映画史上最も難解な映画の一つに挙げられるヌーヴェル・ヴァーグの代表作。現在、元町にある映画館で4Kリマスター版が上映中なので観てきた。
ヒロインAの衣装デザインをココ・シャネルが手掛けていたということもあり、今回の修復はシャネルS.A主導で行われたそうな。
初めて観たのは確か20歳くらいの時。『気狂いピエロ』との併映で、当時は頭の中に???を浮かべながら観た記憶があるのと、フィルムの状態が良くなかったのか、今回みたいに圧倒的な映像美に嘆息した感想は残っていなかったように思う。
丁度その時分にマイナーチェンジしたばかりの初代CR-X後期型のCMが、まさにこの映画のワンシーンをパクっていて、映画の主人公の名前もXだったから、『去年マリエンバートで』へのオマージュに作られたのかなと思ってた。
ホンダのCMって意外と仏映画と絡みがあって、後年に出るEFシビックのCM曲にアラン・ドロン主演の『冒険者たち』や3代目プレリュードのCM曲に『地下室のメロディー』が使われてたり、2代目プレリュードのボレロについても、ありゃ発売の前年に公開されたクロード・ルルーシュの『愛と哀しみのボレロ』に影響を受けたんじゃねえかと思ったりする。
話は変わって、同じ映画館でカンヌのパルムドールを受賞した『パラサイト』も上映中だったんで観たんだが、最初はコメディタッチで、正直これでパルムドール?と思ったたんだけど、後半から畳みかけるような展開でかなり面白かった。
エリート一家の母親役を演じたパク・ヨンギョが妙にツボにはまったりして。
一方、こちらは思いっ切り残念だったよね。なんであんな訳の分からん編集すんのかね?
Posted at 2020/01/13 10:24:24 | |
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