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豚子・551のブログ一覧

2023年09月30日 イイね!

狂い咲きムーンロード 後書き

狂い咲きムーンロード 後書き
















































妹に感想というか、後書きを頼まれた、



私的には、エロ事師にゃろさんの話が、一番好きでツボにハマった



あの感性は、やっぱり姉妹だなと感じてしまう



その妹が、生意気に・・



良ければ、行間を直して使ったるから



真面目に書けと注文された










ふふふ・・・



ドラマとアニメ大好き、暇を持て余してる、専業主婦なめんなよ!




















狂い咲きムーンロード 後書き








車やバイク好き男が、気障に使う台詞で、




女を口説く時・・・・




「紫のハイウェイ」なんて、暁を比喩した言葉があるが、






あんな唄は、どうって事ない



五代洋行(矢沢永吉)がクールスに書いて、舘ひろしが歌った詩だ





「紫のハイウェイ」



あの台詞を使っていいのは、



湘爆の江口君だけだな


























私だって、夜明け前の暁は好きだが



湘南、横浜と、一晩中〜喧嘩した挙句、交機に終われ



脱走兵のように、ボロボロになって帰って来る頃には






夜が明けて、太陽がでちまうと



それこそドラキュラの様に、死んだ様に眠る




紫のハイウェイどころじゃない



小便みたいな、真っ黄色の太陽だった







センチメンタル・ジャーニーな気分で、今回のブログを読み終え









族を卒業し、限定解除をして首都高をグルグル回ってた頃を



客観的に、年老いた今思いだしてみると



娘が飼っていた、檻の中のハムスターが



玩具でランニングしてるみたいで、笑えてくる









さて、何年かぶりに、店のブラックホールから



刀S3を引っ張りだして、外回りでゆっくりと走ってみた









思い出はメリーゴーランド
















あの頃のように、きっちり3週で降り



芝浦ふ頭で、夜明けの暁を待っている



最近じゃ、ホリゾンタル・グレイなんて言葉も流行っていて



地平線の彼方に、銀馬なんか居るワケねーだろ



馬を追いかけて、獣姦でもするのかよ?





オチも何も付けない



ナルシストな、自意識高圧の男が書いた漫画を読むと



ゲスなスタンドが発生してしまう



悪い癖だ・・・・












芝浦ふ頭に戻ろう



今夜は中秋の名月らしい



レインボーブリッジが出来、この辺りはすっかり様変わりしてしまったが




ここの防波堤と、この倉庫街の一角はあまり変わってない







空冷エンジンの金属の膨張する音が



チン♪チン♪と音がするが



チ○コ、チ○コ、だったら面白いのにな



バイクから、チ○コ、チ○コって音がするんだよ



面白いだろ

































そんな事を考えていると、薄らと夜が明けていく



チ○コ♪チ○コ♪チ○コ



紫には見えないな



何色かと聞かれれば、上手く答えられない



それでは、何の色に似てると思考してみたら



そうだ、処女のアソコの色に見える



使う度に、どんどん黒くなっていく





そして、子供を産む




オカンが言うには、私を身籠った時、痔だったらしく



私は糞まみれで、産まれてきたらしい〜



































夜の月が太陽に犯される



「ちょっ、待ってよ・・」





と、言う事はだよ?



太陽が男で、月は女になるな






女には月経があるしな



月が太陽に犯される



そして、夜明けがくる



コレは、OK〜としよう


 

そうだ、月ではなく、星を女にしよう


















暁の太陽に星が犯されて



白くなり、夜が明ける



昼になり、そして、また夜が来て



星が生まれる



星屑を集める、バカな男たち・・・




















うん、いいんじゃないか




芝浦ふ頭にて、蓬莱豚美



































Posted at 2023/09/30 17:33:58 | トラックバック(0) | スローなブギは、止めてくれ | 日記
2023年09月28日 イイね!

