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豚子・551のブログ一覧

2023年10月29日 イイね!

鎌倉物語~弐

鎌倉物語~弐





























豚美さんは、既に京子さんから聞いていて、



鮫島さんに、ラッシャー君が、あの夜の出来事を説明すると



「横浜と湘南じゃ、凄い、盛り上がってるらいしねー」




豚美さんがノリノリで言いうと




「だからよ、俺らも出張ろうかなと」



「マジっすか?」


京子さんと、ラッシャー君が驚く



ここに来る前は、パクんとこだけと、思ってたんだけどよ


豚美の支部も入れて、鎌倉まで、一発カマシに行かねーか







じぇじぇじぇ!

「やっぱり、そうなっちやうんですか?」



アンソンとキムコがビビる





「何だよ、黒猫の若けぇーのは根性ねーな」




「こんなヘタレ、破門にしろや」


豚美さんも、二人を攻める




「そんな、鶴見では、俺達も頑張ったじゃないですかぁー」




アンソンが涙ながらに訴える



━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━






「オメーんとこが、乗り込むなら、ウチは全員出すぞ」



パクちゃんが、言うと



「こっちも、喜んで出してやるよ」


豚美さんも賛成案




「よっし!決まりだ、三支部で行くぞ」




「大丈夫なん?鶴見の時は、お巡り突入して来んかったら、ウチら死んでたで」



豚子が反論すると






「いや、今回は俺も大丈夫だと思う」


パクちゃんが言った




「その、根拠はなんなんすか?」



ラッシャー君が、肉を焼きながから尋ねると






鶴見の時はな、キックの大会だったから根性あるガチの族ばかりだったけどな、こーいうデートスポットってのは、一回か二回だけ集会に参加しただけの、四輪のハンパ者が多いんだよ









「なるほど〜」




「俺もパクの言う通りだと思うぜ、3支部だけで充分だ」





「喧嘩より、ナンパな女目当の野郎が多いって事だね」



豚美さんが、言うと




「おう、いざ喧嘩になったら、逃げるようなダセー奴等ばかりだ」





「そもそも、ネタ元は、俺らだしな」




「私的には、浜連に鶴見の借りを返したいけどな」




「ウチは、オネーに似てる、超絶ブスな女霊を、見たいねん」




「何だと、このガキー!」



豚美さんは、豚子に焦げた肉を投げつけて、お決まりのデコピン



「熱っ!痛っうー」




じゃあ、今週の土曜日、鎌倉極楽寺、女霊集会って事でヨロシク!



