デイズに乗り換えて、走りは良くて運転は楽しめるようになったが、車内がうるさくて1時間以上の連続運転に耐えられず、全体像を見通さないままDIYデッドニングに着手したのが5月中旬。ようやく完成と思えるようになったのが2日前(10月28日)。プロに任せれば1~2日でできそうなことを、1回1~2時間ほどの作業を繰り返し、足掛け6ヶ月かけて行ってきた。デッドニングの最後にスピーカー交換も実施して、静かになった車内でいい音を聴けるようにし、更にシートカバーもつけて座り心地をアップさせ、長時間運転を快適にこなせる環境は整備できた。エアコンオフのときアイドリングストップで停止すると、車内は本当にシーンとしている。あともう少しサスペンションの動きがしなやかになって乗り心地が向上すれば文句なしだが、車体の小さい軽自動車なので、そこまで求めるのは無理だろう。
デッドニング以前にノイズ発生源そのものの対策が一番有効だということが経験から判った。ノイズ発生源は、エンジン・トランスミッション・エアコンプレッサー・タイヤ・マフラーが挙げられる。
エンジンはエンジンオイルをカストロールEDGEに替えて静かになり、オイルフィルターをBOSCHにしたら更に静かになり、エンジオイル添加剤LOOPウルトラクリーニングを入れてより一層静かになった。
トランスミッションは何の対策もしていない。その内CVTフルード交換はするつもり。
エアコンプレッサーはエアコン潤滑剤を添加したら非常に静かになった。
タイヤは、夏タイヤはプレミアムコンフォートタイヤにしてロードノイズが減り、冬タイヤも偶然ロードノイズが非常に少ないモデルだった。
マフラーは何の対策もしていないが、純正が多分一番静かだろう。
デッドニングは制振・遮音・吸音の組み合わせて静かな車内を作っていくが、制振処理は基本的にノックスドール3100を刷毛塗りして行った。ブチルゴム+アルミシートの制振材の方が施工は簡単だが、経年劣化による制振材の剥がれを嫌って、わざわざ手間のかかるノックスドール3100を基本にした。また、ノックスドール3100は防錆効果もある。
実際の施工個所は次の通り。
エンジンルーム内バルクヘッド:耐熱制振シートを貼り制振処理をした。効果は想像以上でエンジン・トランスミッションとも車内で聞こえる音がかなり静かになった。また、ワイパーモーターの音も殆ど聞こえなくなりワイパーが無音で動くのが魔法のような感じ。
整備手帳→
DIYデッドニング バルクヘッド制振処理
前輪タイヤハウス:インナーライナーにノックスドール3100を塗布して制振処理。ロードノイズとエンジン音が低減した。雨天時の跳ね音も減少しているはずだが、まだ実感したことがない。
整備手帳→
DIYデッドニング フロント右タイヤハウスインナーライナー制振
DIYデッドニング フロント左タイヤハウスインナーライナー制振
ルーフ:外板裏側にノックスドール3100で制振処理、天井内張に吸音断熱シートを追加で貼って吸音断熱処理。また遮熱対策としてアルミ保温シートを吸音断熱シートに重ねた。ルーフ後端は遮音シートも入れ込んだ。豪雨でない限り雨音はフロントガラスに当たる音しか感じなくなった。車内全体がシーンとした感じになった。
バックドアルーフ部分:バックドアのルーフ部分直下の空洞にグラスウールを詰め込んで吸音処理した。雨音の低減効果は十分あった。
整備手帳→
DIYデッドニング ルーフ制振・遮音・防錆・吸音断熱・遮熱
DIYデッドニング ルーフ前端部遮熱・吸音断熱
DIYデッドニング ルーフ最後部の吸音断熱・遮音
DIYデッドニング バックドアルーフ部分の吸音処理
Aピラー:内張に吸音断熱シートを貼って吸音処理した。ダッシュボード内部で響いていた騒音がAピラー内部を通って天井裏に伝わっていたようで、それなりの効果はあったが、その後のバルクヘッド制振処理により、ダッシュボード内部の騒音自体が激減したので、現状、大勢には影響ない状態になったと思われる。
整備手帳→
DIYデッドニング Aピラー吸音断熱
DIY ツイーター交換
Bピラー:下部の内張に吸音断熱シートを貼ったが、効果は感じなかった。
整備手帳→
DIYデッドニング 右後席・運転席フロア遮音、右Bピラー吸音断熱
DIYデッドニング 助手席・左後席フロア遮音、左Bピラー吸音断熱、リアシート下フロア遮音