狂い咲きムーンロード 18

狂い咲きムーンロード 18


































それから、10日後、2階でダラダラしてたら





「豚美〜店でオトンが呼んどるから、さっさと起きんかい!」




オカンがノックもせずに、部屋に入って来て言った



「なんや?ノックもせずに」



「知るかっ、さっさと起きて行かんかい」



ドア、バーン!閉めてオカンが出て行ったので、渋々降りて、店に行くと



服部がニンジャを引き取りに、ソファーに座っていた




「おっす」



服部が私に手を上げて挨拶



「直ったんだ」



私は、向かいのソファーに腰かけた



「あのさ、俺、三重に行くからよ」



「はぁー?見えって何よ」



「オマエ、鈴鹿しらねーのかっ?」






「何?ドカチンの現場?」




「いや、バイク屋に就職した」




「マジか!それってまさか」



「やるなら、近い方がイイって社長の紹介」



「レースかっ!」



「まだ、何も始まってねーけどな」



「妹は、どうすんの?」







妹は、試験受かって、もう看護婦なんだけど



奨学金の縛りで移籍出来ないし、安全で安いから



あと2年は、寮がいいってよ」




「はぁ〜ウチの妹も、ちいーとは、おまはんの妹を見習って欲しいわ」




「お前が、キレると関西弁になるって噂、マジだったんだな」




「いや、いや、今オカンに呼ばれたうえに、妹を思い出したから、偶々だって!」




「まっ、そういう事だからよ」




服部が煙草に火を点けたので、私も吸い出した




ブォーン♫

ニンジャの排気音が聞こえると


服部は煙草を揉み消し、立ち上がってヘルメットを手に取った



中島がニンジャを店先にだす




「じゃあな」




「サ・イ・ナ・ラ・・」



私は、見送りせずに、ソファーで煙草の煙を見つめていた









それから三日後、私は店に1ヶ月休むと、勝手に伝え



旅支度をした・・・・



自分でも、理由は分からないが



無性にバイクに乗って遠くに行きたくなった



だから、行き先は北海道にした



中島からキャンプ道具一式を借り



荷造りの仕方やらなんやら



3日間かけて教えて貰い、早朝に家をでた



いつもなら、浜川崎から横羽線だが



羽田まで下道を走り、空港中央から、湾岸に乗り



教えて貰った通り、湾岸を終点まで行き



茨城の大洗って港から、苫小牧までフェリーに乗る事に決めた



































湾岸線を100キロぐらいで、ゆっくりと進み、成田空港も過ぎる






(マジで、横浜まで一歩道なんだな)



北海道に行く前から、知らない道を走り、感動してると





ブン!ブオオオオ~



いきなり、仮面ライダーの様な、青い大型バイクにブチ抜かれた







油冷のGSXー Rだった



終点の潮来で降りると、予想通り、オトンが待っていて



私が横に停めると







「忘れもんだよ!」





オトンが叫んだので、エンジンを切った



「何、なんか忘れてた?」



ほら!オトンがシングルライダースの腹から



北海道ツーリングのガイドブックを取りだした





「あっー!やべー!」





ナビなんか無い時代だから、コレが、あると無いとでは天国と地獄





「フェリーまで、走ってやるから付いて来いよ!」



オトンは、私の返事を待たずに走り出した



ゆっくりと、海岸線を流す









「なんか、ツーリングみたいだな、つーか、二人で走んの初めてじゃね!」



私は、ヘルメットの下で独り言をいいまくる



初めて走る海岸線や、港を見ながら走ると



目的地の、茨城県にある、大洗というフェリー乗り場に着いた







「じゃあな」




バイクから、降りずオトンが言ったけど、




「サンキュー」




私は、バイクを降りて、返事した





「土産、送るの忘れんなよ」




オトンがエンジンを止めて言ったけど












「ねぇー!何でバイクなんだろうねっ?」




私は、叫んだ!




































