過去から一度乗ってみたかったR35 GTR、その強烈な加速、乗り味はどんなものなのか?中古車販売店として有名なGTNETで35GTRのレンタカーを借りました。6時間1万円と格安なのも魅力です。
2009年モデルなのでパワーは485馬力、最新GTRは通常モデルでも570馬力もあるので85馬力も下回りますが、それでも充分過ぎるスペックです。見た目は好みにもよりますがデカいし迫力は充分です。
まずは一般道でのインプレッションです。最初の印象は着座位置が高く乗用車っぽい乗り味でスポーツカーのワクワクする雰囲気が全くありません。脚は固められていますが、如何にもバネ下が重くバタバタしています。一般道でゆっくりドライブしていると500馬力もあるスーパースポーツと感じさせません。ツインクラッチも街乗りでは制御が悪くギクシャクします。
アクセル踏み込むと思わず速っ!と言葉が出るほど恐ろしい加速をします。私が今まで経験したことのない猛烈な加速です。4000回転辺りからターボが炸裂し、背中がホールドの足りないシートに押し付けられます。しかしやっぱりターボ独特な人工的な加速感で私は好きになれません。
ここまでの印象は何じゃこれ?全然っおもんないがな!というのが正直な印象、S2000やエキシージ、歴代M3のようにドライバーの感性にビンビン伝わる刺激が全くなし。やはり最新の電子デバイスてんこ盛りのヘビー級マシン、しかもAWDのターボは自分には合わないと確信しました。
今まで35GTRは常に欲しい車リストの5位くらいにいましたが、この試乗でそのリストから登録抹消間違いなしだと思っていました。高速道路でドライブするまでは…
高速道路でアクセルを踏み込み、緩いRのコーナーを旋回するとその安定感に驚きます。1700キロ以上あるとは思えないシャープなコーナリングを魅せてくれます。街中ではイマイチと思えたブレーキもフルブレーキしてみると超最高!!ヘビー級ボディを確実に減速させます!その楽しさに思わずニヤリとしてしまいました。
もちろん高速道路なので限界近くまで攻めた訳ではありませんが、きっとサーキットでも安定して速いクルマであることが容易に想像できました。この試乗車は2009年モデルで6万キロ走った個体です。おそらく最新のGTRならもっと進化しており、一般道からサーキットまで素晴らしい乗り味のクルマに仕上がっていると思われます。
とある方が「35GTRは現代のマッドマックス」と比喩していましたが、私もそのイメージがぴったりだと思います。
トランクも広く、これなら普段の足として使っても荷室に不満はないでしょう。リアシートは911と同程度かな?これでもリアシートが無いよりはあったほうが良く、普段は荷物置き場として重宝するはずです。
35GTR、ベースモデルであれば新車で乗り出し1200万円、NISMOだと2600万円!!街乗りスポーツカーとして1つの選択肢だと思いますが、その価格帯なら自分はPorscheに食指が動きます。でも35GTRってモディファイするとオーラが増しますし、チューニングパーツも満載です。いつかご縁があれば入手してみたいクルマです。
Posted at 2020/08/01 17:32:14 | |
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