2024年式NDロードスター(ND2)・SレザーパッケージVセレクション(MT)に試乗してきました。
結論から言うと、旧モデルに対してステアリングフィールが劇的に向上しています。
乗って交差点を一つ曲がった段階で「これ、電パがすげーんだ!」って呟いていました。
その他の改良も含め、クルマ激変です。
NAからNBになったような進化のレベルかもしれません。
ステアリングに関して箇条書きすると、
・重くなった!
・センター付近の無反応が激減し、ステアリングのわずかな切れ角がタイヤに伝わるようになった。同時に直進時の修正舵がかなり減った。
・ステアリングの戻り側の感触が素晴らしく気持ちいい!!
の3点が特筆すべき点だと感じました。
僕は油圧パワステこそ正義!電動パワステは嫌い!!なので、自分のNDも「電パじゃなければな〜」と思うことがあります。
しかし、今回のマイチェンで電パの不快感が消え、気持ちいいステアフィールとなりました。
それ以外の変化として、スロットル制御が賢くなった気がします。
旧型(自車)は渋滞などで1速で数%の開度で踏みながらノロノロ走っているときに、アクセルを緩めるとある開度で急にスロットルが閉じて、首が揺すられるようなギクシャク感があります。
対して新型はこのギクシャク感が消え、アクセル開度の最後の数%がリニアになったと思います。渋滞でのストップ&ゴーが非常に楽になりました。
エンジンブレーキの効きが向上、と公式では宣伝されています。
確かに効果は感じられるものの、新型で6速でエンジンブレーキをかけるのと、旧型で5速でエンジンブレーキをかけるのは同じくらいか、旧型5速の方がやや強めくらいです。
「だったらシフトダウンすればいいじゃん!シフトチェンジ気持ちいいから苦じゃないし!」という感想です。
ただ、ブリッピング時のアクセルレスポンスは向上した気がします。思った通りに吹け上がるので、より車との一体化を感じました。
それから、ブレーキタッチが旧型と全く違いました。
しかしこれは個体差なのか、車両の性格として根本的に違うのか、なんとも言えません。
今日乗った車両はいわゆるカックンブレーキで、初期のアタリが強く、コントロールの奥行きに欠けます。
でもこの感じはしばらく乗っていると馴染んできて自然なフィーリング(=踏んだ量に合わせて効く)になりそうな気もします。今日の段階ではなんとも言えませんでした。
あくまで個人的な意見でまとめると、
・今までロードスターに乗るか迷っていた、または年々進化するのでいつ買っていいかタイミングを見計らっていた人には、間違いなくオススメできます。
・旧型NDオーナーは、ステアリングフィールに価値を見出すなら、十分買い換えもアリです。
・ND以前の型のロードスターオーナーは、自車に不満や不具合がなければ乗り続けた方が幸せだと思います。
・僕は乗り換える気にはなりませんでした。車両としては素晴らしい進化ですが、プラチナクオーツメタリックのボディカラーが選択できない時点でナシです。
以下、フォトギャラリー
新車なのにこのシートのシワシワ。レザーパッケージで迷っておられるなら、耐久性まで考慮して決断された方がいいと思います(とか言いながら、僕はレザーパッケージ欲しいんですよ笑)。
話題のソフトパッド入りセンターコンソール。今回の試乗車はセンターコンソールの、丁度「膝が当たる部分」がペコペコと浮いていました。
通常のNDも隙間があってペコペコしているのですが、この個体はパネルがズレてるんじゃないかと疑うくらいペコペコしてました。
最後に、、、
以前2022年型ネイビートップを試乗して、レザーパッケージを「ブルゴーニュのピノノワール」と評価したのですが、2024年型レザーパッケージは「カリフォルニアのピノノワール」へ評価が変わりました。
上質さは残しつつ、よりFRらしく、がっちりとスポーツカーらしいフィーリングになりました。
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試乗 | 日記
Posted at
2024/03/11 22:39:35