
諸事情があって、家の車を売ることにしました。車の乗り換えは何度もありますが、売却をしたのは初めての経験でした。紆余曲折あって、こんな年末になってしまいましたが、最後はあっという間に決まって、お別れとなりました。
売却といえば、ネット一括査定とか大手の買取業者が思い浮かびます。でも、ネット一括査定は登録した途端に電話がひっきりなしに掛かってくるイメージしかなくて、対応が面倒くさそう・・・。大手の買取業者は行ったことないから、よく分からないけど、どんなもんか行ってみるか・・・と。
車は、2020年式のアルファード。ざっくりスペックをいうと、2.5S"C-package"という人気グレードで、2WD、ブラック(202)で、メーカーオプションの高額セット付きです。メーカーナビ、後席モニター、パノラミックビューモニター、JBLスピーカーなどなどオプションだけで90万円オーバーでした。
総額は600万円超えでしたが、下取りと値引きで500万円で購入。走行距離3000kmと、まだまだ新車の香りが残る状態でしたが、もう乗らなくなったので売却を決意。
買取査定に行ってみて知った事実ですが、アルファードには定番の人気オプションというのが決まっていて、それが付いているかどうかで下取り額が大きく左右されるそうです。いろんな見解があるのかもしれませんが、家の近くにある買取業者で言われたのは、サンルーフ、JBLスピーカー、18インチアルミだそうです。三種の神器みたいですが、これが付いていると海外に流して、高値で売れるからという話でした。うちのアルファードは、乗り心地優先で17インチに変更していて、サンルーフレスだったので、スピーカーしか条件を満たしておらず、なかなかに渋い査定額でした。
最初のお店で言われた金額は、400万円ジャスト。本当は385万円くらいが相場だけど、今日売ってくれるなら上乗せしますとの条件でした。もうちょっと高く売れないかな・・・と思って、次はトヨタ系の中古車屋に行ってみました。トヨタ車だから頑張ってくれるのかと思いきや、「うちは大手には敵いませんよ」と最初からやる気のないオーラ出しまくりでした。散々待たされて、提示された金額は380万円でした。うーん、残念。
どうしよっかな・・・ネット査定にしようかな・・・と悩んでいたところ、たまたまYouTubeで発見したカババという会社。プロに任せる自動車フリマということで、個人間売買をプロが仲介してくれるという会社のようで、売れた値段をそのまま受け取れるという夢のような宣伝文句でした。購入者の方から3万円+税だけ手数料を取るシステムで、あとは陸送費や手続きの代行費用だけみたいです。
どこの買取業車に出すにしても、利益を考えた金額になるから、直接売買した方が金額的なメリットは間違いなく大きいです。ただ、手間と時間が掛かるというデメリットがあるのと、売れるか分からないという心配があるくらいです。でも、車種はミニバン王者のアルファードだから、あとは金額次第というところ。新車時の車体+オプションの金額が560万円くらいしたことを考えると、440〜450万円くらいで売れないかな・・・と思案。とりあえず、カババに登録して査定してもらおうと思い、さっそく行動に移してみました。登録翌日に電話が掛かってきたものの、会社が愛知にあり、査定も立て込んでいるとのことで、最短でも1ヶ月待ちになると。えー、そんなに待てないよ・・・と思ってたら、ネクステージという提携会社か何かを紹介されて、そっちの方が早く査定できると言われました。金額自体はカババより10万円ほど下がるイメージだけど、それで良ければ・・・とのことで、とりあえずネクステージの査定を受けることにしました。
翌々日の昼に査定に来るとのことでしたが、よほどアルファードを欲しかったらしく、「今日の夜でもよかったら査定させてもらえませんか」と翌日の昼過ぎに連絡がありました。相手が前のめりになっているうちの方が良い条件が出やすいかなと思って、ちょっと考え込んだ後に了承しました。仕事が終わった後の19時から査定が始まりました。
