ソラノムコウのブログ一覧

世間ではラグビーワールドカップで沸いた。

私はラグビーのルールは全く知らないが釜石にいたので一応観戦はしていた。

だが、ここでも私の最大の弱点である胃腸が黙ってはいなかった。


私は生まれつき胃腸が弱かった。

買い物に行くにもスーパーで一番先に確認するのは『トイレの位置』である。

私が電車に乗らない、電車通勤を諦めたのは『トイレが無いから』が最大の理由だった。
トイレさえあれば移動中に読書が出来るという最高の環境であったはずだった。

今は日本全国どこにでもコンビニがあり、極限まで便意を我慢する必要は無くなっていた。
それでも私は腹筋と括約筋は常に鍛えて我慢の限界の壁を広げているのだ。

それでも我慢の限界を突破してしまう瞬間がある。

限界ギリギリまで追い詰められた状態でコンビニに突撃してトイレに駆け込むが先客がいた時！そして、直ぐに出るだろうと間近のエロ本コーナーでモジモジしながら待つのだ。


だが世の中は無情だ。
トイレの中でスマホゲームでもしてるのかなかなか出てこないのだ。

くしゃみでもしようものならばあんこが噴出しそうだ。

頼む…早く出てくれ！

普段は無宗教だがこんな時くらいは神に祈るさ。

本来ならノックでもして早く出ろと促したい所だ。だが下手にノックしたらならばどれだけ我慢してきたんだよ？とか思われるじゃないか。

何となくプライドが許さない。

だがプライドよりも人としての尊厳を守らねばならぬ。

せめてノックはスマートにやるか。

コンコココンコンコンコンとリズミカルに倉木麻衣ちゃんっぽくやってみる。
おそらくは倉木麻衣ちゃんがいると勘違いして出てくると思ったのだが全く出てくる気配がない。

私の尻からはあんこが溢れんばかりにスタンバってる。
このままでは浦安鉄筋家族の国会議員のようにコンビニをあんこで埋め尽くしてしまう。

そんな事態を引き起こさないためにもトイレで安全に済ませたいものだ。

今度は借金取りのように強くノックする。

『おい！ここにいるのはわかってんだぞ！』と言わんばかりに叩く。それでも出てくる気配はない。

なんだコンチクショー！！
怒り心頭に扉を引くと呆気なく開き中には誰もいなかった。

単に扉が鍵がかかったまま中途半端に閉まっていただけらしい。

なんだ紛らわしい！

私はようやく用を足せるのだと安堵した。


洩らしたけど。