私の手元にあるミニカーの中から、今回はエムテックの日産ディーゼル スペースウイング 西武バスタイプを御覧に入れます。
エムテックは、長寿を誇るシルバニアファミリーの発売元として知られるエポック社から嘗て発売されていた、国際規格スケールのミニカーシリーズです。
1996年3月に発売開始されたエムテック、国際規格に合わせスケールは乗用車やトラック系(~中型)などは1/43、大型バスは1/76と統一されておりました。
バス系は今回のスペースウイングと日野リエッセのみだったでしょうか、リエッセのスケールは1/43で路線仕様と観光仕様が存在しました。
今回のスペースウイングは、日産ディーゼル製バスが長年に渡り標準車体として架装し続けて来た富士重工業製バスボディそのものの最終モデルで、2000年6月に登場した21型のスーパーハイデッカー=21型Sボディをモデル化しております。
(ハイデッカーは21型Mボディ=スペースアロー)
実車の型式はKL-RA552RBNです。
エムテックのラインナップに加わったのは2002年3月頃と思われ、はとバス仕様と今回の西武バス仕様が用意されました。
しかしラインナップに加わった時点で、日産ディーゼル工業が同年1月23日に富士重工業製バスボディの架装を打ち切る旨を発表しており、更に同年5月17日には富士重工業が新規バス生産事業の撤退を発表した為、実車は3年に満たずして生産終了したモデルでもあります。
私の住む宮城県では、昔から富士重工製バスボディは路線及び観光共々当たり前の存在でしたが、この21型ボディにつきましては、宮城県にはいすゞ車(何れも21型Mボディ・型式KL-LV774R2、既に全廃)が数台存在したのみで、あまり身近な存在ではありませんでした。
またエムテック自体も、後には京商などに押され気味となるなど成功したとは言えず、私の記憶が間違っていなければ、2009年頃からニューモデル追加もなく放置状態となり、2013年頃にはエポック社のホームページからも抹消されておりました。
嘗てはエムテックを取り上げたブログ記事も其なりに存在しましたが、現在は其等の記事もごく僅数が残存するのみとなりましたので、ミニカーとしては忘却の彼方と化している印象が否めません。
私が購入したのは2002年8月頃だったでしょうか。
購入した当時で、エムテックシリーズは大半の店頭から姿を消しつつあった時期でもあり、2004年頃には店頭から完全に一掃されたと記憶しております。
外箱も含め全般に経年劣化しておりますので、予め御了承ください。
製造国は中国です。
下回りはマフラー関係が再現されている程度の極めて素っ気ないもので、ルーフ~車体~下回り及び室内を各々結合する為の螺穴が確認出来ます。その螺部分は室内を貫通しており、見た目にも不恰好さが否めません。
定価1,500円という事を考えても、この部分は大きな不満点でした。
フェイスフルバスの仙台市交通局仕様(いすゞエルガ)と並べてみました。
仙台市交通局仕様のエルガという事でしたら
TLVNの2代目モデルもございますが、あちらは1/64スケールですので、現在も造りの粗さに不満があるもののエムテックと差異が少ない1/80スケールのフェイスフルバスを選んだ次第です。
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Posted at
2022/07/09 16:26:05