滅多にない乗り換えを検討する機会のため、今まで縁のなかったメーカーも含めて次期愛車探しをしています。
最初に訪れたスバルは、前のブログに書いた通り、どうにも自分の感性とは合わない点が多く、愛車候補にはなりませんでした。「これなら愛車を乗り続ける方がいいか…」となったわけですが、次の候補としてマツダを訪れました。
CX-60はただの興味本位で試乗しただけで、本命はかつての愛車であったアテンザの後継に当たるマツダ6でした。かれこれ10年選手になっている御長寿モデルというか、取り残された感が半端ないモデルですが、それでもちょくちょく改良の手が加えられている上に、最近になって20周年記念車まで用意されるという手厚い保護を受けていて、ディーゼルエンジンも更なる改良が入ったと聞いて、密かに愛車候補に入れていました。かつて自分が乗っていたのが2015年モデルだったので、そこから7年ほど経過して一体どのくらい進化しているのか、とても興味がありました。
10年の経過の中で車名変更を受けてはいるものの、基本的なプラットフォームは当然使い続けているわけで、インテリアも素材変更などはあるものの、根本的には変わっていないことから、乗り込んだ時にやはり新鮮さは少なく、懐かしさの方が強く感じました。試乗車がたまたま20周年記念車ということで、外装は新色のワインレッドのような深みのある色で、内装はタンカラーとオシャレさは半端ない…はずでしたが、やはりインパネの中心に鎮座しているマツコネが未だに旧世代というのは、想像以上に古臭さを漂わせます。必要最低限の機能は備えているのでしょうが、周りが軒並み新しいマツコネに進化している中で、一応フラッグシップと呼ぶのであればマツダの威信をかけてでも、ここは改良させるべきだったのではないでしょうか。いくら内装の素材に手を加えて古臭さを隠そうとしたところで、初代マツコネが全てをぶち壊すだけの破壊力を持っています。もちろんビジネス的に言えば、台数が期待できるわけでもないモデルにそれだけのコストを掛けられないというのが正直なところでしょうが、それなら価格をもっと落とすべきです。「ごめんなさい、マツコネを改良するだけの余力がありません。だから価格を下げます」という姿勢でもなく、「マツコネはそのままだけど、他の見栄えは良くするように頑張ったから、価格下げないけど買ってね」と傲慢な姿勢に見えてしまいます。もちろんそれでも購入してくれる人は少数ながらいるでしょうが、せっかく他社がセダンの開発を諦めたりしていく中で、頑張ってセダンを残そうとするならば、改良の手を抜くべきではないと思います。
試乗した感想としては、「以前の愛車よりは、、、だいぶ良くなってはいるんだけど、、、うーん、、、期待したほどの進化はしてないかな、、、」という感じでした。全然悪くはないです。初めてクリーンディーゼルに触れる人にとっては、かなり好印象だと思います。でも、Eクラスに慣れきってしまった自分の感性からすると、振動騒音レベルがやはり大きく感じてしまいます。Eクラスも決して無音に近いとかではなく、聞こえるのは聞こえるんですが、雑味がなくスッキリとした感じなんですよね。マツダのディーゼルもそれなりに静かな方だとは思いますが、何かこう雑味が混ざっているように感じてしまい、車としての魅力を感じるほどではなく、懐かしさと古臭さしか感じられませんでした。スタイルはけっこう好きで、マツダ6を買うならマシーングレーがいいな…と思っていて、けっこう本気の選択肢だったんですが、試乗したら一気に熱が冷めてしまいました。
それだけで帰るのもあれだったので、話題のCX-60にも試乗させてもらい、「やっぱり新型車はこうでなくっちゃ!」と感動した部分と「えっ?新型なのに、この程度の完成度なの⁉️」と落胆させられたところがあったのは、先日のブログに綴った通りです。というわけで、マツダディーラーの訪問は大した収穫もなく終わりました。
CX-5やCX-8はマツダ6のようにマツコネが放置されることもなく、年々進化をし続けていますし、乗り味もかなり良くなっているそうです。SUV好きだったら、積極的に試乗して候補に入れたいところですが、残念ながら自分の好みからは大きく外れてしまうため、今回の買い替え検討でマツダを訪問することはないと思います。
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2023/01/09 19:08:05