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ソラノムコウのブログ一覧

2024年09月01日 イイね!

神頼みの理由

朝。

サウナを堪能して川を眺めながら風呂に浸かる。

何にもなければ贅沢なひとときだろうが、昨日親父殿が行った言葉が刺さった。

「また、来たいなぁ…」

また…はいつになるだろうか?
もう無いのかもしれない。

これが最後の家族旅行になるかもしれないのだ。

ブラックジギョー時代は休みがろくになくて構うことはなかった。
もっともにして手取りが少ない私は望むような生活費を渡すことができずにいつも何かと争っていたので、現役時代は仲良くした記憶がない。

思えば我が家にある家具や電化製品は全て親父殿が購入したものだ。

それで何か壊れるたびに
「お前も働いてるんだから必要な物は自分で買え!」
と言われたものだ。

低賃金だったためにそんなこともできずに家の中では若干肩身が狭かった。
かと言って一人暮らしをする経済力もあるわけもない。

何かと衝突が絶えなかったが親父殿が定年退職してからはやけに私の心配をするようになった。

「お前も社会保険があるちゃんとした会社に勤めろ…このままじゃお前の老後は大変なことになるぞ…いくら尽くしたってあの会社はお前を裏切るぞ」
と何度も言われたものだが、私はいつかはきっと良くなると信じて粉骨砕身頑張っていたのだが、まさに予言通りになって身ぐるみ剥がされ裸同然で無職になったものだ。

とにかく丈夫だけが取り柄の親父殿。きっと私よりも長生きするだろうと思っていた。

しかし、癌になり余命宣告されてたった一ヶ月で90歳の爺さんみたいに痩せこけた。

前日は湯殿山神社本宮に行ったが本日は羽黒山神社だ。

昨日の残りの焼肉を堪能して宿を後にした。

R;MOGAMIはとても素晴らしい思い出を提供してくれました。


羽黒山神社は写真は一枚も無い…。
本来なら2000段以上ある階段を登っていくのだが今回は車で本堂の近くまで行った。

ここでは御祈祷をしてもらうことにした。
これで癌は治るわけがない。

正直言うと私は神も仏も信じてはいない。

しかし、人は手を尽くすことができなくなった場合、手を合わせることしかできない。

それは人智の及ばない何かに懇願するしかない。

でも私の中では神様に祈ることがとても大切なことだった。

羽黒山神社での御祈祷を終えて帰路につく。

私の中では答えは決まっていた。

「あまり金がかかるようなら手術はしないし、このまま普通に生活する」
と親父殿が言う。私に金が無いことを重々承知しているようだが、幸運にも私は転職に成功し決して高くはないが普通の会社員になれた。

そして会社の温情により休暇ももらった。入ったばかりのペーペーの私に有給休暇を与えてくれるのだ。

なんという高待遇。

私の腹の中では決まっていた。

「手術を受けよう!リスクは伴うが命が繋がるかもしれない可能性にかけよう?おそらくは手術してもしなくともどちらにせよ後悔すると思う。でも神社に来て祈願したのだから、選んだ道が最良だと信じよう!」

こうして私と親父殿の癌との闘いが始まった。

今回はスイフトRSの低燃費に助けられた。
高速走行で平均23.5km/lを記録。
買ってから今まではそんなに走る暇も無かったし、お庭のオブジェと化していたがようやく出番が増えてきた。
Posted at 2024/09/01 12:58:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | プライベートな日常 | 暮らし/家族
2024年08月31日 イイね!

