価格帯が大幅↗︎したことで売れ行きが大幅↘︎したのか、、、未だに街中であまり見かけることのない新型Cクラスですが、ようやく試乗することができました。
試乗車はC220dのAMG仕様でした。インテリアは新型Sクラスで見慣れたもので、特に新鮮さを感じるものでもなく、もう少し差別化があっても良かったように感じます。エクステリアは、新世代の顔に見慣れてきたのとデザインがこなれてきたせいか、最初の頃よりはだいぶ受け入れられるようになってきました。ただ、Cクラスだけでなく、Sクラスに関しても先代モデルの方がデザインの完成度が高かったという感想は変わりありません。
エンジンパワーもアップして、ISGが搭載されたことで、AMGモデルに迫るハイパワーモデルになったこともあり、その完成度を体験するのが楽しみでした。
いつもお世話になっている営業マンの方を助手席に乗せて、ディーラーを出発しました。予想通り発進加速はスムーズで力強く、これ以上は必要ないと思わせるだけの十分すぎるパワーがありました。いつもの試乗コースを10分くらい走っただけですが、全体的な走りの質感はSクラスに近い快適性を手に入れていて、エアサス非搭載となったデメリットなんて感じさせない完成度だと思いました。ただ・・・運転が楽しいかと言われれば、楽しさからは遠ざかってしまったようにも思います。BMWが走りの楽しさを大切にするメーカーだとしたら、Mercedesはあくまで安全・安心・快適を重視しているメーカーなのだと改めて思わされました。こうした方向性の進化の是非は、もはやユーザーの好みの問題ですが、今回の新型Cクラスは好き嫌いがはっきり分かれるでしょう。
Cクラスのサイズの車で、とにかく快適性が高くて、安全に移動することを重要視する方には非常におすすめのモデルに違いありません。刺激的かと言われれば、ハンドルを握っていてもアドレナリンがバンバン出るような車ではなく、むしろ刺激は少ない方というか・・・下手したら眠たくなりそうなほど安心・安全な車でした。相反する要素をいかに両立させるかというのは、開発者の永遠のテーマだと思いますが、やはり特徴を打ち出そうと思えば、何かしらの要素を磨き上げる必要があるはずです。そういう意味では、今回の新型に切り替わる際にメーカーとしては快適性を飛躍的に上げる方向を選んだのかな・・・と勝手に思いました。
スポーティーな車よりラグジュアリーな車が好きなので、個人的には大賛成ですが、これまでのCクラスのユーザーの乗り換えが進むかと言われると、そのまま大切に乗り続けようと思うユーザーも少なくないような気がします。
Posted at 2022/05/18 15:59:12 | |
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