クランクトリガーホイールの振れ対策の続きです。
クランクプーリーとスペーサーの干渉の影響が大きかったようで、だいぶトリガーホイールの振れは治まりましたが、まだ0.5mmくらいの振れは残ってしまっています。あとは高回転まで回したときのトリガー歯の読取りミスが無いか実走セッティングで確認していきます。但し、ボルトの緩み留め対策は何とかしないと。。。
エンジンストールの原因をトリガーホイールの振れによるトリガー歯の読取りミスと推測していましたが、振れをある程度解消してもエンジンストールの症状は変わりませんでした。根本的にクランクトリガーとカムトリガーの関係がうまくいっていない?
この”Home percentage of valid travel”ですが、HaltechのHelpを確認すると、「ホーム信号パルスはトリガー パルスまたはイベント (欠落したギャップの後の最初の歯など) の間に入らなければならないため、ホーム パルスが入ることができる範囲は限られています。このチャンネルは、ホーム パルスがどこに来ているかを示します。 最大有効範囲に対して。 これが 0% または 100% に達すると、トリガー システムが非同期になり、エンジンが失敗する可能性が高くなり、ECU が間違ったタイミングで点火を開始する可能性があります。」とあり、50%にするのが理想のようです。ただ、このパーセンテージが何に対しての比率なのかの説明が足りないので、どうすれば50%に持っていけるのかわかりません。
クランクトリガーの組付けで考えられる全ての組み合わせで”Home percentage of valid travel”が何%になるのかを確認しました。
この表から、TDC Offset angle 10°に対して”Home percentage of valid travel”が約2%変化するようです。以前にHome angleが32°になったときにエンジンストールしたことを考えると、Home angle 32°をクランク角度にすると64°になります。10°で2%の変化ということは、”Home percentage of valid travel”を50%±10%に入れれば良いことになります。この表の中ではTDC Offset 85°が一番50%に近く、±10%にも余裕で入っていますね。これでエンジンを掛けてみます。
エンジンの掛かりは悪くない。しばらくアイドリングさせていたら、またしてもエンジンストール。その時のDiagnoticeがこれ。
Home angleは1.9°ですがストールしちゃいました。”Trigger system error” 3: Reference Detection errorがでています。Home signalが読めなくなったようですね。同時に”Trigger Synchronisation State"にSyncing to Patternが出ています。これは、トリガーパターンにHome signalが同期したことを意味します。
Home signalが同期したら、Home signalが読めなくなった?
ん~~、わっかんねーなぁ。わかんねーよ、Haltechさん!!
とにかく、弄れるところは弄っとけってことで、Home signalの読取りedgeを”Falling”→”Rising”に変更。そして同じように、”Home percentage of valid travel”の変化を確認します。
だめだね、44.5%から67%になっちゃいました。
もう、これ以上弄れるところがありません。
一番最初に気になった、Racer Xのカムトリガーの位置が悪いんじゃねーの?
もっと、Haltechの制御方法を理解しないと、解決策が見つけられない。数打ちゃ当たる的なやり方ではこれが限界。
さあ、どうする?
Posted at 2022/08/27 21:15:33 | |
トラックバック(0) |
Haltech | 日記