2020年12月17日
久しぶりにツインスプリングについて書きますが、今回の話はツインスプリングという方法に行き着いた際に"合う"、"合わない"のケースについて書いていきます。
Twitterの方では記載してましたが、ツインスプリングは"魔法の脚"ではなく、寸法や配分をどのようにセットアップするかの手法ということを初見の方はご理解ください。
ツインスプリングは上記の通り魔法ではありませんので人を選びますし、車種も選ぶことになります。(やっている方は独自で理論をお持ちでしょうことは除いてです。)
人の部分では、ツインスプリングを試しても結果を出せる人の条件はスポーツ走行を行う方で街乗り〜サーキット等を走りやすく、コントロール性が高い車にしたいという結果に対して乗り心地も意外とレートの割には良いということであれば当てはまると考えております。
勿論、突き詰める労力が必要なのでそこで諦めたら結果は出せないのはどんな物事とも同様ですのであくまで可能性ではあります。
逆の結果を出せない人は街乗りメインでスポーツ走行はしませんが、乗り心地を良くしたいですという方です。
その場合は、車種も多くは重量級セダンやワゴンだと思いますが、乗り心地を良くする方法はストローク長をなるべく取り、低レートのスプリングを使い、積極的にバンプラバーも使って車高もあまり下げないという方法が最適だと考えております。
この要望をツインスプリングで行う場合では乗り心地を良くするためにメイン&サブも高レートにして合成レート域でという形になりますが、その場合は前者の方が低レートで乗り心地が良い可能性が高いからです。
今よりも伸びストロークを増やしたいのでヘルパー等で配分を調整という形ならまだ可能性はありますが、そもそも低レートなのでそこにヘルパーやアシストを入れたところで比率もおかしくなる可能性もあり、ツインスプリングで乗り心地を良くしたいので試すというのは個人的にはおすすめしません。
ただ、VIP系のシャコタン系の脚を乗り心地良くしたいというのであれば状態によっては可能と思います。
もう1つ難しいと言えるのが、重量級セダンとワゴンは車重がかなりあるのでスポーツ走行なら耐荷重を無視しても伸びストロークをとったセットの構築はできますが、合成レート域を使いたい場合には耐荷重を合わせたスプリングが必要なのでプライマリースプリングを高耐荷重品を使うことになりますが、一般的なカタログ品では耐荷重が足りない恐れがあるのでワンオフの必要があるからです。
そうなるとハードルがかなり上がるので、そこもオススメしない理由です。
それでも試したいという方であれば、もうひとつの条件で結果を"出せる"、"出せない"人という部分は自分で作業する人か店にお願いして作業するかの違いです。
前者の自分で作業する人は自分の労力と部品代だけですみますし、トライ&エラーの繰り返しの中で自信で試すので諦めたりしなければ可能性はあると思ってます。
ただし、出せないという方はお店に頼んでやる方です。
何故なら自分でやらないということは労力をお金で購入してやってもらうということなので部品代+工賃が都度かかります。
お金が潤沢にある人ならそれでも良いのですが、基本的にツインスプリングを試そうとする人の多くは、お金が潤沢にある方は稀で自分で色々と試す好奇心のある方がツインスプリングへ行き着くのがほとんどだと思いますし、お金がある方ならそもそも私のブログを読まないでショップ等々へ丸投げと思いますので例外だと思ってます。
結論としては、ツインスプリングは4輪接地性の向上とコントローラブルにすることでスポーツ性を上げても猫脚のようなギャップ吸収の高さから乗り心地が良いということで、走る性能を詰めていったら意外と乗り心地も良かったor良くなったということなので乗り心地を良くしたいというのがスポーツ走行前提であり、街乗り〜サーキットまでの両立でないならツインスプリングは更にイバラの道だということを理解して覚悟してやってみて下さい。(←私はおすすめしません。)
今までの方々は、スポーツ走行前提で改善させたい人しかいなかったので上記のようなことを説明してませんでした。
今回はメッセージでご連絡を受けて話しを聞くとスポーツ走行ではなく、街乗りオンリーで車種的にも難しいためにお力になれませんとお話させていただきました。
その方には時間を取らしてしまい、申し訳ございませんでしたが、事前に自分の考え方をこちらで書いておけばその方は労力や時間を取らずに済んだかもしれないと思い、今回のブログを書かせてもらいました。
似たような相談事等が今後はないようにこちらで考え方を纏めさせていただきましたので試す前にご確認ください。
それでは∠( ̄^ ̄)
Posted at 2020/12/17 08:21:56 | |
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