鮫島さんがいうと




「ヨロシク〜!」



豚子と私以外、全員が鮫島さんに挨拶して



急遽始まった、川猫幹部会が、一件落着で終了した 








いやいや、週末に三支部だけで、横浜抜けて、鎌倉まで乗り込むんだから、

全く、一件落着ではない


















土曜日の当日、バイトが終わる時間になると



アンソンと豚子が、キムコと私を迎えにバイク二台で店にやって来た





アンソンの黒の特攻服は分かるが


なんと!豚子はあろう事か、白の特攻服を着て


せっかくの純正のシングルシート風を三段シートにも変えている





「アンタ、何でそんなの着てるのよぉ!」




「何でって、集会やろ、家にあんの着て来ただけやん」





「何言ってるのよー!」




「遅れると、ヤキだから先に行ってんぞー!」



速攻で着替えた、キムコがアンソンのケツに飛び乗ると




「ほら、ヤキ入れられるから、ウチらも早う行かんと」



豚子はインパルスの三段シートを叩いて、大袈裟にせかすので、私が渋々乗ると


ブォーン♫



「前より煩くなってるじゃない」



「バッフル抜いて、アルミ板丸めて、突っ込んであんねん!」




直管の排気音に負けないように豚子が叫び



勢いよくインパルスは加速して、アンソンとキムコを追いかけ




カーン!ブオオオオ~


アルミ板を突っ込んだ、ヨシムラの集合菅が、夜を引き裂くように鳴り響く





殿町の集合場所に着くと、パクちゃん支部と豚美さん支部は既に来ていて、二つ合わせて50台くらい




京子さんが、私と豚子を見つけると、




「豚子ちゃん、格好良いじゃなーい!」




「ホンマに?」



「うん、うん、似合ってるって」



「ありがとう〜」




「ほら、豊子ちゃんの分も」




そう言って、京子さんから紙袋を手渡されて、中を見ると




白い特攻服が・・・・























「私のお古だけど、クリーニングしといたから、綺麗だよ」





広げてみると、所々に血の跡が




「おっ!年季入とってエエやん」




「二人共、正気ですか?」



私は豚子と京子さんに、絶望的に質問





「着てないと、逆に目立っちゃうって」





「・・・・」




「よっ、豊子総長〜」



「煩いっ!黙れ!」





私は一喝したが、確かに、私服は私だけで、今でも充分に目立っており、





さっきから、知らない男子の視線が、グサッグサッと刺さっていた




この頃は、集会というと必ず特攻服が規則で、



髪型もリーゼントや金髪など、持っての他で、パンチパーマかアイパーでないと、男子はヤキを入れられてた







私は、渋々、コンビニのトイレで着替えていると



爆音が聞こえてきたので、慌てて出ると



チームでも、1・2を争う、鮫島支部の大編隊が到着していて



皆んな、一切にエンジンを切り、単車から降りて、集まりだしたとこだった



私は急いで、京子さんと豚子がいる、豚美さん支部の塊の一番後ろに行くと



豚子が、一番後ろでウンコ座りしてたので、横に並んだ













鮫島支部の、プロレスラーみたいな大仏パンチが出て来て



ほら、ステッカー事件の時、豚美さんの投げた、鉄パイプが顔面に炸裂した人



その人が、拡声器で




「列島精神、行くゾォー!」



いきなり、怒鳴ると




「ういっす!」




全員が気合いの挨拶で、連合の訓示が読み上げられ、



皆んな、軍隊のように呼称する




訓示が終わり、今夜のルート説明が終わると、パクちゃんが出てきて






「今日はよー!三支部だけだが今のルートで、鎌倉まで気合い入れて走るからなー!




「ういっす!」




頭は鮫島支部な!




「ういっす!」


鮫島支部が答える




真ん中、豚美支部!




「ういっす!」


私と豚子も釣られて、皆んなと一緒に気合いの挨拶をしてしまった






「ケツは大師!、浜連が出て来て、ビビって逃げた奴は、俺が殺すからな!」





「ういっす!」


全員が答えると



パクちゃんは、鮫島さんに拡声器を渡し




「よっしゃー出るぞおぉ!」



鮫島さんが叫ぶと、皆んな一斉に自分の単車までダッシュして、エンジンをかけたので





私も豚子と、ダッシュしてエンジンをかけた




ブン!ブオォーブオォー


ブン!ブン!ブオォー!




殿町の埋め立て地に、80台近い直管が鳴り響き、次々と産通りに出て行く




パラリラ パラリラ


ブン!ブオォー!






いやいや、極楽寺の幽霊より、こっちの方が、よっぽど危ない



どうか、神様、仏様、何事も起こらずに、皆んな無事に帰って来れますように



私は、インパルスを運転する、豚子の腰を抱き締めて願った

















 

















