先週末は愛知県に出張。
台風接近が予想されたので、
金曜日の相当早い時間から移動します。
でも名古屋に着いた時にはちょっと拍子抜け。
風は緩く、更には雨も全く降ってませんでした・・・。(汗)
予想以上に鈍足の台風だった為、
全く問題なかった訳ですね。
で、折角早くやって来たので、
行ってみたかった場所へと足を伸ばします。
それが↑ここ。
JR東海が運営する「リニア・鉄道館」であります。
今更ながらですが、やっとここに参上。
入場の際に渡されたパンフレットによると・・・
「高速鉄道技術の進歩を吹き抜けの大空間で紹介! 東海道新幹線を中心に、
在来線から超電導リニアまで39両の実物車両を展示。また、模型やパネル、
実物を使って鉄道のしくみや歴史を体験しながら楽しく理解できます。」
って書いてあります。
いくつになってもお子ちゃまな僕にとっては、これを読んだだけでも
既にテンションMAXに近い状態まで跳ね上がっている感じです。(汗)
と言う訳で、まずは名古屋から↓これに乗ります。
あおなみ線。
こいつで終点の「金城ふ頭駅」まで乗車し・・・。
駅を降りると瞬きも出来ない内に↓この建物が視界に入ります。
本当に近いッス。
期待が高まり続ける中、入場券を購入し早速館内に侵入開始であります!
注目の展示車両の内訳は↓この通り。
では早速展示車両のご紹介。
エントランスを抜けて、最初のシンボル展示コーナーに入ります。
ここではスピードの進化に関する車両達が紹介されています。
中でも目を引いたのが↓これ!
C62型蒸気機関車で~す!!
銀河鉄道999を牽引する蒸気機関車と言えば分かり易いでしょうか。
特急「つばめ」等、様々な優等列車を牽引した事で有名なこの機関車は
1948年から翌49年に掛け、合計49両が制作されました。
展示されている17号機は、1954年12月に東海道線木曽川鉄橋上で
狭軌蒸気機関車のスピード記録を樹立した車両で、
長らく東山動植物園内で展示されていた訳ですが、
博物館開館を機に、こちらに移動して来たとの事。
今にも動きそうな漆黒な車体が大迫力ですね。
気合いのS/S、0.4秒の図。(笑)
機関車も周りも暗いから撮影は本当に大変・・・。
動輪周り。
黒光具合が本当に機械って感じがして超格好いい。
この角度が結構好き。
テンダーも入れて撮影。
後ろ姿もまたいとおかし・・・。
キャブにあるナンバープレート。
僕の中で一番好きな蒸気機関車の早速のお出迎えに
のっけから完璧ノックアウトされました。(笑)
次は300X。
正式名称は新幹線955型電車と呼ばれるらしい。
JR東海が300系新幹線に続く技術開発の為、1995年に制作した車両。
約7年間の稼働期間中は、後に登場する700系新幹線向けの多くの試験が実施された模様。
6両編成で、比較の為に先頭車両の形状が東京方と博多方で異なるのが特徴。
↓こちらの車両は東京方に連結されていた6号車の物。
1996年7月26日、443km/hを記録した際のステッカーも張られてますね。
ちなみに博多方の先頭車両は米原駅近くの
ここで保存されちょります。(一番左側)
スピードの進化は留まる事がありません。
次はMLX01。
昨今少し話題となった超電導リニアです。
この車両は1995年に誕生した物で、本格的な客室も設けられ、
300X同様、先頭車両がそれぞれ異なるデザインになっていたらしい。
2003年12月、最高速度581km/hを記録。
中はこんな。
片側のシートは撤去済ですね。
開通まではまだまだ先の話ですが、乗ってみたいもんです・・・。
ここまでで既にお腹いっぱいに近い状態ですが、次に行きます。
今度はメインの車両展示ホールでありまっす。
う~む、世代を超えた車両達が見事に並んでいますね。
本当、言葉になりません・・・。
こちらのホールでは、まず↓これをご紹介。
EF58!!
画像の車両は1952年以降に登場した後期型(35号機から175号機)の物で、
ボディ形状の全く違う前期型(1号機から31号機)も後にこの型のボディに載せ替えられ、
合計172両が制作された。
最後に制作されたのは175号機だが、前期型で制作された32号機から34号機が
ほぼそのままの姿で貨物用のEF18となってしまったので、3両分欠番が生じている。
車両ごとにディテールの違いがあるのも特徴で、前面の窓の大きさ、ひさしの有無、
パンタグラフの形状、スノープロウ装着の有無、ボディサイドのフィルタ形状の違い、
動輪形状の違い、蒸気暖房・電気暖房装置装着、汽笛カバー、ワイパーカバー等など、
数え出したら切りがないくらい多くの顔を持った非常に魅力的な電気機関車です。
お召し列車指定牽引機、60号機、61号機の存在も超有名でした。
僕の中では一番好きな電気機関車であるのは言うまでもないところですね。
この157号機は2008年3月に引退後、茶色の塗装に塗り替えられ、
前面の窓をHゴムによる支持から原型小窓化、ワイパーやボディ横のエアーフィルタも
オリジナルに近い状態となって展示されています。
プレート。
そして↓これがエアーフィルタ。
縦線になっているのが特徴。
唯一屋根上のパンタグラフがPS14ならパーフェクトだったのに・・・。
尾灯も趣があっていい感じ。
EF58も前述のC62同様、特急「つばめ」や「はと」、寝台特急列車「あさかぜ」、「富士」等
当時の花形列車を牽引しまくってました。
最終的に東海道線の急行荷物列車の牽引を最後に第一線からは引退した訳ですが、
学生だった当時、この機関車を追いかけ回していたのが今でも思い出されます。(涙)
次は↓これ。
922型新幹線、俗に言う「ドクターイエロー」です。
現在の形式923型の先代に当たる車両で、T3編成として使用されていたもの。
0系新幹線をベースとしています。
何かこうして見てみると、0系新幹線って物凄く愛嬌のある顔してますよね。
それにしても綺麗な黄色だこと。
隣の車両より。
中は普通の座席が鎮座してたけど、オリジナルもこうだったのだろうか・・・。
新幹線シリーズ一気に行きます!
