ガソリン車と同時発売の 100% EV e-208。
ネットのレビューや試乗レポートでは、おおむね好評のようです。
ディーゼル車の発売も予定されているとのことですが、その時期は公式サイトにも明示されていません。
206/207/306/307/407 のボディーラインと完全に決別
e-208 について書かれている情報によると、
・出力:136ps/最大トルク:260Nm/電池容量:50kWh
・航続距離:WLTP(国際調和排出ガス・燃費試験法)モードで 340km
(実走行では 270~300km 程度?)
・重量:1500kg 弱(そのうちバッテリーが 300kg)
・価格:400 万円前後(ライバル車との価格競争力は十分あり)
この分野で出遅れたプジョーですが、特筆すべきはガソリン車と同じ車体に破綻なくまとめ上げたこと。これによって製造コストを大幅に削減したらしいです。もちろんそのつもりで同時開発したのでしょう。
いかにも EV ですよ~といったデザインにしなければという強迫観念に駆られている自動車メーカーも多いようですが、プジョーの方策は合理的で好感が持てます。それでいいのだ。奇をてらったものにする必要はないと思います。
ガソリン車もディーゼル車もあります、というように、今後は「電気車もあります」となるわけですね。
他ブログサイトの記事によれば、e-208 のガソリン車との価格差は5~8年でチャラになるとのこと。これが長いか短いかは別として、いまや EV が高すぎるということはないように感じます。
しかし発電方法によっては、人間社会全体からの CO
2 排出量はガソリン車よりむしろ増加するという
京都大学の研究結果もあるので、胸を張って環境改善に貢献しているとは言えないかもしれません。
車評でイチャモンが付いたのは、
・i-Cockpit と呼ばれるインテリアレイアウトは、運転者の体格やドライビングポジションによっては計器類が視認しにくい
・スイッチ類のローコスト感が見え見え(これは他のモデルにも当てはまる)
・80km/h くらいからの加速の鈍さ
・ダンパーがソフトでアンジュレーションのある路面でふわつく
・ハードな運転では重量増のマイナス面が顔を覗かせる
・後席空間のニースペースは最低限
ただし、i-Cockpit はいいという人も多いようです。好みもあるのでこれは乗ってみないとわかりません。
総合的に e-208 は、コンパクト EV として市場をリードできるくらいに良くできた車だということらしいです。
はたしてプジョーはこれで国内業績大幅アップとなるでしょうか。かつて大ヒットした 206 のように。
ところで、もっと調べてみたら
共通プラットフォームはフランス Groupe PSA と中国東風汽車の共同開発とのこと。やはりそうだったんですね。
2020/10/17:画像を追加しました。
Posted at 2020/10/16 19:26:56 | |
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