ソラノムコウのブログ一覧

あ、灯油が無くなった·····。

私は渋々灯油タンクを抱えガソリンスタンドへと走った。

日中は面倒くさいから嫌なんだよなぁ·····と思いつつも灯油が無ければ寒さに震えるはめになる。とてもじゃないが夜までもたない。

ガソリンスタンドに行くと安定の行列·····休日に出歩くのはこれだから嫌なのだ。

私は並ぶのが大っ嫌いなのだ。

とりあえず私の前に三台灯油の給油待ちがいた。
仕方ないので並んで待つ。

こういう時に限って人の動作はやたらに遅く感じる。

イライラしても損なので車のダミースイッチをポチポチ押して暇を潰す。

1台目のひとが終わり2台目の人がトランクから2個のタンクを出す。

それから3台目と続き次は私の番だ。

長かった·····本当に長かった。


その時！事件は起きた！

私の後ろには誰も並んでいない。

その脇をスーッと走り抜け奥の駐車場に止めるとオヤジが出てきた。後ろから灯油タンクを二つ下ろしてる。

おいおい·····まさかとは思うがこんなに並んでるわたしの前に入るのではないだろうな？？
と不安になりながら待ってると3台目の人が給油を終わると同時にタンクを台に乗せる！おいおい！マジかよww

私は三台目の人が車を移動すると給油機脇に車を移動してタンクを下ろす。

普通の人ならここで大きな声を上げるだろう。
だけど私はすぐに頭の中で計算した。ここで言い合いになれば余計に時間をロスする上に50代、60代に言って聞かせるのも面倒くさいものだ。仮に言いくるめて自分が先に給油をしたとしてもオヤジからネチネチと何か言われるかもしれない。すると私も機嫌が悪くなってしまう。
私はすぐ脇に立ちそのオヤジが給油を終えるのを待っていた。
これは無言の圧力だ。
腕を組み苛立たしそうに足を揺すって待つフリをする。オヤジにしてみれば気持ちがいいものでは無いだろう。
ソーシャルディスタンスどころの距離ではない。1m脇に180cm85kgのデブが立っているのだ。小柄なオヤジにしてみれば脅威だろう。

オヤジは割り込みした自覚があったらしく罰が悪そうに頭を下げて猫背になってそそくさと立ち去っていった。

たった数分をケチったばかりにこんなに嫌な気持ちになるなら最初から割り込みなんかするなよな！と思った。
せめて自分が割り込んでしまったと思ったら『すいません』の一言もあってもいいものだが·····。