約19年間所有していたBMW 3シリーズからTOYOTA 86に乗り換えたワタクシにとって、新型
スープラと
Z4の関係は、86とBRZとの関係以上に気になる車と言えます。
86 / BRZは、エンジンに直噴とポート噴射を使い分けるトヨタの「D-4S」技術が取り入れられていたり、ミッションやデフ等にトヨタ系のサプライヤーが供給していたりと、トヨタ色が見られますが、果たしてスープラは如何なのか?興味がありました。
Z4 M40iはニュルブルクリンクでのテストにおいて、30馬力も最高出力が高くて、M4のサスペンションを流用しているM2のタイムを打ち破ったらしいので、そのZ4より軽くて、ボディー剛性と空力特性に優れたスープラのポテンシャルも気になるところです。
スープラ RZの価格は¥6,900,000と言われており、ライバル?のCayman S(¥9,092,000),Cayman GTS(¥10,532,000)よりお買い得です。
(勿論、今のワタクシにそんな高価な車を買う財力はありませんが。😅)
そこで、早速ディーラーをバシゴして見比べてきました。
(展示されていた車両はどちらも最上グレードではありませんでしたが。)
● エクステリア

Supra SZ-R

Z4 sDrive 20i M Sport

Supra SZ-R

Z4 sDrive 20i M Sport
エクステリアデザインは86 / BRZではヘッドライトとバンパーが違うくらいで、共通部品も多かったですが、Supra / Z4ではサイドミラーは共通部品のようですが、他は殆んど違うデザインになっており、好き嫌いは別として、スープラはトヨタ車と思えるようになっています。
スープラの方がひと回り小さくてスポーティーに見えました。写真で見ていたスープラのデザインはカッコ悪いと思っていたのですが、期待値が低かった分、実車はそれ程悪くないと思いました。
個人的なデザインの好みで言えば、Cayman/Boxter > 86/BRZ > Supura = A110 > Z4 って感じですかね。
● インテリア

Supra SZ-R

Z4 sDrive 20i M Sport
インテリアデザインも一部に共通部品を使ってはいますが、それぞれ独自のデザインになっています。
高級感はZ4の方がありますが、個人的にはスープラのデザインの方が好みです。
また、最近のBMWのステアリングホイールは個人的には太すぎてハンドルカバーを付けたママさん車のようで、違和感があります。😟スープラのステアリングホイールは細目なのは良いのですが、リムのグリップ形状が後期型86やGRシリーズのステアリングとは違う点が残念。😟

Supra SZ-R

Z4 sDrive 20i M Sport
ドアの内張りパネルはZ4の方が高級感があって好みです。

Supra SZ-R

Z4 sDrive 20i M Sport
ドライビングポジションもシート&ステアリングとも調整幅が広く、問題無し。👍

ペダルレイアウト
右ハンドル仕様のBMW Z3のペダルレイアウトは中央側に大きくオフセットされて違和感がありましたが、新型Z4やスープラは問題ありませんでした。👍
● エンジンルーム

Supra SZ-R

Z4 sDrive 20i M Sport
スープラとZ4のエンジンには直6/3.0ℓ ツインスクロールターボエンジンの他に、チューニングの異なる直4/2.0ℓ ツインスクロールターボエンジンがラインナップされていますが、Z4の日本仕様には今のところ、ハイチューン版の直4/2.0ℓ ツインスクロールターボエンジンはラインナップされていないようです。
・最大出力:250kW(340PS) / 5,000~6,500rpm,
最大トルク:500N・m / 1,600~4,500rpm
・最大出力:190kW(258PS) / 5,000~6,500rpm,
最大トルク:400N・m / 1,550~4,400rpm
・最大出力:145kW(197PS) / 4,500rpm,
最大トルク:320N・m / 1,450~4,200rpm
BMW製の直6/3.0ℓエンジンの
B58B30と直4/2.0ℓエンジン
B48B20は、一気筒あたりの排気量を500㏄(ボア×ストロークはφ82.0×94.6㎜)として、多くの部品や周辺技術まで共用するモジュラーエンジンシです。
最大出力を見ると、直6/3.0ℓエンジン搭載車に魅力を感じますが、ハイチューン版の直4エンジン搭載車の方が、一気筒あたりの出力も高く、また、前後重量配分が良い分ハンドリングも良いので、コストパフォーマンスが高い言えます。
Z4にはボンネットのフードインシュレーターが装備されていますが、スープラには軽量化のためか?ありませんね。だた、形状を見ると裏側の骨組みは同形状のようなので、流用出来そうな気がします。
また、フードストライカーが日本車と違い、2箇所にあるのもドイツ車って感じです。
● タイヤ/ホイール

Supra SZ-R

Z4 sDrive 20i M Sport
スープラ SZ-Rが履くタイヤは、
前:255/40 ZR18 95Y/9J×18 ET32,後:275/40 ZR18 99Y/10J×18 ET40
展示車のZ4 sDrive 20i M Sportにはオプションの19インチ Mライト アロイ ホイールが装着されていました。
前:255/35 ZR19 96Y/9J×19,後:275/35 ZR19 100Y/10J×19
(前:225/45ZR18/8J×18,後:255/40ZR18/9J×18が標準装着サイズ)

ホイール固定方式
ホイールPCDは最近のBMW車が採用している112㎜で、ホイール固定は欧州車標準のスタッドボルト式。個人的には日本車が採用しているナット式の方がタイヤ交換しやすいと思うのですが。😟
スタッドボルトの一つが盗難防止のボルトになっているのもBMWって感じです。

ブレーキ冷却用ダクト
フロントブレーキ冷却用ダクトがあるものドイツ車って感じです。

リアサスペンション・エアロガイド
5リンク・リアサスペンションのロア・コントロールアームにはエアロガイド。

フエールリッド
スープラのフエールリッドの開け方も欧州車と感じる箇所です。欧州式の方が合理的だと思います。👍
また、スープラでは未確認ですが、BMWはリモコンキーでサイドガラスの開閉は出来、これが狭い駐車スペースでの乗り降りや、炎天下で乗車する前に換気出来て便利なのですよね。
GR SupraはトヨタのコンセプトとデザインをBMWが具象化したクルマといった感じに思えました。
◇ GR Supra 開発秘話
4:30秒あたりからスープラ開発責任者の多田氏とポリフォニーデジタルの山内氏とのトークショーが始まります。
(山内氏とは昔、
D-Rightsの運転教習会で何度もご一緒したことがありますが、今では師匠の大井さんよりスッカリ偉くなってしまいましたね。😅 こんなことなら、もっと仲良くなれるよう努力したのに。笑)
- 関連情報ホームページURL:
-
https://jalopnik.com/what-we-found-when-we-crawled-under-the-2020-toyota-sup-1831800550