GC8が来て約1ヶ月になりますが、自粛で休日もあまり出かけず、ほぼ通勤でしか乗っておりません・・それでも通勤が楽しいです。
やっぱり、小さいMT車は最高に楽しいと実感。
こういう車が新車で300万円以下で売っていた90年代はホント良い時代でした。
燃費は覚悟していた通り良くなくて、信号の多い道を使った片道2~30分の通勤で大体7km/Lくらいですね。
R35でも踏まなければ9km/Lは切らないので、車重1200kg台という事を考えても昔のターボ車はやっぱり燃費悪かったんだとこれまた久々に実感しました。
まあGCインプレッサは1992年デビューですしね…メーター類や灯火類の雰囲気や暗さはかつて乗っていた、同年代のEG6やBNR32を思い出させてくれます。
この辺はLED化して明るくしたいというのが普通の感覚なのでしょうが、個人的にはこの薄暗い雰囲気も~90年代らしくて好きです。
むしろこの年代の車はLED化すると変にチャラくなって似合わないとさえ思っています(笑
車高の高い普通の4ドアセダン(ちょっと大きすぎる羽根が付いていますが)なので、下周りやリップ、マフラーを擦る不安無しにどこでも入っていけて便利で、視界も見切りも良くて運転しやすいし、乗り降りも楽々です。
それにR35の、踏むには覚悟と場所が必要な、リッターSS並の恐怖を伴う非日常的な加速と違って、FD3Sや中型バイクのような「胸のすく」爽快な加速が気持ち良い。
人間は横Gや減速Gには不快感しか持たないものの、度が過ぎない加速Gにはある種の快感を覚える、という話を聞いた事があります。
ありていに言えば、デカくて低くて(パーツは高いけど)どこに行くにも下を擦らないよう気を遣う上に、そこらの道じゃ実力の1割すら発揮しようもないR35より、少なくとも日本の公道では楽しい(爆
まあスーパースポーツなんていうものはR35に限らず「実際問題その速さを発揮出来る場所も機会もほとんど無いんだけど、当代最高峰の速さを持つ車を所有して、たまの休日に非日常の世界を味わい魂を開放(笑)するだけで悦びを感じる」というオーナーがそれがし含め99%くらいだとは思いますが(汗
さらにニスモはフロントもリヤもアンダーも全部チャレンヂ製ドライカーボンで構成されているため、ちょっとぶつけただけで2~300万円、サーキットでタイヤバリアに突っ込んだ日にはその倍以上かかると聞いてしまうと、何だか高価な壺にタイヤを付けて走ってるみたいで気軽に乗れなくなってしまいました(- -;
下回りを摺りたくなくて、出入り口に段差のあるコンビニもGSもレストランも入れなかったり。
だったら何故ニスモに乗り換えたのかという話ですが・・。
お世話になっております近所のお店で元開発の方々に色々なお話を聞いていると、どんどん耳年増状態となり洗脳されていきます(笑
そうして当然のように、生みの親の手がけし最後の・・という13年式に興味を持ち、ついには購入してしまったのが2016年。
その後だんだん時効に近くなってきたのか、厳密に言うと・・みたいなお話を聞いてしまった事や(爆)その他色々とタイミングが重なり、思い切って昨年乗り換えてしまいました。
とはいえ最後の=最高といった単純な話では決してないようで、派手なエアロ付けて赤の差し色入れてバッヂ付けてニスモと名付ければ受ける、みたいなミーハー路線にR35を乗せるのはご本意でなかったのか、13年式までのような精魂込めて研ぎ澄ませた車とは違って、頼まれて仕方なくやった仕事感がそこはかとなく・・。
シートや足など多くの部分に近所のお店オリジナル商品をちょっと変えたもの(色とか・・爆)を使い、タービン他あまりに売れなくて余っていた?何某V用の部品も使い回したりと、あり合わせで仕込んだみたいなニュアンスも・・(※あくまでこの初期ニスモの話で、現CPSの方に引き継がれてからの、ニスモNAパッケージや17年式~の後期ニスモは分かりません・・でもきっと現CPSの方が精魂込めていると想像します)。
そう考えると純粋な「最後の・・」はやはり13年式なのかもしれませんね。
しかし、気軽に乗れない車って本末転倒というか庶民には身分不相応というか、コスト的にも13年式を乗り続けた方が良かったんじゃないかというのが今となっての本音です(汗
こんなご時世ですしいつまで35に乗れるのかも正直分かりませんが、未だにR35を超える国産車が出てこず、今後も全く出る気配すらないんですよね。
あの黒澤御大も「黒澤元治 最後のメッセージ」の中で、R35、AMG GTR、ポルシェGT3と乗り比べ、R35で一番速いタイムを刻み「俺はタダでも要らないけど(笑)35を超える車はもう日本のメーカーには作れないと思う」と仰っておりました。
かくいう某も近所のお店で色々とお話をお聞きするまでは、デカくて重いR35には否定的でしたが、あの史上最速のプロトタイプレーシングカー、日産R92CPを作った天才が最後にそのノウハウを注ぎ込んで生んだ世界最速の車に一度乗ってみたい、所有もせずに否定しても妬みでしかない、所有してもしやっぱりこれは違うと思ったら、その時は本当に一番好きな(※当時)FD3Sに戻ろうと考えました。
そして4年弱・・まあ先述のようにその辺を走っていても面白くも何ともない車なのは事実ですし、未だこの車でサーキット道楽を嗜むような財力もありませんが、でも今はもうFD3Sに戻るくらいならR35の方がいいと思うようにはなりました。
実際、好悪の感情は抜きにして日本人なら誇りに思うべき車です。
FD3SやNSX等の90年代国産ピュアスポーツカーはレストア前提の旧車である事と、今のバカバカしいほど高い中古相場を考えると「その車じゃないとダメで代わりはない」「寝ても覚めてもその車の事ばかり考える」という人以外は購入すべきではない趣味車になってしまったのもその理由ではあります。
・・その一方で、言ってる事が矛盾してしまいますが、今のポンコツGC8で色々と学び、いずれは35を売っ払ってレストアorもう少し程度の良さそうなGC8を手に入れて、お金と時間をかけリフレッシュするのもありかな?買い直すなら2ドアが良いな、なんていう妄想を一瞬してしまいました。
いや、現段階で既に廃盤部品も多いようですし現実的にはまずナイでしょうけど、でもそんな事が一瞬とはいえ頭を過ぎるくらい楽しい車という事なのかもしれません。
Posted at 2020/07/27 02:59:33 | |
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