首都高の高架下を爆音で走り抜け、横浜市内に入ったんだが、既に夏休みは終わっていて、横浜も大きな集会もなくホッとしていたら






「来たぞおぉ!」

と、誰かが叫び




単独で走ってる20台ぐらいの浜連のチームとカチ合ったけど


こっちの台数にビビったのか、そのまま素通り






勢いついた、川猫軍団は大船の駅前で、ブンブカと爆音コールで、ロータリーにいる車を鉄パイプでブン殴りながら、南下する



湘南町屋を左折して鎌倉公園の前を通った




浜連とは日常茶飯事だが、湘南と喧嘩になると、支部では治らなくなり、連合あげてのデカイ喧嘩になるので






海岸線には出ずに、前回、私達が通った、山ルートで極楽寺を目指した



山道を半分くらい下ったとこで、先頭が急に止まって




鮫島支部の伝令がUターンして、一台で走って来た





「この先、渋滞してて通れないらしいっす!」




鮫島支部の伝令が大声で、豚美さんに叫ぶ




「あー!何言ってんだよ、突っ込めよ」



豚美さんが叫ぶ





「マジで渋滞して、ビタ止まりなんですよ、少し先に病院の駐車場と空き地があるので、そこに停めろっていってます」





「しょうがねーな」



豚美さんがエンジンを切り、単車を降りると



皆んな、エンジンを切った




「豚子おぉー!」



豚美さんが叫ぶ




「呼んでるよ」



「なんや、単車から降りて」


豚子もエンジン切って降り



「なんやねん!」


大声で叫ぶと、豚美さんは私達の方に歩いて来て





「パクちゃんとこに行って、この先の病院の駐車場と空き地に停めて、そこから歩きだって、伝えて来い」




「なんやてー!突っ込んだらエエやん!」



「渋滞で、それ以上進めねんだってよ」




「ホンマか?」



先頭は、停めてもう歩いてるから、早く伝えて来い



私と豚子はインパルスでUターンして、少し遅れて来た、ケツモチの黒猫軍団に伝えると










「シカトして、突っ込めって言えよ!」



パクちゃんが怒鳴る、完璧な伝言ゲーム




「いや、先頭は停めて、もう歩いてるらしいで」






パクちゃん率いる、黒猫支部と5分ほど一緒に走ると



鮫島支部と豚美さん支部が停めた、単車が大量にあり



豚美さんと京子さんが待っていてくれた



私達もインパルスを停めて、パクちゃんを先頭に黒猫支部と歩きだすと









「何で、鮫島は突っ込まねーんだよ」


パクちゃんが、言った



「いや、本当に無理みたいだ、すでに徒歩してるし」



愚痴りながら歩き、極楽寺に向かって行くと



























「じぇじぇじぇ!」



皆んな、唖然とした


極楽寺までの一本道が、シャコタンの改造車で埋め尽くされて


狭い歩道には、ヤンキーカップルや


ナンパしてる人達が溢れ返っていた







「なんだよコレ?」



「祭りでもやってんの?」



近づくにつれ、テキ屋の屋台も並び




前回来た時は、葬式のようで梟が鳴く、不気味な世界だったのに、打って変わり完全な別世界になっていた






「でも、鶴見の時と違って、皆んな俺らをビビってない?」



キムコがスキップしながら、私達を見つけて、寄ってきた



実際に、歩道やシャコタンのヤンキーと目が合うと、向こうから避ける



「鶴見の大会の時は、目があっただけで、殺されそうな空気だったのにな」



アンソンもルンルンしてる













「おい、川猫だ・・・」



「何だよ、あの人数は」



「黒は特攻隊だろ」



「南と浜川崎も来てるぞ・・」



「3支部だけで、こんなにかよ」



「全支部なら、どんだけだよ」



「連合だと、相模原と都内の幽霊も数に入るぞ」



「やべーよな・・」




「つーか、何でアイツら特攻服で来てんだよ」




「どっか、潰しに来たのかもよ」











そんな、ヒソヒソ声が聞こえてくる



極楽寺の駅前に着くと、鮫島さんが待っていて



「酷ぇーな、コレは」


パクちゃんと豚美さんに言った




「テキ屋まで、商売してんじゃねーか」


豚美さん


「前回は、ひとっこ一人居なかったんだけどな」



「うん、うん、」


パクちゃんが、言ったので私達も大袈裟に頷くと




豚子の手には、既にタコ焼きが





「そんなの買ってんじゃねーよ!」



豚美さんが、怒鳴りながら一口、食べる




「いやいや、今日は喧嘩にならんでー」



豚子はタコ焼きを、頬張りながら笑う



















