP用です。


一見すると同じようですが並べて比較すると違いが分かります、左がコスモAP用で右がFD3S用です、幅も厚みも違います。


               これはFD3Sのコーナーシール。


上がFD3S用で下がコスモAP用です、アペックスシールの厚みがFD3Sは2mmでコスモAPは3mmなのでコーナーシールの溝の大きさが異なります、コスモAP用のコーナーシールの中央の丸い穴・・これは外張りタイプコーナーシールと呼ばれ、この丸い穴に燃焼ガスが入ってコーナーシールが拡がる事でコーナーシールとコーナーシールが入る穴との隙間の気密性を高めるというものですが昭和55年以降のロータリーエンジンのコーナーシールの穴にはガス漏れを抑えるためのゴム製のソフトプラグが装着されました、上のFD3Sのコーナーシールの穴にソフトプラグが装着されていますね。


これはコーナーシールのスプリング・・上がFD3S用で下がコスモAP用です、FD3Sが板状なのに対しコスモAPは針金みたいですね、スプリングの強さも当然ながらFD3S用の方が強く、押してみるとFD3S用とコスモAP用は全然違います、そうなると硬いFD3Sのスプリングの方が良いように思えます、ただエンジンが始動すれば燃焼ガスの圧力がコーナーシールの裏側に作用しますし、ターボでパワーのあるFD3SならまだしもノンターボのコスモAPではスプリングを強くしても細かいようですが摺動抵抗が増えますし、硬化処理がされていないコスモAPのサイドハウジングでは摩耗が早まるような気がして・・まぁ今回サイドハウジングを研磨した際に耐摩耗性を向上させる処理はしてもらってるんですが、それでもサイドハウジングにはなるべく負担をかけたくない・・なのでコーナーシールスプリングは本来の針金タイプを使います。


ただ、コーナーシールのソフトプラグは負担を掛けるものではなく多少なりとも性能向上の可能性があります。


      なので3mmアペックスシール用ソフトプラグを用意しまして・・。


コーナーシールはこれでいきます、後はロータリーOH最大の見せ場?であるサイドシールのクリアランス調整が待っています、これもシビアな作業なのでやる前からちょっと気が重いです・・(^^;)でも頑張ります、ただ7月になって暑くなってきたのでちょっとペースダウンしそうな気もします(笑)。
Posted at 2021/07/04 23:55:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   04/20 16:59
はじめまして、CD23Cと申します。 子供の頃から車が大好きで現在はコスモAPを所有しております。 車バカな私ですが宜しくお願いします。
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