
F1には必殺技の追抜きボタンがあります。
オーバーテイクボタンとも言います。
1980年代後半のターボ時代には、
このボタンを押すと、ターボの過給圧が
一時的に最大ブーストになって、
前走車を追い抜くというものでした。
但し、このボタンを押しまくると燃料を使い過ぎて、
ゴールできなくなるので注意でした。
1990年代前半ではノンターボ時代なので、
どうしたかというと、このボタンを押すと、サブタンクのオクタン価の高い、
予選用スペシャルガソリンが供給されて、一時的にハイパワーとなって、
前走車を追い抜くというものでした。
但し、スペシャルガソリンを多量に使うとエンジンが壊れるので、
サブタンクに許容量あるだけでした。
その後、スペシャルガソリンは禁止されました。
現在のF1では、「オーバーテイクボタン」という単一のボタンは存在せず、
実際にはDRS(ドラッグ・リダクション・システム)、
ERS(エネルギー回生システム)という2つのシステムを組み合わせて、
一時的なパワーアップを実現しています。
DRS(ドラッグ・リダクション・システム):
リアウィングのフラップを寝かせて空気抵抗を減らし、速度を上げるシステムです。
ERS(エネルギー回生システム):
電気モーターから最大160馬力のパワーを引き出すことができ、
これを「オーバーテイクモード」に切り替えることで、追加のブーストを得ます。
但し、1周あたりのエネルギー制限があるため、常に最大出力で使用することは
できないです。
【F1】Japanese GP 4月の月間オーバーテイク選出!
角田選手 渾身のオーバーテイク! スタンドより
Posted at 2025/08/30 10:31:18 | |
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