余命宣告それからの神頼み

過酷な検査を終えて体重73キロあった親父殿は60キロまで落ち込んだ。

胆管にステント挿入で応急処置を終えた後、しばらくは黄疸が取れるまで一時退院となった。

すっかり痩せて、一気に老化したようだ。

この前まで陸前高田の花火大会に行くんだとはしゃいでいた頃とは別人だ。

私に与えられた時間は最後の親子の時間になるかもしれない。

幸いにして痛みも無く過ごしているので旅行に行くことができた。

6月1日。

山形県出羽三山の湯殿山神社に足を運んだ。



ここでの参拝は

語ることなかれ
聞くことなかれ

というわけで多くは語れませんが、とにかく隔世感が凄くて身を清められる感じがしました。

私の目の前をスタスタと階段を登っていく親父殿。
本当に癌なのかなぁ。

このまま元気ならリスクの伴う手術を受けなくとも良いのではないか?とも思ってしまう。
でもきっと末期になれば地獄のような苦しみや痛みがあるのは想像できる。

手術すら不可能ならば確実に訪れる命の終わり。

手術に一縷の望みをかけても、目視で手術不可となれば本人の体力をさらに奪い命を縮める。

ただ私は神様に手を合わせるしかなかった。

そして一人の人生の行き先を決める決断をしなければならなかった。
残された時間を大切にしようと思った。

その日の夜は山形県にそのまま宿泊することにしていた。

宿泊したのは戸沢村にある

『R;MOGAMI』です。

コンテナを改装したグランピング施設でいつも通るたびに気になっていた。
まずは隣の川の駅にある事務所でチェックインを済ませる。
ここは特殊で基本的にLINEで友達登録して、その後はLINEでのやり取りになる。
料金は先払い。
チェックアウトはラインで『チェックアウト』とメッセージすれば完了という手頃さ。





見た目がちょっとアレ…。窓も無いのかぁ〜とちょっとソワソワした。


しかし中に入るとめちゃくちゃ広い空間!
しかもかなりおしゃれな雰囲気です。


お風呂はリバービューです。
最上川が見えますね〜。

こちらは部屋にセルフロウリュウが楽しめるサウナが付いています。サウナで汗をかき、そのまま外気浴も楽しめるし、水風呂だって楽しめる。
体も心もととのうのだ。



夕食と翌朝の朝食は部屋の冷蔵庫に入っている。
無煙式ロースターを使い室内でバーベキューが楽しめるのだ。

しかしここは外のテラスで川を見ながら食べることにしよう。





穏やかな人生の時間が過ぎていく。
川を眺め、ノンアルビールを傾ける。
特にこれといって会話を交わすわけでもない。

ただなんとなく当たり前のように繰り返されてきた親子の時間は終わりに近付いている。
Posted at 2024/08/31 07:14:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | プライベートな日常 | 暮らし/家族
2024年08月29日 イイね!

余命宣告からの。

余命宣告なんてドラマの中だけの話だと思っていた。

告知というものはショックが大きい。

なので、本人には知らさずに家族だけ…なんてのは一昔で今ははっきりと告知する。

残された時間を有意義に使ってほしいということだろう。

そりゃあと1年で死ぬのに本人は知らぬまま来年のことまで考えてのんびり生きていたら時間をムダにしてしまう。
告知しなかったために裁判沙汰にもなっているので現在はあっさりと告知してしまう。

