
第四弾はステアリングスイッチです。W213と呼ばれる先代Eクラスには主に3種類のステアリングがあります。前期型(2016-2018)、中期型(2018-2021)、後期型(2021-)といった感じで分けた時にそれぞれステアリングのデザインに変化が見られます。

これが前期型です。黒い四角のところがタッチセンサーになっていて、十字キーのように扱えるようになっています。当時はこれがかなり先進的だった印象があります。ただ、この時の問題としては、ACC関連は全て左下のレバーに集約されているところです。もはや他メーカーでもレバー式を採用しているところはほぼ無いと思いますが、レバーは本当使いにくいですね。

続いて中期型です。ついにレバーが無くなってACCのコントロールがスイッチ式に変わりました。ダイヤルとボタンを上手く組み合わせていて、これは本当に使いやすいです。後にも先にもこれに勝る操作性を持ったものはなかなか見かけません。ベンツとしても渾身の作品だったと思いますが、何故かあっさりと消えていきました。新しさをアピールするために使い勝手を犠牲にしたら本末転倒だと思うのですが・・・。

これが後期型の通称トンボ型ステアリングです。AMGラインが非搭載だと、もう少し大人しいデザインになりますが、この時からタッチセンサー式に変わりました。しかし、それが大きな問題で、このセンサーの感度が最悪レベルに悪くて、思ったように操作できずに困りました。その後に出てきたSクラスとかは流石にセンサーを改良したのか、反応性は上がっていましたが、そもそもこんなにセンサーを多用する必要があるのか全く疑問です。中期型の操作性が抜群に良かっただけに、ここは完全に改悪ポイントですね。中古車で狙っておられる方は本当に注意された方が良いかと思います。
というわけで、大きく分けると3種類ある中で最も使いやすく、デザイン性も素晴らしいステアリングを堪能できて、本当に良かったです。もちろんACCだけでなく、オーディオ系のコントロールとかも含めて全体的に使い勝手は最高でした。
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2024/06/13 14:14:39