近年、ドヤ顔・コワい顔・尖ったデザインの車が増えたように思います。
人の好みはさまざま。それについて、あれこれ言う気は毛頭ありません。
以下は車を作る側への私なりのメッセージだと、最初に断っておきます。
なぜなのかネットでツラツラ調べてみると、
ある外車メーカーの商品企画担当者に尋ねたというちょっと古い記事がありました。
いわく「アウトバーン走行中に先行車が道を譲るようなフロントマスクが求められ、それが○○○○だと明確に表現しなければならない」のだと。しかも、おなじような方向性を持つメーカーと競い合っているとのこと。
はっきり言いましたねー。へぇー、そんなふうに考えていたのか。
しかし、今どきのパブリックステートメントとしてはちょっとマズいんじゃない?
記事には、後方から迫るフロントマスクを見て慌てて道を譲るのは弱肉強食の理とも書いてあります。
はたして車の顔で他人を威圧するよう仕組むのは真っ当なことなのでしょうか。弱肉強食という言葉も車には不適切な気がします。
譲るほうにも譲られるほうにも、状況によっては周囲にも葛藤が生じるはず。
交通安全上良いことだとは思えません。
自動運転や安全装置で運転ミス・事故を減らすと謳いながらの矛盾ですかね。
安全安全と言うなら、車メーカーはハード(技術)ばかりでなくソフト(心理面)にもっと目を向けてもらいたいもの。
他の記事も読んでみて綜合すると、ドヤ顔・コワい顔・尖ったデザインは、車を売るための差別化の方策ということですが、LED などのマテリアルの発達によってデザインの自由度が増したのだから、ほかにいくらでも差別化を図る方法があるはず。
どのメーカーのもおなじ顔になったら、もはや差別化にはならないでしょう。
ホンダさんは今のところアンチ・ドヤ顔主義のようです。
大口あんぐりの顔でも、こんな印象だったらニヤッと笑って喜んで道を譲るでしょう。
Posted at 2021/03/31 20:47:19 | |
トラックバック(0) |
世の中のこと | クルマ