CDピラー:内張に吸音断熱シートを貼った。効果はあるはずだが、運転席から離れていてよくわからない。
整備手帳→
DIYデッドニング ルーフ制振・遮音・防錆・吸音断熱・遮熱
運転席ドア・助手席ドア・後席左右ドア:アウターパネルにノックスドール3100塗布、インナーパネルに制振シートを貼り、制振処理。内張に吸音断熱シートを貼り付け。ドアポケット内側にエプトシーラー貼り付け。スピーカー裏のアウターパネルにディフュージョン拡散シートを貼り付け(前ドアはエプトシーラーも併用)。車外からの騒音は大幅に低下。特に対向車とすれ違ったときの音や並走するトラックなどの音が静かになり、運転時のストレスがなくなった。ドアを閉めた時、デッドニング前はバーンという音(リアドアは更にキーンという金属音も混じっていた)が、ボンという音になり、ドアの分厚い普通車の音になった。また、オーディオをかなりの大音量にしてもビビることもない。サービスホールは防水シートで塞いてあるだけだが、十分なデッドニング効果が出たと思う。
整備手帳→
DIYデッドニング 運転席ドア・リア右ドア制振処理
DIYデッドニング 助手席ドア・リア左ドア制振処理
DIYデッドニング 運転席ドア音響改善・吸音断熱
DIYデッドニング ドアスピーカー穴調査・運転席ドア音響改善
DIYデッドニング 助手席ドア音響改善・吸音断熱
DIYデッドニング 右リアドア音響改善・吸音断熱
DIYデッドニング 左リアドア音響改善・吸音断熱
リアフェンダー:ノックスドール3100を塗布して制振処理、内張に吸音断熱シートを貼り付け。ドアと同様、車外からの騒音の遮断に貢献しているはずだが、ドアとは違って乗員の真横ではないので、効果はよくわからない。また、リアタイヤハウスと空間的に繋がっているので、ロードノイズの低減にも貢献しているはず。
整備手帳→
DIY 右リアフェンダー制振・遮音・防錆・吸音断熱、リアシート下フロア(右側)制振・遮音・防錆
DIY 左リアフェンダー制振・遮音・防錆・吸音断熱、リアシート下フロア(左側)制振・遮音・防錆
リアゲート:アウターパネル・インナーパネルにノックスドール3100を可能な限り塗布し、内張に吸音断熱シートを貼りつけた。ワイパーモーターの音は聞こえなくなった。車外からの騒音の遮断効果もあるはず。
整備手帳→
DIYデッドニング リアゲート制振・遮音・防錆・吸音断熱
フロア:前席・後席の足元にはカーペット下に遮音シートを敷き込んだ。後席シート下からラゲッジスペースフロアにかけては、ノックスドール3100を塗布し、遮音シートを敷き、吸音断熱シートの貼り付けも行った。後席シートより前部はフロア鉄板とカーペットの間に発泡スチロールがあり、それなりの遮音・断熱効果が元々あったが、後席シート下より後はフロア鉄板だけで、ロードノイズとマフラー音は筒抜けの状態て、制振遮音効果は非常に大きかった。
整備手帳→
DIYデッドニング ラゲッジスペースフロア制振・遮音・防錆(ノックスドール3100塗布)
DIYデッドニング 右後席・運転席フロア遮音、右Bピラー吸音断熱
DIYデッドニング 運転席ペダル下フロア遮音シート追加
DIYデッドニング 助手席・左後席フロア遮音、左Bピラー吸音断熱、リアシート下フロア遮音
DIYデッドニング リアシート下フロア遮音(2)
DIY 右リアフェンダー制振・遮音・防錆・吸音断熱、リアシート下フロア(右側)制振・遮音・防錆
DIY 左リアフェンダー制振・遮音・防錆・吸音断熱、リアシート下フロア(左側)制振・遮音・防錆
DIYデッドニング 後席フロアからリアシート下フロアへの立ち上がり面を遮音
DIYデッドニング リアシート下フロア制振・遮音・防錆・吸音断熱
こうやって部位ごとに纏めてみて、フロントフェンダーは何もしていないことに改めて気づいたが、フロントタイヤハウスのインナーライナーを外したとき、フロントフェンダー内部は硬質スポンジが詰め込まれていて、元から遮音処理されているのを思い出した。
デッドニング用品購入額:33691円(クーポン・ポイントなどを除いた実際の出費は26685円)
DIYの手間は非常に大きかったが、費用はかなり安く済んだ。
Posted at 2022/10/30 15:42:43 | |
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