とりあえずは詰まった胆管にステントと言われる管を広げて拡張する手術をすることにした。
3時間ほどの手術だったが、術後一週間ほどで退院となった。

これは延命治療というか応急的な手術。

肝心の癌は現在進行系て親父殿の体を蝕んでいる。

本人はそれと言って自覚もなく、本当に俺は癌なのか?と言った具合だ。

後日、医師からこれからの治療方針を聞かされた。

「とりあえずご家族で一度よく話し合ってください」

そう切り出した先生は優しそうな青年だ。

今の医者って若いんだな…。

まずは親父殿に与えられた選択肢は2つ。

緩和医療を受けながら余命1年を過ごすか。

手術を受けて癌の摘出を行うか。

この2つだ。

そして私に与えられた選択肢は

親父殿に手術を受けさせるか。

このまま治療をせずに残りの人生を満喫してもらうか。

それに追随する選択肢は

手術すれば命は助かるかもしれない。

しかしその負担は大きく術後は寝たきりになるか、意識混濁の状態が続き認知症のようになるかもしれない。

つまり要介護となってしまう。

広範囲胆管癌というだけあり、内視鏡検査によると癌は胆管のみならず肝臓、膵臓、胆嚢、リンパまで浸潤している可能性があると。

そうなると肝臓は3分の2、膵臓は半分。
一度の手術では、ここまでが限界。

残りは抗癌剤を使用して治療するという方針。

おいおい、肝臓と膵臓取られてしまったらまともな生活ができないのはわかる。

せっかくのゴールデンウィークは全て台無し。
病院と自宅の往復に終始した。

なんの自覚もない親父殿はまるで他人事だ。そりゃ痛くも痒くもないのだから当然か。

急に余命1年と言われてもピンと来ないのかもしれない。

私はというと重大な決断をしなきゃならないストレスで逆流性食道炎を発症した。
親父殿は当然葬儀費用なんか貯金しているわけない。

手術を受けさせるか?
手術しても開腹し、目視で確認して手術不可となればすぐにインオペするそうだ。

手術しないまま残された時間を満喫してもらうか?

その決断は私がしなければならなかった。

手術が成功しても命は拾うが今の元気は無くなるだろう。寝たきりで介護になる。

誰にも相談できない問題。
妹はいるが、一人で自由気ままに生きている。はっきり言って役に立たん。

高齢なために手術中に亡くなる可能性もあると言われた。

手術は17時間程度と言われた。
そして、この手術は大学病院でも過去に一例しかないらしい。

親父殿で二人目だ。

こんな危険な手術をしても良くて寝たきり…か。

どうする?
Posted at 2024/08/29 10:22:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | プライベートな日常 | 日記
2024年08月28日 イイね!

余命一年。

人生の最後は誰にもわからない。

残念ながら平均寿命は延びても健康寿命までは延びていない。

理想はピンピンコロリ。

しかし現実は若い時に不摂生をし脳出血などの突然死を除いて人生の最後は大体寝たきりになり、徐々に命の炎が消えていく。

今年の五月、私は人生最大となるゴールデンウィークを満喫するはずだった。

今までのようにGO!!Working!!ではない。

頭の中でいろいろと計画を練っていたら親父殿が友人と陸前高田の花火大会に行くという。

むむ、仕方ない。本当は青森八戸市にホテルを予約していて日本一の朝市を見せてやるかと思っていたのだが…。

致し方なくキャンセルの手続きをして、渋滞や特別料金に踊らされることもあるまいと自宅でのんびり過ごす方向に決めた。

今までは馬車馬のように働いたから人生の休暇は必要だ。

ところが親父殿が月1で通っている糖尿病の検査で肝臓の数値が180を超えるという異常な数値を示したために緊急入院となった。

いろいろと疲れが出たのだろうと親父殿がいない気楽な生活を堪能していたのだが、入院していた病院では全然原因がわからず

「どこか大きな病院で検査してください」と追い出された。

普通は紹介状を書くからあそこの病院に行ってくださいというのではなく、もうわかんないから出て行っていてくれ!みたいな感じだった。
あれこれ電話して大きな総合病院で受け入れてくれるというのでそこに転院して検査したら、その日の内に結果が明らかになった。

