
前回からの続き
PSAの1.2Lガソリンエンジン車(油中タイミングベルト採用車)購入にあたり、オイル選定および管理を考えてみたというお話。(ひとつ前のブログを御参照ください)
私の質問に対するミカド商事さんからの返答を、かいつまんで私なりの表現でまとめると以下の通りです
「そのエンジンでのタイベル劣化の原因は、特定の燃料(おそらくバイオフューエル)および特定の添加剤(おそらくエステル系)によるエンジンオイルの変性と、それに伴うタイミングベルトの劣化である。
な~んて公式には言うてはりまっけど、そんなんただ単に油中ベルトの材質選定のミスやと思いまっせ。
リコールで対策部品に変わってるはずでっさかいに、新しいロットのヤツは大丈夫なんちゃいまっか。
いやね、実際PSAの方も十分なテストは出来てへんかったんやと思いますし、我々オイルメーカーとしても何とも言えまへんのや。どれ使うたらいかんとか分かりまへんねん。
ただ、対策品ならよっぽど変なもんやない限り大丈夫やと思いまっせ、エステルオイルやからアカンとかいうことは無いと思います。
まあ、対象車両を買わはるんやったらとりあえずリコール対策品にすることですな、それが全てですわ、多分。
ちなみにうちのC2オイルはお薦めでっせ、影響があるとしてもtotalの純正オイルとなんちゃ変わりまへん。」
という内容でした(笑)
同社のオイルが純正品と同程度の影響しか及ぼさないと断言された理由も書いて下さってましたが、あまり大きな声では言えない感じがしたので、ここでは自主規制とさせていただきますw
ミカド商事さん、大変ありがとうございました😉👍🎶
それでは次に、実際にそのような不具合が起こった車両では、どんなオイルがつかわれていたのか?を調べてみました。
まあネットでネタを拾って来るしかなく「こんな不具合あってこんな修理しました~」という記事は多数あるのですが、その車両がどんなオイルを使ってきたかということまで知れる事例はホントに数件しかありませんでした。
なので母数が少なく、データとしての価値は極めて低いという前提ではありますが、衝撃の事実が浮かび上がりました。
確認できる限り、油中タイミングベルトの劣化によるオイル詰まりが起きた車両は、全て純正オイルを使っていました❗
全例です❗
もちろんみんカラの整備手帳などで追える範囲ですが、ず~っと純正しか使ってない車両ばかりという印象です。
一例、「リコールが入ったから調べてもらったけどタイベルは劣化していなかった」
という記事がありましたが、その方は純正とは別の銘柄・粘度のオイルを使っていました。
いや、totalのオイルが悪い!などと言う気はありません。そもそもプジョーシトロエンは認証オイルの選択肢が少なく、他のメーカーに比べて純正オイル使用率が高い印象があるので母数は多い。だからこのような結果になっても不思議ではないでしょう。
大事なのは、純正使っとけば大丈夫ってわけではないということ。
そして、過剰に純正にこだわる必要も無さそうということです。
さらに突っ込んで、純正オイル使用でこの事象が発生したもののうち、2台について気になる記述を見つけました。
まず1台は、メーカー指定を信じて1万キロ以上オイル交換しないことがしばしばあり、そのうちオイル減りが激しくなってしょっちゅう注ぎ足し、それでもメーカー指定の時期、距離までオイル交換はしない…という車両でした。
これは純粋にオイル管理が悪かったということですね。純正オイルの品質のせいではない。敢えて言えば、めっちゃオイルが減るということで粘度が合ってなかったかもしれません。
海外メーカーのオイル交換スパンを盲信してはいけません。
もう1台は、よりによってベ○ハンマー使うてはりました(笑)
塩素系添加剤はさすがに…ゴム製ベルトの影響が懸念されるこのケースではいちばんヤバそうな気がします(個人の見解です)
ということで見えてきたことを纏めると
1. 純正オイルだから大丈夫というわけではない。
2. 純正以外のオイルだから危ないというわけでもなさそう。
3. リコール対象以降のモデルなら多分大丈夫。
4. 結局大事なのは正しいオイル管理
至極当然な面白くもない結論になってしまった(笑)
Narrowde とかNUTECとか、チンクで使おうと思っていたエステル系のストックがいっぱいあるから、それが使えないとイヤだな~と思って調べ始めたわけですが、
以上の調査結果を踏まえて自分の方針としては、基本はミカドのacea C2で、エステル系も遠慮なく使っていこう。
totalは高いからパス(笑)
いずれにしても、マメなオイル管理、これに尽きるということで。
肝心のクルマは、まだ来ない。
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2024/07/20 15:21:06