今年に入ってから、艦船模型が出そろったこととクルマ模型に重点を置いていたので週刊艦船模型だった制作頻度が月刊どころか2か月に1回くらいのペースまで落ちています。
今まで海戦の主役脇役、たまに後方支援艦を作ってきましたが、今回は沿岸防衛に特化した言わば防人のような艦です。
その名も海防艦。駆逐艦から魚雷と速力を除いたかのような小さな船体で、特に敵潜水艦の排除に特化して自国沿岸の制海権を維持するのが主な役割であるため、艦隊これくしょんでは、主に対潜要員として使われていますね。
今回は海防艦の中でも大戦末期に登場した海防艦の完成形とでもいうべき、鵜来(うくる)型海防艦、そのネームシップの
鵜来
です。艦隊これくしょんでお迎えしたのですが、艦娘はもちろん実艦もかわいくて一発で気に入りました。
ピットロードから2隻入りが販売されていますが、今回は1隻のみです。
鵜来は戦争生き残り艦の1隻で、戦後は海上保安庁の
巡視船さつまとして余生を送りましたが、姉妹艦の
志賀も生き残りとして、戦後は
巡視船こじまとして活躍、退役後1998年まで千葉市で海洋公民館として静態保存されていました。
正直、私もそうですが、まぁ日本政府にも千葉市にも物申したい人は多いことでしょう。
ホント、先進国で最もモノを大事にしない国だ!!
とね。この一文に尽きます。そして、先進国で最も国民を大事にしない国でもあります。まぁこの辺にしましょう。一度述べだしたら原稿用紙100枚あっても足りませんからwww
なので、2隻目は志賀として制作しようと思います。
制作期間は2日、制作時間は3時間ほどですかね。まぁちっちゃい子なので。
艦首側から

浦賀船渠生まれなので、船体色は横須賀海軍工廠グレイです。
本当に、魚雷のない駆逐艦って感じの見た目です。
駆逐艦同様、しばらくは曲線を多用した流麗な形をしていましたが、鵜来型や丁型海防艦と言った大戦末期に登場した艦は建造期間を短くするために直線基調となりました。
艦尾側から

色気のないトランサムスターンです。
とは言っても、今の海上自衛隊の護衛艦もほぼすべてトランサムスターンですが。
海防艦の特徴としては、艦尾に爆雷と投射機を多数搭載しているところにあります。
右舷側から

”山椒は小粒でもぴりりと辛い”とは、まさに海防艦のことです。
確かに対艦戦闘力は低いけど、ご覧の通り対潜能力は駆逐艦の比ではなく、対空戦闘能力も、25mm3連装機銃5基15門と、下手な軽巡より高いので、海防艦という名前の通り「守るも攻めるも黒鐵の 浮かべる城ぞ頼みなる」の守りの船であり、本当の意味での「皇国の四方を守るべし」の役目は、海防艦だったのです。だから、小さな英雄と称しました。「」は、軍艦行進曲の歌詞からの抜粋です。
てことで、次は海防艦志賀を制作します。
乞うご期待。その次は、大日本帝国海軍の生き残り組の空母を予定しています。
Posted at 2023/11/28 22:27:59 | |
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