
①物理スイッチがほとんどなくなり、静電タッチセンサーを多用したこと
これはいろんな人が指摘している点ですが、車の運転中にブラインドタッチをしようとした場合に、物理的なスイッチの方が押せたかどうかがはっきりと確認できる安心感もあり、押しやすさもあるので、極端に物理スイッチを廃した操作系は明確に使いづらさがあります。見た目の先進性をアピールする目的でこうなったのかも知れませんが、安心や安全を重視するメーカーとしては、もっと熟慮して欲しかったな…と思います。ステアリングスイッチもしかり、センターの大型パネルもしかり、慣れないと使いづらいし、慣れても決して使いやすくはないと思います。音声認識の精度がいくら上がったところで、わざわざ音声でやりたいと思わない人もたくさんいるでしょうし、スイッチで操作した方が圧倒的に速いケースもあるはずです。
例えば音楽の音量を少し調整しようとした際に、静電センサーを上とか下になぞる動きをするわけですが、微妙な調整がやりにくいです。物理スイッチでワンクリックすれば済むのに、行きすぎて戻ったりを繰り返しているとストレスになります。先代モデルのステアリングスイッチが秀逸だったのに、なぜここまで改悪してしまったのか、開発陣は本当にこのタッチセンサーを使いやすいと思っているのか…甚だ疑問です。
最大の問題は、運転支援の操作系で押したつもりなのに反応していないことがしばしば発生することです。ステアリングスイッチは完全な静電センサーではなく、タッチ操作と押し込む操作の2パターンが用意されていますが、はっきり言ってどちらも使いにくいですね。
Eクラスとかのトンボみたいな風変わりなステアリングよりはまだマシな気はしますが、先代モデルとは比較にならないくらい操作系は改悪されてしまったとしか言いようがありません。
②センターモニターの操作に戸惑うことが多い
前述のポイントとも重なるところはありますが、テスラを真似したような巨大なセンターモニターの使い方も初見では分かりにくいことが多いです。表示領域が広くて見やすいと言えば見やすいですが、何がどこにあるのか探すのが大変で慣れるまでは戸惑ってしまいます。基本的にはホーム画面を呼び出してから、使いたい機能にアクセスするという流れですが…慣れていないせいもあってか、ここら辺の使い勝手も先代モデルには劣る気がします。あと、設定方法があるのかも知れませんが、これだけ大きな画面なのに2画面表示ができないっぽいので、機能的にも中途半端な感じがしますね。すでにハイパースクリーンという次世代モニターを開発してEVモデルには搭載済みであり、いずれはSクラスにも搭載されるでしょうから、この中途半端なモニターの寿命は意外と短そうです。
スマホが普及してタッチ操作が一般的になったからと言って、車のモニターも同じような考えでタッチ操作が使いやすいとは限りません。コマンドコントローラーの圧倒的な使いやすさをなぜ簡単に捨ててしまったのか…最近のメルセデスの開発思想には全く賛同できません。
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2022/09/13 14:24:05