今回はトミカの日野ポンチョ2代目モデルを御覧に入れます。
ポンチョの初代モデルは2002年から2005年迄に90台が限定販売された、フランスはPSA・プジョーシトロエン製の前輪駆動シャーシに日野車体工業→ジェイ・バスがバス車体を架装したノンステップバスで、外観もベースがベースだけに個性的なものでしたが、数ヶ月の空白期間を経て、2006年3月22日には現行型となる今回の2代目モデルが発売されました。
当初はマニュアル車(FFシフト)のみで、同年12月20日にはトルコン式5速オートマチック車が追加され、2017年12月の改良と共にマニュアル車は廃止され現在に至ります。
2代目モデルは発売時の型式がADG-HX6J#AEで、現行型は2DG-HX9J#CEとなります。
因みに#はホイールベースに拠って異なり、ショートボディ車はHでロングボディ車はLとなります。またドア仕様はアウタースライド式のみで、ショートボディ車は1ドアのみ、ロングボディ車は2ドアと1ドアが用意されております。
2代目モデルは純然たる日本製で、同じく日野のマイクロバスであるリエッセの車体をベースにしながらも全高とホイールベースを拡大、特にホイールベースはほぼ四つ足が踏ん張るかの如くとなりエンジンもリエッセの縦置き(Vターンアクスル=ミッションから後軸前側のトランスファーを介して後軸を駆動)から横置きアングルドライブとなった為、リエッセとは外観の印象が大きく変わっている他、初代モデルとも全く出で立ちが異なっております。
但し、その長いホイールベース(ノンステップエリアを確保する為)とエンジン横置きレイアウトが仇となって、リエッセに対し走破性と最小回転半径は犠牲となり、また室内空間もデッドスペースが増え、全高もリエッセより嵩上げされている(更にポンチョはルーフに冷房装置の筐体を装着)などの理由から、都市部では導入が盛んであるものの、一部の導入事業者(特にリエッセの代替後)では、路線が大幅に変更されたり代替車種が根本的に変わった(コースター/リエッセⅡやローザなど)例も少なくありません。
私の住む宮城県でもポンチョ2代目モデルは幾つかの事業者が所有しており、身近な存在なのはやはり仙台市交通局と宮城交通になりますが、何れも移籍車であり、前者は横浜市交通局で後者は名鉄バスから各々移籍した車輌です。
トミカがポンチョ2代目モデルをラインナップに加えたのは、実車が発売開始されてから凡そ18年8ヶ月後となった2024年11月16日です。トミカがモデル化したのは、上述した仕様の中で最も一般的なロングボディ2ドア車となります。
実車のカタログモデルを模した、黄緑色ほぼ一色という素っ気ない外観の通常品が存在するのみで、初回特別仕様の類は存在しません。
なおポンチョ2代目モデルへ席を譲る形にて、
いすゞエルガ すみっコぐらし×臨港バス(初回特別仕様は『臨港バス』)が廃番となりました。
私が購入したのは11月20日でしたので、どうにか発売された月に入手出来た次第です。
下回り。
アクスル関係や排気系などを再現しておりますが至ってシンプルです。
室内は御覧の通りです。
細かい事を申しますと、実車の最後部座席は後輪のほぼ真上であり、その後ろにはエンジンや駆動関係が鎮座している為、最後部座席の後ろはデッドスペースとなっております。
マイクロバス同士という事で
トヨタコースター4代目モデルと並べてみました。
コースター(リエッセⅡ)とポンチョ、どちらも実車の全幅は2,080mmの筈ですが(全長も6,990mmで同一)、トミカではポンチョの方が細長い仕上がりとなっております。
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Posted at
2024/11/22 19:38:13