バイオガスで走るレガシーＢ４

今日は卒研で午後から神戸の東灘にある下水処理場に行ってきました。
教官曰く「研究でガスエンジンやってる意義付け」だそうです。

ということで、車のペダル操作が恐ろしいほど下手くそな教官の車に揺られ、吐きそうになりながらもなんとか到着です。
１時間程度下水処理の仕組みを教えてもらったのですが、私は３０分くらいで船をこぎ出して話の内容はあまり覚えてないです…。

なんでも、処理の後の方の工程で汚泥を小さくする際に酸素がいらない微生物に分解してもらうのですが、そこでメタンやら二酸化炭素が含まれたガスが発生するそうです。
で、そのガスから二酸化炭素や不純物を取り除いて９８％のメタンガスを精錬して市バスやらトラックに供給しているそうです。

座学が終わり、職員さんの好意で実際にガスで走る自動車を見せてもらいました。
で、その自動車がなんと、レガシーＢ４でした(笑)。
外観は全く一緒です。
給油口はガスのジョイントになってました(あたり前ですけどね)。
エンジンルームはガスタンクからのガスを減圧する装置がある以外は普通のノンターボＢ４です。
トランクはというと、ガスタンクが２本積んであるのでスペースがちょっとしかありません…。

雨が降っていたのでありがたいことにガス供給ステーションまで助手席に乗せてもらいました♪
車内はいたって普通です。
燃費とかが表示されるであろうディスプレイにガスの残圧が表示されている程度ですね。
実際走ってみると、これまた普通です。
市バスとかはガスだと坂道でパワーが少なく感じるそうですが、乗用車程度では全く気にならないそうです。
気になる燃費ですが、１㎥でガソリン１Ｌ分くらい走るそうです。
ちなみに、１㎥は６０円くらいです。
ガスを満タンにすると２００～３００ｋｍくらい走れるそうです。

レガシーに乗って思ったことは
　・タンクが大きすぎてトランクがほとんど使えない
　・航続距離がガソリン車の半分くらい
　・車両価格が倍近く(レガシーは４５０諭吉さん)
ということですね。
ガスが液化して搭載できればタンクがかなり小さくなりますけどね。
航続距離はガスステーションをいっぱい作ればなんとかなりそうです。
規模はどうあれ、下水処理場があればメタンは発生しますからね。
ちなみに、田舎の家(私の家)にある家庭用浄化水槽でもメタンを含んだガスが発生していたと思います。
車両価格はこの手の車が量産される段階になればガソリン車と大して変わらなくなると思います。
基本的にエンジンは一緒ですからね。

そうそう、面白いことに、メタンってオクタン価が結構高いんですよ～。
ということは、それなりに過給できるわけです。
となると結構面白いことになりそうですけどね～。
メタンで走るスポーツカーが将来発売されたりして(笑)。

長々と書いてしまいましたが、今回はこの辺で。