「希望金額はどのくらいですか?」といつもの質問が来たので、「オプション満載仕様なので、430万円くらい付けてくれたら気持ち良く売れます」と言ってみました。それから40分くらいじっくりと車を見て、会社としばらく相談の電話をしてたみたいで、それから結果を聞きました。
「よその400万円という条件も決して悪くはなく、実際そのくらいかなと思います。ただ、せっかくここまで来たので、同じ条件というのは申し訳ないから、もう少し頑張りたいと思います。正直、会社としては1、2万円の上乗せで何とかお願いしたいところですが、それだとご不満だと思います。今日、契約していただけるのであれば、なんとか410万円で会社側を説得したいと思いますが、いかがでしょうか」と。
まぁ、ぶっちゃけ430万円も付くとは思っていなかったので、「410万円なら売ります」と答えました。それから会社を説得すること15分くらい掛かり、「何とかOKもらいました」とのことで、無事に売買契約を済ませました。
その日にでも乗って帰るのかと思いきや、流石に金額が金額なので、翌日に陸送業者が受け取りに行きますとのこと。トラックに乗せて運ぶのかと思ったら、結局ドライバーが歩いてやってきて、そのまま運転して持っていかれました。
というわけで、購入から1年もせずにお別れしました。
残価率の基準金額をどこに設定するのかよく分かりませんでしたが、単純に購入時に支払った金額と売却額で計算したら、82%でした。まぁこんなもんですかね。装備内容をミスっていなければ、多分もっと良い金額で売れたことと思います。本当は長く乗るつもりで、好きなオプションを付けて購入しただけなので、そこは仕方ありません。
ブログ作ってから、ほとんど車のことに触れていませんでしたが、まともに触れたと思ったら売却の話でした〜。
最後にアルファードの簡単なレビューでも書いておきます。
【良いところ】
・乗せてもらう人は最高にくつろげる幸せな車
・後席モニターとJBLスピーカーがあれば、移動中も退屈せずに快適に過ごせる
・なんでも荷物が乗せられる
・シートベンチレーション、シートヒーター、ステアリングヒーター完備
・ボディの大きさの割には運転しやすい
・17インチの乗り心地は良い
・2.5Lのガソリンは程々のパワーで、ミニバンには相応しい性能な気がする
【悪いところ】
・運転がつまらない
・バスの運転手みたいな気分になる
・長時間の運転はできれば避けたい(退屈すぎる)
・こんな車で煽り運転する奴の気が知れない(前で急ブレーキ踏まれたら絶対に止まれない)
・鉄仮面のような威張った顔面が好きになれない
・パノラミックビューモニターは必須装備だと思うが、高額セットオプションを付けないと装備できないようになっている
・シートヒーター、ベンチレーションのスイッチが安物白物家電みたいなしょぼい質感なのが気になる
・パッと見の高級感はあるけど、本物の高級素材ではない内装
・合皮シートはやっぱり滑りやすい
・ボディ剛性が高くないのが素人にも分かる
・分かってはいたけど、燃費は良くない
【総評】
多人数乗車が不可欠でミニバンを選ぶしかない人にとっては、ベストな選択肢だと思いますが、ドライバーは相当な我慢を強いられる車です。運転が好きな人にとっては、なかなかに苦痛です。運転が疲れるわけではなく、ただただ退屈で仕方ありません。車内空間がもう少し狭くても運転の楽しさを求めるなら、CX-8の方が確実に楽しいと思います。いろんな制約があってアルファードを買いましたが、もう二度とミニバンを買うことはないと思います。
アルファード購入検討中の方には、将来的に売却や下取りに出す時のことを考えて、人気オプションはぜひ装着しておくことをおすすめします。自分には不要なものでも、査定額の大幅UPが期待できるみたいなので、オプション金額を上回ることも当たり前にあるそうです。
Posted at 2020/12/23 19:44:26 | |
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