時間になり、バイクと一緒に乗船して



場所取りと、荷物整理が終わると、船が出港したので



甲板にでて、手すりに持たれながら



他の見送り客と、波の飛沫を眺めていると



オトンがバイクから降りず、手を振っていた




































































スローなブギは止めてくれ、シリーズは



これで、ホンマにネタ切れです



多分・・・








































最後まで、イイね!ありがとうございました



━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━













Posted at 2023/09/28 21:25:45 | トラックバック(0) | スローなブギは、止めてくれ | 日記
2023年09月26日 イイね!

狂い咲きムーンロード 17

狂い咲きムーンロード 17





























誰もが乗りたがる


普通~経由~幸福駅行きの列車



「急がないと!」そんな声が耳を劈く




眼中ねえよ・・・


あんな列車、乗り遅れても構わないし


乗りて~とも思わない


俺に常識を求めんじゃね~よ


大丈夫、俺には、無敵に慣れるバイクがある


このバイクと、お前が一緒なら


どこまでも、どこまでも


走り続けられる・・・















狂い咲きムーンロード














嵐の走行会から、一週間後、満月の夜がやってきた


しかも、平日の水曜日・・・



Big Wednesday 確率100%で今夜だ


涼子は店に来てない、ときてる



私も、23時で退店し、家に帰えり



ゆっくりとシャワーを浴びて、ツナギに着替えた



オトンの刀は、シートが被ったままだった



いつもの儀式で、産業道路に出ると



FZ改が浜川崎の入り口で待っていた



軽く手を上げ、横羽線に仲良く乗った









芝浦までは、いつもよりゆっくりと走った


浜崎橋を直進し外回り


一周目も、かなりスローペース


二周目に入いり、FZ改が少しペースをあげると





ブオォー!





ニンジャと涼子のMR2が、フル加速で私達を抜いて行った瞬間!



FZ改が狂ったように後を追い加速




私もギヤを落とし加速すると、デブ巨摩CBにブチ抜かれた





(ふふふ、上等ですよ~)


ブオォー!





刀S3を加速させ、外堀の外側車線を走る



涼子が、殺人江戸橋コーナーをドリフトしながら、デブ巨摩を抑える





ブオォーブオォーブオォー





(上手いもんだ)




私も、フルブレーキングで江戸橋に突っ込む



ドリフトは、ラリーが生み出した危険回避の技で


高速ステージでは、立ち上がり重視の



このS3号には絶対に勝てない



と、教わったばかり









しかも、イン側の先には銀座〜八重洲トンネルの合流がある



(頼むぜ、涼子ちゃん!)



ヘルメットの中で、涼子がスピンしないように叫び



体重移動を終え、右手をリリース


アクセルはパーシャル







デブ巨摩とアウト側、池袋方面の車線にまで膨らみながら立ち上がりで、アクセル全開







刀S3のヨシムラ改のフロントが、チョンと浮く



ブオォーー!



二台で、涼子のラインをクロスオーバーして、MR2をブチ抜いた






FZ改のテールから、話されないようにトンネルも全開、


渋谷方面の谷町JCを過ぎ、東京タワーが迫る芝公園で


図太い、ターボ車の排気音にブチ抜かれた




ブオォー!プッシュ〜



鉄仮面〜キングだ!























いつもなら、沸騰して闇雲にアクセル全開だが、


走行会でのオトンの言葉を思い出し


冷静にFZ改と鉄仮面の走りを見ようとした瞬間


浜崎橋の分岐の緩い登りで、鉄仮面がなんなく、FZ改をパス


根性決めて、私とFZ改は下りの合流に突っ込む





ブオォーブオォー!






更に加速して、電通コーナーに突っ込む


キキキー!


鉄仮面は派手なスキール音だが何なく曲がって行く


外堀も全開







私の後ろは、デブ巨摩ではなく、涼子MR2


キングが遠のいて、加速する



なんて、綺麗な立ち上がり



関心というか、こっちも限界で走ってるのに、見惚れてしまう



キングの鉄仮面に引っ張れるように、私達四人は、ありえないスピードで走る































三週目、谷町の渋谷合流を過ぎ、東京タワーが見えて来るところで、







ブオォーー!






空冷の乾いたエンジン音に、一瞬でブチ抜かれた




デブ巨摩?と思ったが、1100の刀だった!



















