
永遠のライバルとされるシエンタとフリードですが、フルモデルチェンジした新型同士を比べた時に決して小さくない違いを感じました。見た目については個々人の感性や好みもあるので、どっちがいいとか悪いは別にないと思いますが、乗り味はかなり違います。シエンタはカジュアルでライトな乗り味ですが、フリードはより重厚感が高く、ワンランク上の乗り味に感じました。アコードの乗り味の良さにはさすがに及びませんが、延長線上にはアコードがあることを感じさせるような仕上がりで、まろやかな乗り心地が実現されていたことに感動すら覚えました。
そして、同じコンパクトミニバンというカテゴリーでありながら、車内の居住性もかなり違います。フリードの最大のセールスポイントである2列目のセパレートシートは、実際に座ってみると想像以上の快適さでした。2列目ベンチシートのメリットって何だっけ?と思うくらい歴然の差です。おまけに夏の酷暑を乗り切るためには後席のエアコンが必須と思うので、オプションでサーキュレーターを付けるしか選択肢がないシエンタには絶対に越えられない壁があります。おそらくシエンタの次のマイナーチェンジでは電動パーキングブレーキや後席エアコンを付けてくるのではないかと予想します。それか過剰な装備は廃した上で、安さを売りにしてアピールを続けるのか…だと思います。
同等装備にした時にナビの価格差があるため、フリードの方が高めの値段設定にはなりますが、オプションを欲張らなければ、300万円台半ばでハイブリッドの上級グレードが買えるので、内容を考えたら納得できるものになっていると思いました。フリードでコミコミ400万円になったという人は、よっぽどオプションをたくさん付けているはずです。フリードで400万円は高いよーと文句を言う人は、何がしたいのかよく分からないですね。
そういえば、新型シエンタが登場した時に電動パーキングブレーキ非採用を残念がる声が少なくなかったですが、コストアップに繋がる装備を採用して価格帯が上がったフリードに対して、値段が高いと批判するのは何だか矛盾しているようにも感じます。装備は充実させて価格は下げろって無茶な要求ですよね。
Posted at 2024/09/08 20:25:49 | |
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