
5年前にEクラスを購入した時は、その豪華で派手なインテリアに感動したのを覚えています。プラスチッキー感なんてほぼ皆無で、本木目のパネルを多用し、アンビエントライトでギラギラした車内なんて、それまで見たことがありませんでした。Sクラスともほぼ共通のデザインは、いかにも高級車らしく、目の前には12.3インチのモニターが2つ連なるようにデザインされていて、先進性・高級感のアピールが存分になされていたように思います。これ以上、何を求めることがあろうかというほどの完成度の高さでしたが、家族用にシエンタを買って乗るようになった時に、初めて疑問を感じました。なぜだか分からないけど、シエンタに乗っている時の方が落ち着く感覚がありました。大して良い素材を使っているわけでもなければ、アンビエントライトもなく、いわゆる大衆車の安っぽいインテリアなのに、なぜかEクラスより心地良く感じることが不思議で仕方ありませんでした。そんなことあるわけない、あっていいはずがないと思いながら、自分の感覚に素直になったら、そう感じるのが事実でした。
別に派手で豪華な内装が悪いというつもりもないし、そういうものに価値を感じる人を否定するつもりも全くありません。ただ、人間の感覚って不思議なもので、物の良し悪しは決して値段とか素材だけで決まるものではないんだと学びました。
じゃあ、アコードのインテリアはどうなの?というところですが、納車されるまでは「どうもこの古臭いデザインのインテリアがなぁ・・・。Eクラスから乗り換えて満足できるかなぁ・・・」と心配していましたが、実際に乗り始めてみると、そんな心配は杞憂に終わりました。別に強がりでも無理して受け入れようとしているわけでもなく、アコードのインテリアはとても心地良く感じます。シエンタでも十分良かったですが、アコードはさらに上を行きます。Eクラスと違って木目調パネルを使っているため、手触りの良さはありませんが、乗っていてわざわざパネルを触ることもありませんし、「あぁこのパネルが安っぽいんだよな」と思うことも皆無です。
インテリアの写真だけ見せて、Eクラスとアコードを比べられたら、大多数の人はEクラスの方を好むと思いますが、実際にその空間で過ごしてみて、どちらが落ち着くかと聞かれたら、アコードを選ぶ人も結構いるんじゃないかと思います。一見すると保守的で面白みに欠けるデザインではありますが、このデザインが採用されたのにはちゃんと意味があるはずです。
まぁ兎にも角にもアコードのインテリアが自分の感性にとても合う空間だったことがすごく嬉しいです。車と付き合う中で、運転席に座っている時間が圧倒的に長いので、車内の居心地の良さはとても大切なポイントだと思います。
Posted at 2024/06/25 11:38:02 | |
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