浜崎橋の分岐で一気に、ニンジャとFZ改を抜き、




電通コーナーでアウトから鉄仮面を抜いていく



更にありえないスピードに、皆が引っ張れる







マジかー!もう一周するのかよ!



━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━





必死に喰らいつくと、外堀の新富町を超えた辺りで




刀 鉄仮面 ニンジャの順で右車線に変更



911の時と同じ、湾岸コースだ



9号、深川線に入っても、刀と鉄仮面はスピードを落とさない



木場のヨーカドーの高速S字も、フルスロットル








勝負は湾岸最高速・・・




後ろから、更に聞いた事のないターボ音が



私達をブチ抜き、風圧の乱気流で揺られた





















スカイラインGTR BNR32


マジかっ!






















その後には、既に涼子が張り付いた



先頭の三台も鬼加速で、分岐の下りコーナー



続いて、GTR BNR32と涼子MR2のコーナーリングバトル





マジかあー!





私とFZ改とデブ巨摩も、全開で降りて、フル加速で湾岸に合流






ブオォーブオォー!






先頭の、刀と鉄仮面とニンジャが見え、13号地のトンネルに突っ込む











ゴールは横浜ベイブリッジ、大黒PAで決まりだ!


誰もが、確信して




















「ザクとは違うんだよ、ザクとわぁー!」



アドレナリン全開で叫び




FZ改を先頭に私達三台は、ブルーインパルスのような、アクロバット飛行で、




有り得ないスピードで、邪魔な一般車やトラックをスリ抜けてかわし





涼子とGTR BNR32の前に出た




リミッターを解除して来たのか、涼子のスピードも今夜は落ちない






タンクに伏せて、右腕を捻る



空港中央のトンネルを抜けると前が空き、その瞬間!





ブンッ!ブオォー!





GTR BNR32が鬼のように加速して、私達をブチ抜き、一気に引き離した








「これじゃ、丹波に油だぜえぇ!」



タンクに伏せて懸命に、僅かなフロントスクリーンに追い縋る



FZ改やニンジャのカウルが羨ましい



先頭組には追いつけないが、



私と中島も、つばさ橋あたりで、涼子とデブ巨摩を徐々に引き離していた




もう、私と中島 FZ改には、誰がトップなのか、既に分からない






恐怖と期待に、自問自答しながら



タンクに伏せアクセルを捻る手を緩めない



涼子との差を広げとかないと、最後のコークスクリューで捲られる恐れもある






ギャラリーのいる目の前で



最後にドリフトで煽られたら、格好悪過ぎるー(T_T)




ブオォーブオォー!







TMRとヨシムラ菅が、もっと開けろと呪いの言葉のように、吠える



中島とドックファイトしながら、最後のコークスクリューを駆け降りると








いつもの場所には、ニンジャ服部しか居なかった



私と中島が、ニンジャの隣に止めメットを脱ぐと、





ブオォーブオォーブオォー



涼子がドリフトしながら、デブ巨摩を抑えて降りて来た




「上手いねーあのMR2」


聴き覚えのある声に、振り向くと



「スーさん!」


「マジかあー!」







涼子は、GTR BNR32を見つけ、その横に駐車して



デブ巨摩は、私達の隣に止めた






チン・チン・チン





デブ巨摩と私の、空冷エンジンから、金属が膨張する音が聞こえる








「あんな、可愛い女の子だったのね~」



4点を外し、降りて来た涼子を見て、スーさんが感心した





中島が気をきかして、コーヒーを皆に買ってきたので、一服しながら










「でっ、誰がトップだったのよ!」


コーヒー飲みながら、私が聞くと、全員がスーさんをガン見





「遅くれて来た人には、教えちゃ駄目だってぇ〜」



スーさんが、笑いながら言ったので、





「何だよ教えろよぉ!」



私は、スーさんの手首を掴んで参教すると




「痛いっ!痛いって!」


泣き叫ぶ、スーさん









「あっ!これじゃ、帰れないじゃん」



中島が叫び、皆んなが見ると、オイルがダラダラ流れ落ちていた







「最後に吹いたんだけど、俺の3番目は確定だった」






服部が、ニンジャの横に座り込み



流れるオイルを見つめながら、さみそうに呟いた









横浜ベイブリッジ 4AM





私は、ブラックの缶コーヒーを一気に飲み干した




















































次で終わりま~す🐷









Posted at 2023/09/26 22:38:11 | トラックバック(0) | 日記
2023年09月25日 イイね!

