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2021年10月17日 イイね!

サイドシール研磨

サイドシール研磨ロータリーエンジンのOHでよく聞かれるサイドシールのクリアランス調整・・サイドシールとコーナーシールの当たり面との隙間の調整の事なんですが新品のサイドシールは少し長めになっているので削ってクリアランスを合わせるようになっています、このクリアランスはロータリー専門ショップではそれぞれに独自のノウハウがあるようで、クリアランスの数値を公表しているショップは見受けられないですね、まぁ~企業秘密なんですね。

クリアランスが重要と言われるロータリーエンジンですが昔のロータリーは先のブログでも書いたようにメタルはスタンダードサイズしかないので基本的にメタルクリアランスの調整、いわゆるレシプロでいうところのメタル合わせが出来ませんので調整出来るクリアランスといえばサイドシールとエキセントリックシャフトのスラスト方向のクリアランスという事になります。

私もサイドシールのクリアランス調整を始めましたが、その前にまずローターの穴にコーナーシールを入れて動きが渋くないかを確認します、コーナーシールの直径は僅かですが製造誤差がありますから最もスムーズに動く個所を探してそこに入れるようにするのでローターのどの穴でもいいわけではなくコーナーシールによって穴の位置も決まります。

ロータリー専門ショップではコーナーシールの在庫がたくさんあって、その中から最適な大きさのコーナーシールを選択する事が出来ますが私はそういうわけにはいかないので決められた個数のコーナーシールを出来るだけスムーズに動く組み合わせになるようにするしかありません、この辺が個人とショップでの差になってきますね、まぁ今回はコーナーシールが渋くて動きが悪いという事はありませんでしたが。

さて、サイドシールのクリアランスを調整するためにサイドシールを研磨します、サイドシールはクリアランスだけではなくコーナーシールと当たる角度も重要ですから、研磨作業が簡単かつ正確に出来るようにグラインダーの治具を自作したんですがこの治具の効果は絶大でした、手作業なら多分1個でも数十分は掛かると思われる研磨作業が簡単に出来てしまいます。


矢印の個所のクリアランスを調整するために棒状のサイドシールを削るんですがサイドシールの断面は斜めにコーナーシールに接触するので同じように研磨しなくてはなりません、しかもシールの上下で角度が極端に違うとクリアランス調整の意味がありませんから手作業でこれらを正確に削るのは出来ない事はないとは思いますが難しいし時間も掛かります、職人なら出来るでしょうけれど職人でもなく手先の不器用な私は文明の利器グラインダーを遠慮なく使わせて頂きます(笑)

ただ効果絶大なのはいいんですが最初は削る加減が掴めなくてシールを数個無駄に削り過ぎてしまいました、何せ初めての作業なので最初は感覚が掴めなくて・・(^^;)削り過ぎといっても100分の何ミリという程度ではありますが・・勿体無いですが、やはり目標値にしたいのでここは妥協はせずにいきます。

このようにサイドシールとコーナーシールの間にシクネスゲージを入れてクリアランスを測定するんですが、シクネスゲージは手の感覚が全ての計測器具なのでダイヤルゲージやマイクロメーターのように目盛りを読んで判断出来ませんから作業者の感覚頼みなので100分の1mm単位の微妙なクリアランスの差を感じ取るのは難しいですね、バルブクリアランスの調整ではシクネスゲージが必須なので私はそこそこ使い慣れてますがサイドシールのクリアランスはシクネスゲージの入る部分が極度に少ないのでちょっと測定に気を使いますね、まぁメタルのクリアランス測定ほどシビアではないですが。

それで・・シールを数個無駄にしたわけですが、ここでアッ!と気が付く私・・失敗した時に備えてシールは数個余計に買っていましたが無駄にし過ぎてシールが足りなくなってしまいました、仕方ない注文しよう・・としたら何と欠品中で納期は12月下旬!えぇ~!マジですか~そこで海外に発注を掛けてみました、海外なら在庫があるかな~と何となく思ったもので・・納期はまだ分かりませんが、これが来ない事には先に進まないですね・・痛いミスでした・・。

ここでエンジンの作業がストップしてしまったのでブログの内容とは全然関係ないですが過去のドラマに出て来たコスモAPの勇姿でも・・(^^;)


    こちらは1978年のドラマから・・サンダーイエローの13Bリミテッドですね。




ハヤシのアルミにホワイトレターの太いタイヤがカッコイイです、字光式ナンバーも付いてパーソナル性が高いところを見ると劇用車ではなくてスタッフの愛車とか??


こちらは1985年のドラマから・・こちらもサンダーイエローの13Bリミテッドのようです。


フロントスカートがボコボコでリヤのテール間のガーニッシュも無くて、あまり程度が良さそうではないですね。

スピンターンをしたところに追ってきたクラウンが衝突!クラウンもレアな2ドア車ですね。

こちらは今日、ついに平野部でも初雪が降りました、私はエンジンの作業がストップしてしまったので今日は足車マークⅡのブロワモーターが動かなくなったのでストックしていた中古品に交換したり・・これからの季節を思うと憂鬱ですね(^^;)
Posted at 2021/10/17 22:08:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2021年10月03日 イイね!