「確かに、こんな雰囲気じゃな」




「ここまで、来たんだから、武家屋敷まで行きましょうよ」





前回はビビりまくってた、キムコはノリノリで、特攻服に手を突っ込み、先頭をいきって歩きだした





「何だよアイツ・・・」


アンソンがぼやく





「せっかくだし、女霊見て帰るか」



鮫島さんがキムコの後に続き、皆んなゾロゾロ歩き出した



寺の奥に進み、武家屋敷に着くと



更に、ヤンキー達が騒いでいたが、



川猫特攻服が通ると、モーゼの十戒のように道が開いた




「出るのは古井戸だろ?」


豚美さんが、パクちゃんに尋ねる




「こっちすよ!こっち!」



キムコは大はしゃぎで先頭で案内し、つくと



古井戸の前には、捌き席があり、鮫島支部が陣取っていて




「ういっす!場所とりしときました」







「おい、本当にこんな状態で女霊なんて出るのかよ?」



鮫島さんが、パクちゃんに尋ねる



「いや、こんな状態だから、もう責任は持てねーよ」



「いつ出るんだよ!」



「丑三つ時の三時や」



豚子が教えると、京子さんが時計を見て




「あと、10分で三時っすね」




「しょうがねー待つか」



パクちゃん 豚美さん 鮫島さんは


捌き席にどっかと腰を落とした






「極楽ちゃーん!」



後ろから、叫び声がして振り向くと


半被にハチマキした、奴等が叫びだした



「せ〜の!極楽ちゃ〜ん!」







「何だよアレ?」


豚美さんが言うと





「どうやら女霊の親衛隊みたいっす」


場所とりしてた、鮫島支部の人が説明








「聖子ちゃんのコンサートじゃねーんだぞ!」



豚美さんが怒鳴る




「10〜9〜8〜」



親衛隊のカウントダウンが始まり



いよいよ、丑三つ時が近づく




「ぜろー!」



すると、古井戸から、派手な着物を着た、女霊が出て来て




一枚〜二枚〜うっふん


前回とは違い、艶声で数えだし



三枚〜四枚〜


ポーズも変えだす始末




「おい!これじゃ南町の花魁ストリップじゃねーかよ!」



鮫島さんが、怒鳴るが







「せ〜の!極楽ちや〜ん!」




親衛隊が叫ぶ




五枚〜六枚〜




「逃げろー」と叫ぶ声が上がるが



誰一人逃げない





七枚〜八枚〜あっはん😘


すっかりアイドル気取りで、調子にのる女霊



九枚〜いやーん♡



とうとう、着物の帯をといてみせると




ギャラリーは大興奮で!


「アンコール!アンコール!」





10枚〜11枚〜



遂に女霊は着物を脱ぎだした











「おい!十枚セットで、九枚しかねーのに、どういう了見だ!」



パクちゃんが、怒鳴り古井戸に近寄って、女霊に掴みかかると








「カエレ!カエレ!」



なんと、ギャラリーや親衛隊からカエレコール
























「やかましんじゃ!ボケ〜」



豚美さんが立ち上がり、親衛隊にむかって椅子をぶん投げると



川猫特攻服が、女霊の親衛隊を取り囲み、一瞬で武家屋敷は緊張に包まれた











「おう、こら!女霊、なんだ、このストリップは?」




特攻服に手を突っ込み、豚美さんも古井戸に近寄って唸り飛ばす









「いや、いや、元は二子新地の女郎やから、しゃーないって!」



豚子も古井戸に近寄り、女霊を庇うと






「すみません、淋しくてつい・・・」




女霊が謝るが







「川崎から、三支部出して来てんだぞ、この落とし前どうつけんだよ!」




鮫島さんが、席から怒鳴る







「せなやーオチがつかんと、皆んな納得せんわなー」



豚子が腕組みしながら、着物が肌方、女霊をマジマジとみる










「では、9枚〜から、やらして下さい」




エロエロな女霊が懇願する





「なんやて、自分でオトせるいうんかい?」




「はい・・・」




「ほな、9枚〜やってみい」






「おおぉー!」


親衛隊から歓声と拍手があがる








11枚〜12枚〜



とうとう、最後の白無垢の肌着になった、女霊





「おぉぉー!」と、興奮したヤンキー達の大歓声が上がり







パクちゃんを筆頭に、前回、死ぬ思いで逃げて来た私達は、あまりにも女霊の変貌ぶり、目が点になって放心状態









13枚〜



遂に、女霊が白無垢の肌着の腰紐に手をかけた






14枚!14枚!14枚!





