
いわきサンシャインマラソン2024!走ってきました!
いわきへは当日朝に入りました。
朝の5時にいわきに着きました。
深夜2時に自宅を出て下道で長距離移動でした。
スタッフさん達が粛々と準備を進めていました。
私はひたすらウォーミングアップを入念に行う。
会場で約6キロ走り体を温めます。
体調は悪くない。体の痛いところは多少あるが問題ないだろう。
そしてスタート前に社会人レスラーのファイテング原田大二郎選手と遭遇し熱い握手を交わしました!!
ファイテング原田選手は宮城や山形でも戦っている社会人レスラーだ。
私の憧れの存在でもある。
スタート前に元気が出たぞ!
私のスタートブロックはF。
ゴールタイムは5時間のブロックだ。
この日のために毎日毎日突っ走ってきたんだ。
きっとゴールはできる!
緊張するスタート前。
温めた体が冷えないように体を揺らして号砲を待つ。
このチャレンジは私の人生の中で最大のチャレンジだ。
二人の魂を背負って走ると誓った。
私ができることは二人の名を忘れないように走り続けること。
胸に刻んで走るのだ。
そして号砲がうちならされ一斉にスタート。
Fブロックからスタートラインまてのロスタイムは約5分。
ここから5時間55分の戦いが始まる。
まずはスタートラインから緩やかな下り坂。
そして国道へと出ていく。
ここらはまだランナーが密集してるので速度は早める必要はない。
周りの速度に合わせて体調を再度確認。
うん、悪くないぞ!
これなら完走は可能だ。
ここまで走ってきたんだ。
いわき陸上競技場をスタートし、小名浜に向けて走っていく。
市街地を抜け、緩やかな坂を走っていく。
その足は軽快だ。
沿道の応援は絶えない。
多くの人が手を振り頑張れー、と応援してくれる。
勝手に走ってるおっさんを応援してくれるなんていわきの人は温かいのだ!!
沿道の方々にありがとうを言いまくって走っていく。
だが事故は10キロ地点で突然訪れた!!
腰の筋肉が攣るような感覚が起こった。
それはチョンチョンと突っつく感じ。
なんかおかしいな?と探りながら走っていたらビキーン!と来た!!
いだだだだ!!
右足が突っ張って痺れた。
一気に失速し、額から冷たい汗が吹き出てくる。
痛い…痛いぞ!
これはなんだ!?
まだ10キロだ!
練習でも難なく走れる距離だ。
なぜなのか?
ずっと頭の中で堂々巡りする。
あと30キロ以上ある…走れるのか?
一気に絶望感が広がり、腰の攣りは酷くなっていく。
右足の感覚は無くなり妙な振動だけが伝わっている。
『これ…ダメかも…』
でもここで止まるわけにはいかなかった。
二人の魂を背負って走るとだいそれたことを言った手前、棄権するなど考えられなかった。
行けるところまでいこうと決めた。
沿道の応援がとても励みになったと思う。
もはや歩行速度。
それでも走るのはやめない。
江名港に到達し、太平洋を望む。
とても気持ちの良いコースだ。
途中で塩飴を貰い塩分を補給しつつ、小名浜へ進める。
右足がアテにならない今残されているのは左足。
なんとか蹴り出し体を前に前に進める。
そして、迎えるは最大の難所、三崎公園マリンタワーへ続く坂道。
ここはちょうど21キロ地点にあり、スタミナもかなり消耗しているのだ。
一気に登ろうと思ったが途中足が止まりさすがに歩いた。
かなりキツい…歩いてもキツい。
ここを登りきればちょうど半分。
なんだと…あと…半分もあるのか?
この絶望感は体を押しつぶしてしまいそうだった。
なんとか登りきりマリンタワー直下へ進むとエイドステーションがある。
ここのエイドはとても楽しみにしていたトマトとイチゴだ。
適当に掴み頬張るとトマトもイチゴも美味い!!
こんなに美味しいトマトとイチゴを食べたのは初めてだ!!
体に染み渡る冷たさが口の中を爽快にしてくれる。
残念ながら…味そのものは味覚障害であるため殆ど感じなかったが、あの乾いた喉に沁みる美味さは感じたよ。
そしてここからは結構急な下り坂!
実は登り坂よりもキツい形となった。
腿裏が攣りそう!!
力の入らない右足では止まることもままならず重力に逆らわずに転ばないように下りた。
そしてついにゴールがある小名浜港へと進めたがさすがに体力は限界だった…。
コース脇に腰を下ろして休憩する。
どうして足が動いていたか、わからない。
とんでもない痛みだ。
肩も肘も張ってて痛い。
足を揉んでみるが回復は見込めない。
くそ…私のチャレンジもここまでか…。
立ち上がろうとしたら完全に右足が動かずに立てない。
どうしようもない…。
しかし、なんとかヨロヨロと立ち上がり再び走り出す。
ああ、なんで走ってるんだろう?
私が走ったって何にも変わらないじゃん…。
だから別にこのままリタイアしても…と頭の中を駆け巡る絶望感。
それでも足は前へ前へと進む。
小名浜の埠頭を走り抜け、工業地帯へと進む。
またしても緩やかな登り坂を走り二度目のダウン。
ここまで走ってこれたのも奇跡みたいなもんだ。
最後の第五関門閉鎖までは15分。
後ろからは回収バスが迫ってくる。
あれに乗ればゴールまでバスツアーだ。
楽にはなるだろう。
ああ、すまんかった…二人の魂を背負って走るとだいそれたこと言った割には最後の最後でゴールできんかった…。
ここまて来るのに2000キロ以上走ってきたんだ…それだけでも十分じゃん。
そんな事を考えながらいつの間にか立ち上がり走っていた。
関門閉鎖五分前になんとか通過。
あとはゴールまで走りきればいい。
後ろから迫る回収バス。
頭の中ではジョーズのテーマが流れていた。
運動歴ゼロから始めたマラソン。
1年半に渡るリハビリ。
そして東北みやぎ復興マラソンで人生初フルマラソン完走。
激動の1年間だった。
私みたいな根性なしでも継続することでここまで走ってこれた。
それは私だけの力ではなく、たくさんの人の想いや応援があったからだ。
私の背中を押してくれる力があったから!
ここまで、よく走ってきた。
えらいぞ、自分。
もう体力も気力も足も残っていない。
今の私の体を前に進めてくれるのはたくさんの想いだ。
ゴールが見える。 制限時間が迫ってくる。
既に10分切ってる。
あと何分くらいだ?
あと少しだけ、あと少しだけ足よ動いてくれ!!
もう何も残っていない…でもここまで来れた。
ゴール!!
タイムは5時間53分。
制限時間7分前でのゴールでした。
本来ならばもっと余裕に颯爽とゴールするはずでした。
しかし、またしてもグダグダなレースになりました。
本当に辛かった…。
もう、何回もダメだと思いました。
それでも無事にゴールできました!!!!
こうしていわきサンシャインマラソンを最終目標とした1年のチャレンジは終わりました。
激動の1年!!
交通事故で大怪我をしてからおよそ3年。
まだ後遺症に悩まされてはいますが、なんとか走り抜けることができました。
これからも二人の魂を背負ってチャレンジを続けます。
次は5月12日仙台国際ハーフマラソンです!!
Posted at 2024/03/02 20:54:13 | |
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