私の手元にあるトミカの中から、今回はトヨタアベンシスを御覧に入れます。
イギリス生まれのトヨタ車という事もあり欧州車の味わいを強めているアベンシス、トミカがモデル化したのは通算3代目モデル(国内2代目モデル)で、2011年6月に国内発売が発表され同年9月に発売されました。
2003年10月に国内にて発売された先代モデルでは、セダンとワゴンが各々用意されましたが、当代モデルは、国内のラインナップはワゴンのみとなっております。
トミカがモデル化したのは2012年4月ですが、僅か7ヶ月後の2012年11月には廃番となりました。
既にインターネット上でも各所にて取り上げられております通り、このアベンシスはトミカファンの間にて現在でも悪名高い
「縮みトミカ」
の最高峰に属すると言われる1台であり、乗用車タイプのトミカとしては異例の小ささである1/75スケールに、特に2011年末から2014年2月に価格改定(定価360円→450円)される迄の、所謂トミカ暗黒時代を象徴するディテールの簡素化も加わり、史上最悪のトミカとも揶揄され伝説の存在となっております。
僅か7ヶ月というトミカ史上2番目の短命モデルだった事もあり、私も当時はトミカから離れていた時期でしたので、リアルタイムでは存在していた事さえ知りませんでした。
7月22日に漸く中古購入しましたので、発売より実に8年以上も経過してからの購入となった次第です。
ギミックはサスペンションのみで、ドア開閉の類は一切ございません。
ウインドウも実車に対し側面が上下方向に狭く、且つ後席ドアのディビジョンバーから後方がブラック塗装のみとなるなど、1/75というトミカの乗用車タイプとしては極端に小さいスケールも相俟って、缶コーヒーのオマケと寸分違わないチープなクオリティです。よく見ますとタイヤも一回り小さくなっている事に気付きます。
ただグリル上部とヘッドランプ諸々は色差しされておりますので、同じ縮みトミカの
プリウスαより少しだけマシでしょうか。
下回りに刻まれた文字がやけに大きく見えるのも、その極端に小さいスケールの所以です。
やはり以上の画像のみでは、縮み具合などスケール感が判りにくいですので、プリウスαに続き標準的なスケールのトミカと並べてみました。
トヨタカローラツーリングと一緒に。
実際は当代アベンシスの方が一回り大きくなります。
今月発売されたばかりのトミカである
ホンダフィット4代目モデルと。
確かに当代フィットも、CROSSTARグレードでしたら全幅にて3ナンバー登録になりますが…
日産NV200タクシーと一緒に。
スズキハスラー初代モデルと。
YouTubeでもこの組み合わせにて並べていた方がおられました。
ホンダN-BOX2代目モデルと。
同じトミカでも、N-BOX2代目モデルはヘッドランプもクリアパーツになるなどクオリティが高いモデルですので、雲泥の差とはこの事でしょうか。
縮みトミカの醍醐味は、やはり標準的なスケールのトミカと並べて見比べる事と言えます。
傍目には公開処刑にしか見えないと思われますが、あくまでも各々トミカの、おおよそのスケール感を説明するのが本当の目的です。

Posted at 2020/07/28 22:44:22 | |
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