武家屋敷に、興奮したヤンキーや親衛隊のコールが響き渡る











「おしま〜い〜」😘











なんと!女霊は14枚とは言わず、しかも最後まで脱がずに、古井戸の中にスッーと消えて行った










「・・・・・」






静まり返る、武家屋敷の古井戸アリーナ




















「舐めとんのかっー!」























豚美&豚子の極悪姉妹の怒声が、鎌倉の夜に響いた

































































以上〜快楽亭 豚子の、番長皿屋敷


ありあとやんした



🙇🙇🙇🙇











Posted at 2023/10/29 14:43:15 | トラックバック(0) | スローなブギは、止めてくれ | 日記
2023年10月28日 イイね!

鎌倉物語~壱

鎌倉物語~壱


























皆さん、わんばんこ!


快楽亭豚子です




えっ〜昔っから



不良の遊びといえば、集会やナンパ 



富士までグラチャンに行こうよ!



俺の、シャコタンZで、市場までゼロヨン行かない?



江ノ島までドライブ



ってな具合で、チンポ猿共が、バカな女を誘ったものですが







ウチらは、哀しいかな、川崎ナンバー



横浜や江ノ島に、彼女連れて単独で行こうってもんなら、



昔年、日頃の恨み、ここで会ったら三千年



親の仇、鉄パイでボコボコにされるのがオチで








しょうがないから、殿町で燻ってると



そうそう、この殿町ってのは、今じゃ立派な橋がかかり



羽田の国際線まで続き、キングスタウンなんて、呼ばれちゃいるが、




あの頃は、ゴミで埋め立てられた、大小様々な島が横浜まで続いて



お巡りさんが来ても、東西南北どこにでも逃げられるので



暴走族の集合場所でしてね、



携帯もスマホもない時代、集会がない夜でも、



ここのコンビニに行けば、誰かしらに会えるなんてね





憩いの場所だったんですよ







・・・・キリトリ・・・・







ウチの、ウチの噺を聞けえええ~










極楽寺・皿屋敷~壱












ブン!ブォーン♫



焼肉屋のバイトが終わる時間に、豚子がやって来た




「どうしたの!このバイク?」



私は豚子が乗って来た、インパルスを見て叫んだ
























「家にあったから、借りパクしただけや」





「おおっー!凄ぇーじゃん、純正でヨシムラ菅だろ」





同じバイト仲間のキムコが、店から飛びだして来て叫ぶ




「速いで〜」



ブォーン♫ ブォーン♫


あと10分で日付が変わってしまう深夜だというのに



豚子は、自慢気に吹かす




「近所迷惑だから、やめないよっ!」


私が注意すると





「よし、アンソンにも自慢しに行こぜ!」



キムコが言う




「せやな!皆んなに自慢したろ」




キムコのヨンフォアと、豚子のインパルスで、私達三人は殿町に向かうと



ラッシャー君とアンソンが居て、しばらくすると京子さんと、パクちゃんも来て、いつものメンバーに




豚子が乗って来た、インパルスをアンソンとキムコが交代で試乗し終えると






「しかし、夏だってのに暇だよねー」




京子さんが、ぼやく



「喧嘩でもしに行く?」


豚子が提案



「先週したばっかじゃん!もう勘弁してくれよー」


アンソンが泣げく━(;´༎ຶД༎ຶ`)━






「豚子って、寺とか神社詳しい?」



パクちゃんが、唐突に尋ねた




「なんでや?」








鎌倉によ、極楽寺って駅があってよ、まあー寂しい山ん中だけどよ、



そこに、寺があって、さらに奥に入って行くと



古〜い、武家屋敷があってな








皆んな、パクちゃんの話に耳を傾ける




「で・・・?」



その武家屋敷に古い井戸があるらしく、その井戸から女の霊が出るんだってよ




「マジっすか!」


キムコとアンソン





「どんな女の霊なん?」




「昔な、二子新地の女郎がよ、鎌倉の偉い侍さんに見様られてよ、嫁いだんだけどな」





パクちゃんは、怪談でもする稲川淳二のように、淡々と語りだした










川崎と言えば、堀之内だが、遊郭の元祖は二子新地 



今でいうお洒落な街の代表、二子多摩川



通称〜ニコタマの反対側の神奈川側が遊郭であって、



台風で二子橋が流されて、川崎宿に遊郭が移転したのが、堀之内の始まりであった




その、二子新地の女郎のは目出度く、鎌倉の武家に嫁いだまでは、良かったんだけどよ





「うん、うん」




まぁ〜そこのオカンが、意地悪ババァでな



二言目には、嫁に嫌味三昧





「一人っ子や、男兄弟しかおらん家に居る、よく居るババァ〜の話やね」






でな、その家には家宝に、源の代紋が入った10枚セットの皿があったんだってよ





「源って、なんすか?」



キムコが質問




「アホ~鶴岡八幡宮は鎌倉幕府の源頼朝やろ!」





「徳川じゃ、ねーんだ?」



今度はアンソン




「馬鹿じゃないの!アンタ達、いい国作ろう〜1192年鎌倉幕府でしょ」



私が言うと





「朝校で習わなかったの?」




京子さんも、呆れて返す







「習ってないっすよね」


アンソン







「徳川家康って、在日って、習ったよな」


ラッシャー君




















じぇじぇじぇ!