今度は0系新幹線。
正直懐かしいッス。
僕が仕事を始めた頃には、まだ「こだま」では走っていたのに
いつの間にか居なくなってしまったな~。
格好よさでは500系新幹線が一番だけど、やっぱ新幹線と言ったら
この0系を挙げる人も多いと思います。
100系新幹線。
中間車両に2階建て車両を連結したアバンギャルドなヤツ。
今までの丸い新幹線のイメージを覆したある意味革命児。(笑)
300系新幹線。
「スーパーひかり」計画の下、新たに開発された新幹線。
その先行開発車両として登場したのが↓この車両。(J0編成)
次にご紹介する量産型との相違点も結構あって面白い。
相違点:厳ついエラ、運転席の窓の形状、ライトが角ばっている、屋根の高さが5cm高い・・・
等々。
こちらが量産型です。
がん見すれば更に違いが発見出来るかも・・・。
300系もこうして見ると、結構格好いいな。
次は食堂車。
昔々、0系新幹線がバリバリ現役の頃、「ひかり」と「こだま」は同じ16両編成なれど、
連結されている車両が異なっていました。
中でも「ひかり」には食堂車があり、「こだま」にはなしと言う決定的な違いも・・・。
一方100系新幹線は、デビュー当時「こだま」に宛がわれる事はなかった訳ですが、
中間に連結された2階建て車両の内の1両が食堂車、
食堂車の存在って、僕の中では結構大きいものだった気がします・・・。
↓これが100系新幹線食堂車、168型。
9001番なので、X1編成に組み込まれていたプロトタイプ車両ですね。
オリジナルにあったNS(New Shinkansen)マーク復活を切に望みます。(笑)
この往年の車両のエッジングが施されていた壁が格好良かったんだよな~。
2階部分は↓こんな感じ。
明るく開放的な車内で食する料理の味は一体如何だったんでしょう・・・。
ちなみに他の車両への通路は1階にあります。
対する↓こちらは0系新幹線の食堂車。(0系36型)
前述しましたが、0系はあからさまに「ひかり」「こだま」の編成が違っていた。
たまに「ひかり」編成の「こだま」に乗った時は、子供心にちょっと得した気分に。
画像右側には通路がある為、100系の室内と比較すると若干狭い印象。
そしてその通路より撮影。
通路側の窓が通常の位置よりも高い場所に設置されているのは、
着席しながら食事をしている人が風景も楽しめる為と聞いた事があります。
歴代の新幹線野郎達。
どれもそれぞれ個性があって格好いいッス。
さて今度はもっと馴染み深い在来線車両。
111系電車、湘南電車としてその名が通っていますね。
画像はそのパイオニアであるクハ111-1(トップナンバー!)。
この車両には、実際に乗った事もあります。
よくもまあ解体されずに残っていたもんだ。
こちらも東海地区ではお馴染みの165系。
急行「東海」なんかで使われてました。
グリーン車用のラインが入った右側のサロ165がいい味出してる。
これは初めて目撃の52系電車。
京阪神地区の急行電車用として制作された車両で、晩年を飯田線で過ごした物。
何か可愛らしい雰囲気が堪らない。
佐久間レールパークより移住。
う~む、これも渋い。
クモハ12。
鶴見線大川支線なんかで活躍していたのが有名。
後ろの方にも所狭しとばかり展示されています。
ぬお~!!建築限界測定車。(オヤ31)
またの名を「おいらん列車」。(笑)
線路脇の建造物に車両が接触しないかどうかを確認する車両。
棒が立っている状態が、花魁が簪を刺している様に見えるからそう呼ばれるとか・・・。
これも初めて見たッス。
その他の車両達その1。
個人的にはもっと機関車の展示を望む!
その他の車両達その2。
特急列車集まれの図。
実物ばかりでなく、定番の模型類も充実。
名古屋駅周辺のジオラマが展開中。
約3時間滞在しましたが、JR東海ならではの車両達を見る事が出来、非常に楽しめました。
よくも解体されずに残っていたな~と思った車両達に改めて感心すると共に、
ここに居れば雨にも濡れないので、塗装が薄くなったり、サビたりしないだろうから
良いコンディションを末長く保てるだろうな~と痛感した次第。
今後、展示車両が更に増える事にも密かに期待しちゃいます。(笑)
良い物見させて頂きました。
おまけ。
この日の夕餉は名古屋駅で買った↓これ。
数年ぶりに食べましたが、やっぱ美味しかっただす。
※今回も長々でしたが読破お疲れ様でした・・・。