狂い咲きムーンロード 16

狂い咲きムーンロード 16






























俺達みたい糞は、肥溜めの上を歩いてきた



そのまま、肥溜めに落ちて行く奴もいたし



肥溜めから、這い上がって行く奴もいた













狂い咲きムーンロード









走行会当日、私は早めに起きたんだが



オトンと豊子は既に、トランポに積み終っていた



「おはよーございます!」



朝からハイテンションの豊子



豊子は、最近FZ250に昇格し、テンション爆アゲ



私がタバコを咥え、ボッーとしてると



「刀ですよ・・」



豊子が小声で囁いた



「うん、後から追いかけるわ」



「違いますって、豚美さんのじゃなくて、1100ですよ」



豊子がトランポを指差して、囁く



























「マジかっ!」



「おい!遅れたら走らせねーからな」



オトンが、私に言い運転席に乗ると、



「早く来て下さいね!」



豊子はダッシュして助手席に乗り込んだ




私も、一気に目が覚め、速攻で支度して隣りの県のミニサーキットまで、ブッ飛びで追いかけた









現地に着くと、私がビリで皆んな支度してたけど



まぁ、走行会って言っても身内だけの30分二本の貸し切りで



岩城さんの、Z軍団が6台増えてるだけだ



そうそう、今流行りの旧車會の始まりってのは、



この頃に、Kawasakiの大型車が好きな



千葉のエンペラーのOB達が



富津岬に毎週日曜の朝に集まってたのが始まりで、





それが、雑誌の取材や、第三京浜の保土ヶ谷を通じて



全国的に川崎信者に広がり、収集がつかなくなり



茂原の、卍 赫夜姫の総長の一言で、解散したんだけど























何年かして、大型免許が教習所で、取れるようになり、あちこちで流行りだし、



旧車リアル世代ではない、若者や芸能人のフォロワー稼ぎの動画や



漫画の影響で、ブームになったのが、今の旧車會だ





この頃は、ZZR1100と新型スカイラインGTR BNR32の登場で



新時代の幕開けだった












走行会はというと



レースではないので、ジムカーナのリレー練習と同じ



負けてると感じたら、必ず道を譲る



自然に速い者順に、走るようになる仕組みなのだが



最初の順番だけは、オトンが決める



「集合して下さ〜い!」


中島が叫び、皆んな集まった



「よっし、頭は首都高キングで行くか」



オトンが言ったので



「よっしゃー!」


私が叫ぶと




「バカ,オメーじゃね、服部だ」



「うっす」


服部が,笑いながら返事をすると



「三週目から全開な」



「了解す」






次は、変態バイク仮面とデブ巨摩と豚美



後は、俺と岩城軍団で、ヒロトと豊子はケツで、



全員リタイア自由で



「ういーす!」



ブォーン♫ブォーン♫




全員がエンジンをかけ、最後尾の豊子とヒロトがクラクションを鳴らすと



服部君がゆっくりとスタートした




一本目は、服部君、中島、オトン、岩城さんの順で終わったので



二本目はその、順番からだ



私は気になる事があったので、二本目は早々にリタイア




そう、服部君とオトンの走りを見比べたかった



やはり、直線はニンジャとFZ改が速いが



コーナーでは、刀と岩城さんのZⅡ改が速い



豊子もかなり乗れてて、頑張ってる



ヒロトは、私がピットインしたのを,見て速攻で入って来た



「なんだよ根性ねーな」



「いや、もう限界っす━(;´༎ຶД༎ຶ`)