エンジンOHの準備を進めています

エンジンOHの準備を進めています少しずつ部品を揃えたりしてエンジンOHの準備を進めてきましたが今年の猛暑でエンジンの組み立てを涼しくなるまで延期していました、まぁ他にも色々とやる事があったので気が付けばもう涼しいどころか朝晩は寒いくらいになってきましたが(^^;)

以前にローターのメタルを交換して内径を測定すると酷く楕円になっていて、その時はあまりの猛暑でそこで一旦エンジンの作業はお休みしていました(^^;)楕円になっていた部分はエキセントリックシャフトのジャーナル外径より小さくなっている始末でしたから、あの状態ではそもそも組付け時にローターにエキセントリックシャフトが入らないですね(汗)

何であんなに楕円になっていたのか不思議です、メタルの不良品なのかな~とも思いましたが純正のメタルであんなに楕円になっているものかな・・そうなれば圧入の仕方が悪かったのか・・でもよほど斜めに無理やり入れない限りあんなに楕円にならないと思うんだけどな~エキセントリックシャフトのジャーナル径より0.03mm位狭かったですからね・・圧入時は細心の注意を払って無理なく入りましたし、ちゃんと純正SSTで入れたんですけどね・・まぁダメなものは仕方ないのでまたメタルを取り寄せて圧入したんですが楕円になっていると怖いので測定値には非常に神経質になってしまいます(^^;)なので全てのメタルを再び入れ替えて更に念を入れてシリンダーゲージも新調してクリアランスをしっかりと確認しました。

1個のメタルにつきオイル溝の前後で直角に2か所ずつ、計4か所を測定して真円度と内径を測定し、ジャーナル外径を引いてオイルクリアランスを算出します、旧いロータリーはメタルがスタンダードサイズしかないのでクリアランスの調整は出来ませんから正確に測定して基準値内に確実に入っているかを確認するしかありません、メタルのクリアランスは非常に重要で、これがいい加減だと焼き付き等の重大なトラブルになりますからしっかりと確認する事が重要です。

ただメタルの表面はなじみ性を良くするために非常に柔らかい合金で出来ていて爪で引っ掻くだけでも傷が付くほどなのでシリンダーゲージで測定する際にどうしても測定子で傷が付いてしまいます、まぁそれは仕方ないんですが測定する際はなるべく測定回数を最小限にして測定子の先端も清潔にする事が大事ですね、測定子の先端にたとえ見えないほどのゴミや汚れがあるだけでもメタルに深く傷が入ってしまう事もありますし測定値にも影響します。

ところで旧いロータリーの整備書を見るとメタルのクリアランスに関しては限度値0.1mmで「クリアランスを測定して限度値を超える場合はエキセントリックシャフトを交換する事」となっています、標準のクリアランスの数値は一切出ておらず、限度値の0.1mmしか出ていません、ザックリ過ぎます(汗)しかし海外の整備書にはちゃんと標準のクリアランス値が出ています、さすが海外の整備書は細かいですね。

それによるとメーンジャーナルのメタルのクリアランス、つまりステーショナリーギヤーのメタルのクリアランスですね、これが0.04~0.07mmで、ローターのメタルのクリアランスが0.04~0.08mmとなっています、私が計測した結果はステーショナリーギヤーのメタルとローターのメタルのクリアランスは全て0.05~0.06の間で基準値内に入っていました、ちなみにFDやRX-8では旧ロータリーとはクリアランスの基準値が異なっていて更にメーンジャーナルも前後でクリアランスが違うみたいですね、そしてメタルのサイズも数種類あるようで、より精密にクリアランスが調整出来るようになっています。


さて、エンジンを組むために準備を進めているわけですが、ちょっと悩ましかったのがコレ・・これはインテーメディエイトハウジングのオイル注入口に設けられたブローバイガスのホースの差し込み口なんですが本来はここにブローバイガスのホースが入るパイプがあります、ただハウジングを研磨に出した際に加工屋さんからこのパイプが邪魔で研磨する機械が入らないとの事でパイプを切断したのです、パイプを溶接するのは簡単ですがそうなればハウジングにも熱が加わってしまいます、ハウジングに溶接するわけではないので大丈夫とは思いますが、せっかく平面研磨をしたので気分的にハウジングには熱を加えたくありませんのでどうやってパイプを付けようかと考えていました。


そこで考えたのは・・切断した穴に入るスペーサーを見つけ、少し削ってハンマーで穴に叩き込みます。


更に大きい径のスペーサーを叩き込んで完成です、これでホースが入るようになりました。

あとロータリーのOHといえばサイドシールのクリアランスの話が良く出てきますよね、昔のロータリーはサイドシールの新品は少し長めになっていて、それを削って既定のクリアランスに合わせるわけですが整備書のイラストでは手作業でヤスリで削っています、簡単に削れるような材質ならまだしも鉄のシールを手作業で削るのは相当な労力です、しかもそれを12か所もやらないといけません、更にコーナシールに密着するように角度も調整しなければなりません、とてもじゃありませんが手作業でやる気にはなれません(^^;)


そこで両頭グラインダーを使ってサイドシールを決まった角度に削れるように治具を作りました、サイドシールの曲げに合わせて削ったアルミ板を組み合わせてネジで固定したもので、治具の取り付け部分も角度を調整出来るようにしてあります、治具の穴にサイドシールを入れれば自動的に決められた角度に削れるようになっています、まだ試してはいないんですが上手くいけばサイドシールの調整は大分楽になるはず・・(^^;)サイドシールのクリアランスが決まれば組付けの準備もほぼ終わりです、休日は何だかんだとやっていて、なかなか組付けの準備が進みませんでしたがサイドシールのクリアランスの調整が終われば、組付けに入れるのでもうひと頑張りですね(^^;)
Posted at 2021/10/03 23:50:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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「初始動 http://cvw.jp/b/293527/48382128/
何シテル?   04/20 16:59
はじめまして、CD23Cと申します。 子供の頃から車が大好きで現在はコスモAPを所有しております。 車バカな私ですが宜しくお願いします。
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