「そんな出鱈目を、朝校では教しえとんのかー!」




女子、三人で叫ぶと





「おいっ、歴史の話はいいから、俺の話を聞けや!」



パクちゃんが、一喝すると、皆んな




「はい・・・」


「すみません」











でな、ある日、江戸から旦那の旧知の知り合いが



鶴岡八幡宮に御参りに来る事になったんだわ




「へえ~」




勿論、夕飯も呼ばれ、その武家屋敷に泊まる事になったもんだから



見栄を張るわな






「今でいう、おもてなし・ってやつやね」







まあ、そんなところよ



旦那が、接待に自慢しようと、蔵から家宝の皿を出したところ



10枚セットなのに、一枚たらねーときたもんだから、家中大騒ぎよ





「そりゃー恥かきますね」





でな、ババァ〜が、その嫁を呼びつけてな




「ちょっと、アンタが一枚、盗んだじゃないの!」






「いえ、私はそんな事は・・・一切心当たりございません」





「ふんっ、二子新地の女郎の言う事なんざ、あたしゃ一切、信じないよ」







こんな、感じでよ、女郎アガリの嫁を責め立てたんだよ









「分かった!本当は、当主のババァが隠したんやろ」





そう、豚子の言う通り、ババァは、女郎アガリの嫁を家からおん出したくて、嫌がらせしたんだよ








「可哀想ね~」


「ムカつくわねー」



私が、嫁いだ女郎に同情すると、京子さんも腕組みしながら、同意










その女は、それから毎晩、十枚セットの皿を



夜な夜な何回も何回も数えた





一枚〜二枚〜三枚〜四枚〜五枚〜六枚〜七枚〜八枚〜九枚〜ってな





しかし、毎晩、毎晩、数えても、源の代紋が入った皿は



一枚足らない九枚までしかない









「ババアが隠してるからっすね」




「今でいう、ノイローゼとか鬱病っすか?」



京子さんとラッシャー君が、パクちゃんに尋ねた







まぁ、そんなとこよ、毎晩、数えても九枚しかねーから


とうとう嫁は、ババァの嫌味と苛めに絶えられず、井戸に身を投げちまった











「まさか、その女の霊が・・」




ラッシャー君が言うと




おう、出るらしいんだよ


その古井戸から、一枚〜二枚〜って、皿を数える女の霊が







「ヒィーーー!」



私達は悲鳴をあげたのだが




「オモロイやない、行ってみようや!」




案の定、豚子が爆弾発言





「そんなとこ、行かないわよー!」


私が叫ぶと





「こんな族車で、横浜抜けて鎌倉は無理でしょ」


京子さんも、同意








「いや、特服じゃねーし、ステッカー剥がしゃ平気だろ」




「じゃあ、マフラーに缶詰めて行きますか」


ラッシャー君も同意







「いや、俺は行きませんよ!絶対に去年の鶴見の大会二の舞になりますよ!」



アンソンが反抗すると









「極楽寺の女霊に会う前に、こんな少人数で、横浜抜けて鎌倉まで行く方が怖いす」



キムコも泣き


━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━









「はぁー?お前ら、横浜と湘南にイモ引くんなら、今から破門にすっぞ」


パクちゃんが、キムコとアンソンを脅す







ガビーン!━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━












「私は、族じゃないから、絶対に行きませんからね」



キッパリ言い切ると