「胆管が詰まってます。すぐにもっと詳しい検査をしましょう!」とまた入院となり、一週間が過ぎた。

すると入院から一週間だというのに親父殿の顔色がみるみる黄色くなっていく。

胆管は肝臓と膵臓、胆嚢、十二指腸と繋がり胆汁などを通す管だ。詰まれば胆汁は流れず皮膚に漏れ出す。
その結果黄色くなる。

異常な痒みと乾燥で夜も寝れないと嘆いていた。

その時の肝臓の数値は600を超えていた。

病院ですぐに手術となる筈だった当日、病院側から手術はできないと断られた。

それですぐに紹介状を書くから大学病院に移ってほしいと言われ、その日の午後には大学病院に転院した。

そして更に詳しい検査が行われ判明した病気が

『広範囲胆管がん』

である。

胆管がんと言えば川島なお美の命を奪った癌だ。
自覚症状も無く体を蝕み、症状が出た頃には手遅れになることが多い。

そして医師から告げられた言葉は簡単なものだった。

「残念ながら…余命は1年です。」

この前まで自覚症状も何も無くピンピンしていた親父殿は驚いた顔をし、小さくため息を吐いた。

Posted at 2024/08/28 12:27:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | プライベートな日常 | 日記
2024年08月17日 イイね!

次期車両を考えるのココロだぁ〜♪

私は頭を悩ませていた。

次期車両をどうするかである。

実はアルトCが寿命近くなっており、1000キロでオイルが空っぽになる症状が出ている。


普通に走るのだがオイルがやたらに無くなる。漏れているわけではない。燃えているのだ!

整備しても10万円コースかもしれない…。

なによりかによりこのまま修理しても他の所が壊れるのではないだろうか?

一つ壊れるとまた一つ壊れるのは機械の常だ。

もう少し走れるのではないか?

良い思い出のまま手放した方が良いのではないだろうか?

なにせ平成の軽ターボだ。燃費も良くない。

そして加速においても現行アルトの方が断然速いのだ。

高速道路も苦手だ。

80キロまでの加速は良いが80キロから100キロまでは本当に遠い。
120キロなんて出るわけねぇ…!

そして石巻までちょいと遊びに行くだけで燃料が半分なくなってしまう燃費の悪さ。

もはや維持していくメリットが何も無いのだ。

そこで次期車両を考えていた。

アルトワークスか!と思っていたが実は想定外のことが起きてお金が渡り鳥のように飛んでいったので買えなくなった…。

それで予算内で燃費が良い車が良い。

候補に挙がったのは
初代ミライースとアルトエコHA35sとHA36アルトX。

MT車はかえって高いので排除した。

5MT設定があるアルトFよりも最上級グレードのアルトXの方が安いという逆転現象が起きている。

ならばここはアルトXを狙うか!と思っていたが安くなったとはいえまだまだ価格は張る…うーむ。

初代ミライースも安いがダイハツだしなぁ…と候補から外れた。

そうなると勝手知ったるスズキのアルト一択になる。

HA25でもよいのだが、どうせなら後期型がほしい。ならばアルトエコ35だ。

こちらはタコメーターも付いている。なんとなくスポーティー。

でも悪評高いタンク20L…!

燃費性能でミライースを負かしてやったぜぇ!!とイキったものの

燃料タンクが大きい!というわかりやすいセールスポイントを与えてしまった!

実際は航続距離は500キロ近く走るようなので普通の車と同じ感覚で乗れる…のではないかと。

燃料タンクをケチってまで軽量化して燃費に全振りしたのに
歴代アルトの中では最重量級!

デザイン的には女子ウケしそうなのに収納が少なくてアルトラパンの方に軍配が上がり、なんとなく微妙なポジションに追いやられてしまった感がある。

いろいろとやらかしてしまったアルトエコだが、発売から10年以上経つのに今だによく見かける車である。

つまり、令和においてもまだまだ現役で走れる車なのだ。

それでアルトエコに乗れるのも最後のチャンスかもしれないと思ったわけだ。

燃費モンスターな車なんて今まで乗ったことないし、この物価高を乗り越えるには生活コストを抑えるしかないのだ。


アルトエコ、探してみようかな。
Posted at 2024/08/17 22:52:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車のエトセトラ | クルマ

プロフィール

「@aero-century コンビニはPB商品になってしまったし、イオンなどに行けばまだあるかも?ただどのパンも高くなって手を出しづらくなった感はありますねぇ…😅」
何シテル?   02/16 14:37
人生一期一会。
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