服部が、コーナーで追いつかれてイライラしてるのが分かる



遂に、シケインでオトンに抜かれた



どんどん、刀が引き離すが



直線で、なんとか追いつくニンジャ



でも、コーナーやシケインで離される


その、繰り返し








驚いたのは、豊子のライディングだった



オトンに似てる・・・



「豊子ちゃんの、後ろ走ってると、簡単そうに見えちゃうんだよなー」




ヒロトが隣で呟いた




(そう!それなんだ)



私は心の中で叫んだ



なんというか、服部みたいに、バイクをネジ曲げるんじゃなくて



勝手にバイクが曲がる感じ



上手く表現できないが



豊子が私とヒロトの前を、走り抜ける度に



力が抜けた、フォームになっているのが分かる



豊子に足りないのは、勝負どころの豪快さと、マシンだけ





最後には、ZⅡ改にも服部は抜かれて、フィニッシュ











終了して、豊子とパドックで、Z軍団の旧車を見てると



デブ巨摩が説明しに来たが



ラーメン屋のオッチャンが、来て敵前逃亡




「この、3プラグがヤバイっすよねー」



豊子がZ1Rを、舐めるように見てると








「負けて、ヘラヘラしてんじゃねーよっ!」



服部君の怒鳴り声が、聞こえた!















金曜~ガチで働いてるので、もう一つ



豚子、ガンダム、いきま~す!
























狂い咲きムーンロード





「負けた癖に、ヘラヘラしてんじゃねーよっ!」



服部君の怒鳴り声がしたので



私達が、ダッシュでピットに行くと



服部が、デブ巨摩と中島に唸り飛ばし



ヘルメットを投げつけた後だった






ピット内が、一瞬で静まり返ったと思ったが








「おい、何だその態度は?」



ラーメン屋のオッチャンが、詰め寄った



「負けたのに、ヘラヘラしてんのが気に入らないだけっすよ」




服部は、上目で現役時代の顔に戻り



危ない目でラーメン屋のオッチャンに答えた



パクなんかの在日だと、猫背で下から睨みつけるのだが、



服部君のは、背筋を伸ばし胸を張り、首を傾ける



王道の国士舘スタイル






その瞬間、ラーメン屋のオッチャンのヘビー級のボディブロー



(速い!流石、元祖~特攻隊長)



で、勝負ありと思ったが



服部君は、耐えて仁王立ち



しかも、ラーメン屋のオッチャンの右手首を掴んでいる









(やるな~総長就任・最年少記録ホルダー)



不謹慎だが、他のメンバーと違い、私はワクワクしてしまった










「おい!ここで喧嘩したら二人共、殺すぞ」







いつもと声が違う、オトンの声がピットに響いた!



コレは何年ぶりだ? とにかく、ヤバイ






「おい、コッチ来い!」





岩城さんが、速攻で服部とラーメン屋のオッチャンの間に入り



服部を引き離し、ピットの外に出そうしたので



顔面蒼白な豊子と目が会い、一安心したのも束の間







「おい、勝手に連れ出すんじゃねーよ」









オトンが、岩城さんと服部を呼び止め


再度、全員が金縛り・・・・









「ヘラヘラしてねー奴に、負けた理由を教えやるよ」



岩城さんも、服部も、完全に金縛り



お前らな、ライディングだとか



ギヤ比、タイヤ、コース取りなど



大阪のオバちゃんみたいに、ピーチク、パーチクの前によ



バイクを走らせてねーんだよ





「・・・・・・」







どれくらい、ブレーキレバー握ったら



どれくらい、ブレーキオイルが沸騰して



どれくらい、ピストンが動いて



パッドが、何ミリ動くかイメージしてるか?



フォークのオイルが、どれぐらい流れて



何センチ沈むかイメージしてるか?








「・・・・・」







どれくらい、アクセル捻ったら



スロットルワイヤーからキャブに



どれくらい空気が吸い込んで、



どれくらい、ガソリンが混合気になって



エンジンに行くまでイメージしてるか?




