
昨日ついにEクラスを一括査定で売却しましたので、その結果を報告させていただきます。
まず車のデータに関してですが、E220dアバンギャルドAMGライン、エクスクルーシブパッケージ付、2018年式、走行距離約48000km、ボディ色はカバンサイトブルーです。事故歴・修復歴はなく、車両品質評価では4.5点でした。マイナス点としては、19インチのAMGホイールの乗り心地が硬すぎて純正の17インチに履き替えてAMGホイールを処分してしまったこと、サンルーフ非搭載ということくらいです。同等モデルの中古車販売価格で言うと、幅は大きいですが、280〜400万円くらいかと思います。
輸入車にも強い業者が多いというCTN一括査定で申し込みをしました。査定上位3社から連絡が来るということでしたが、2社からしか掛かってこなかったため、一騎討ちの勝負になりました。社名は伏せておきますが、1社は誰もが知っているような大手の会社(BMではない)、もう1社は初めて聞いた会社でしたが九州を中心にやっている輸入車に強いという会社でした。便宜的に前者をA社、後者をB社とします。
申し込みから1週間後に査定日を設定し、両者とも同じ時間に来てもらうように伝えました。ただ、どちらも相手を出し抜きたいようで「たまたま今日時間ができたんですが、早めに査定させていただけませんか」と査定日より前に連絡してきましたが、都合が悪いからと断りました。
査定が始まって一通り車の確認が終わった後に、それぞれの会社とファーストコンタクトを取りました。A社は「相場的には190〜220くらいですね。今日決めてもらえるのであれば頑張ります」と言い、B社は「相場だと150〜190くらいで、正直200は厳しいです」と言われました。両者の価格差がかなり大きかったので、その点をB社に尋ねると「A社が相場を見間違えているか、高めの値段を言っておいて、後で減額交渉をしてくるかだと思います。うちの方が輸入車には強いので、相場を見間違えることはありませんし、うちは減額交渉は一切しません」とのことでした。しかも、B社は「一発入札方式だと腹の探り合いになって、本当の高値は引き出せないと思います。今ここで一発入札にしたら、相手は多分195くらいを出してくるだろうから、こちらとしては196くらいの提示になります。一旦ここは解散にして、うちの事務所で個別に相談させていただければ、もう少し頑張れます。僕のことを信じてください。悪いようにはしませんから」と熱弁を振るわれました。正直、A社はBMほどではないにしてもあまり良くない話をよく聞く会社で、下手すると減額交渉をしてきそうな印象が確かにありました。一方、B社はレビューを見てみると、高評価が多く並んでいて、かなり良さそうな印象があったので、心情的にはB社に売りたい気持ちがありました。A社を切ってB社と個別に相談しようかすごく悩みましたが、A社の営業の方は別に悪い印象もなく、むしろ一生懸命やってくれそうな雰囲気でした。しかも、A社は「ここは正々堂々、一発提示でやりましょう」という姿勢だったので、なんだかB社のやり方が卑怯にすら感じてきました。両者から違うプレッシャーを掛けられて、途中からどうしたらいいのか分からなくなってきましたが、自分の希望としては最低価格を220万円と想定していました。シンプルに220万円を越えた金額を提示してくれるなら、どちらに売却してもいいと思ったため、B社と個別交渉をするのはやめて、「ここで220万円以上を提示してくれる方に売ることにします」と宣言しました。B社の言うことが本当なら、A社は190〜220万と言いながらも220万は無理だとすると、ここで降りるはずだと思ったからです。A社は上司と電話で相談した後に「うちは220万オッケー出ました!」と言うと、B社は驚いた様子で「ちょっと相談してみます」と言い、しばらく電話で話し込んでいました。結果的にB社も乗ることになり、最後は一発提示で決着を付けることになりました。
最終的な金額提示は、A社が225万円、B社が226.1万円だったので、B社へ売ることに決めました。ただ、B社の方の雰囲気からして本当はこんな金額を提示するつもりはなかったであろうことが読み取れたので、契約後に聞いてみたら「上司からは210万円までで取ってこいと言われていた」とのことでした。つまり、B社の戦法としては、A社の印象を悪くして個別交渉に持ち込み、相場的には200万も厳しいけど、何とか頑張って205万、最大でも210万までで落としたかったというのが本音だったのだと思います。
初めて一括査定で車の売却に臨んだので、プレッシャーに負けそうになりながらも、何とか最善の方法で自分の中では納得できる価格を引き出せたと思います。当たり前の話ではありますが、せっかく一括査定で売ろうとするなら、最後まで競争原理はしっかり働かせておくべきだということがよく分かりました。手間を惜しんで近くの買取店に持ち込んでも、おそらく200万以下で買い叩かれていたと思います。「一括査定で〇〇万円高く売れました」という宣伝文句をよく見かけますが、身を持って体験すると嘘じゃないんだろうなと思えます。
ちなみに今回の一括査定前にどこかで査定を受けたりはしていませんが、令和5年1月にカババに出品した際の買取保証額は245万円でした。今より1万キロ少ない状態での金額です。あれから1年半が経ち、走行距離が1万キロ増えても20万くらいしか下がりませんでした。もちろん、その当時に一括査定をしていれば、もっと高値は付いたでしょうが、競争原理が働いていない時の買取額がいかに安いかが分かります。
「一括査定に興味はあるけど、なかなか挑戦する勇気が出ない」という方もおられるかもしれないので、誰かの参考になればと思い、詳しく経緯を報告させていただきました。交渉が苦手な方でも、希望金額をしっかり決めて「〇〇円以上なら売ります」とさえ言えれば、あとはプロ同士が勝手に競争してくれるので、いろんな方がオススメするだけの価値はある売却方法だと思いました。今までは手間を惜しんでディーラーの下取りに出すことしかしてきませんでしたが、今後は一括査定での売却一択ですね。
Posted at 2024/06/27 11:52:38 | |
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