クランクシャフト


プラグの火花


ピストンの位置 


吸排気バルブ


アクスルシャフト


チェーンからスプロケット


スイングアーム


最後にタイヤ



跨って、エンジンかけた瞬間から、全部イメージしてるか?









「・・・・・・・」







漫画やドラマじゃ「理屈じゃない」



とか、ほざいてるけどな



全て、自分自身の操作で起こり得る



鉄の塊の理屈なんだよ



イメージしながら走らせれば



残り何リッター


ブレーキのフェード


ダンパーユニットの設定


タイヤの摩耗


それが分かるようになるまで、



何度も何度も、イメージしながら走らせんだよ








「・・・・・」








いいか、バイクでも車でも



公道でも、サーキットでもな 




バイクに乗るんじゃなくて









テメーで、走らせるんだよおおっ💢





























オトンは立ち上がり、怒鳴って



自分のグローブを服部に投げつけ



パイプ椅子を、服部に向かって蹴りあげた!









「・・・・・」








服部は涙目で、そのグローブを握りしめている



岩城さんが、服部に直撃したパイプ椅子を拾い上げ



ホラと言い、服部の肩を軽くこずくと








「すいませんでした・・・」







服部は、目から涙が溢れ落ちるのを



声が震えるのを必死で堪えて、頭を下げた






生まれて初めて、他人に頭を下げ



本気で、自分と喧嘩してくれる大人達に



彼は、初めて出逢えた・・・













































何シテル?は追えなくなりましたので、ご理解を


🙇🙇🙇🙇





Posted at 2023/09/25 20:22:22 | トラックバック(0) | スローなブギは、止めてくれ | 日記
2023年09月23日 イイね!

狂い咲きムーンロード 15

狂い咲きムーンロード 15





























18の冬は、また施設に逆戻りしちまったけど



俺の事を、知らない奴はいなかった



何とかていう、バンドの奴もいたな



まぁ、ガキの頃にいた更生施設のように



陰湿なイジメなどなく、ちょっとした休みで快適だった







戻ってからは、大人しくしたっていうか



喧嘩する相手が、いなくなった



たまに、知らない、ヤクザやチンピラを、ボコボコにして



多摩川に沈める程度









そして19の春・・・



俺はアパートを借りたんだ



見た目は、ちょと古いかったけど



水洗便所で、風呂も付いてる



カーテンは、妹の好きな薄い緑にした



そこから妹は高校に通い、二人で生活を始めた、



料理は、俺の方が上手くて



妹は、俺の作るカレーが大好きだった




俺と妹は、やっと夢を一つ叶えたんだ











族を辞めて、一年が経った20の時



あの時、一緒にバット盗んだ友達が



後輩のバイク屋に就職してる、って噂を聞いたんで、覗きに行ったら








アイツは、一目で俺に気付き



ガキの頃と同じ様に、喜んでくれた



欲しかった単車が、40万で売ってたんだけど



「大型免許無いから、買えない」



って言ったら




「免許なら買ってから取れよ」



バイク屋の社長に言われてしまい




まだ妹が卒業してないから、マジで無理だと言ったら




「とっといて、やるし、頭金なしでいいから、絶対買いに来い!」




そこのバイク屋の社長は、言ってくれた




なんか、ガキの頃のスイカ事件を、知ってる感じだったんだ



中島も働いてたし、後輩の家だし



うん、きっと知ってたんだな











半年後、妹が無事に高校を卒業し



奨学金で看護学校にはいれたんで



もう、売れてんだろうな・・



半信半疑で、あの時の、ダチのバイク屋に行ったら



ピカピカにして、取り置きしてくれていた



























それが、このGPZ900R



妹が俺の生き甲斐なら



こいつは、大切な宝物だ・・・


































つづきま~す🐷





Posted at 2023/09/23 19:33:41 | トラックバック(0) | J POP | 日記

プロフィール

「@ねこぴ 支店長、
私はモービル1の
4-50と
フューエル1をブチ込んどきゃイイと教わったので😭」
何シテル?   06/13 22:17
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