「豊子はん、こういのはな、もう既に霊が来とって、一番先に逃げたやつに憑くんやで」






「やめないさいよっ!」



私は豚子に唸り飛ばした






「そうそう、豊子ちゃん一人だけ、バックレる方が、危ない気がするし、豚子ちゃんのはノーマルだから平気だって・・・」



京子さんも、豚子に同意







そんな、京子さんまで・・(T_T)






「豊子はんは、ウチに一人で行かせる気でっか?」





「アンタも、行かなきゃいいでしょ!」

























「豊子、そんな心配すんなって、御守り持ってからよ」



パクちゃんが、ズボンから浜連のステッカーを出した




「これ貼ってりゃ、余裕だろ」





「どうしたんすか?」








昨日、生意気なジャパンが煽ってきたから、シメたら持ってたんだよ




「おおぉー流石、支部長」





「じゃあ、武器庫に行って、皆んなで、フルフェイス被って行きましょうよ」




「おっ、それなら完璧だな」





京子さんが言い、ラッシャー君が賛成すると



皆んなで、鉄パイやら木刀を大量に隠してある、場所に取り敢えず向かった





この頃は、暴走族が乱立していたので



いつ喧嘩になってもいいように



あちこちに武器庫があり、殿町の武器庫は



デブ巨摩先輩が働いてる重機屋の裏に



放置された海上コンテナがあり、それを武器庫にしてた




ブン!ブオォー





武器庫に着くと、サバンナが止まっていて



なにやら、武器庫の中を懐中電灯で照らしている輩がいる








「おい、オメーラ!どこで何してんだよ」



ラッシャー君が、怪しい二人の輩に言うと、






「あっ〜なんだ、なんだテメーら」





武器庫に不法侵入してた二人が、懐中電灯を私達に向けて、ラッシャー君に唸り飛ばした






「おい、アラビアじゃ馬泥棒は縛り首って知ってるか?」





「えっ・・・」




「朝鮮じゃ、家族も皆殺しだぞ」



ラッシャー君が付け加え




その後ろにいる、パクちゃんを懐中電灯の灯りで捉えて見た、サバンナの二人は







「ちわっす!失礼しました」





二等兵の挨拶





「鮫島んとこか?」





「うっす、明日の夜、綱島を襲撃するんで、緊急集会っす!」






「先週から、綱島と南口が揉めてるって聞きましたよ」



ラッシャー君がパクちゃんに捕捉




「ふーん」



「もしかして、黒猫のパクさん達も、来てくれるんすか?」




サバンナの二人が、期待を込めて質問すると




「じぇじぇじぇ!」


アンソンとキムコ






「関係ねーのに、行くわけねーだろ」




「そんな〜」




「鮫島が負けたら、いってやるから、死んで来い」



「うぃす!」




「それとな、ここから持ち出しのは、必ず戻しとけよ」




「ういっす!失礼します」





「頑張ってなー!」


豚子と京子さんは、赤いサバンナに手を振って見送り



私達が海上コンテナの中に入りフルフェイスを探すと


人数分、直ぐにあったのだが



キムコがシンナーの一斗缶を見つけだし、小声で




「これは、俺らの分すか?」


京子さんに呟いた




「ウチのだよ、書いてあるだろパクったら、殺されるよ」



京子さんが、マジックで浜川崎と書いてある場所を指し



小さい声でいい元に戻した



京子さんは、豚子のオネーさんの支部で、パクちゃん支部とは違う




皆んなで、族ヘルのフルフェイスに、浜連のステッカーを貼り、被ると






「よっし!鎌倉極楽寺、出っ発〜」



パクちゃんの号令で、




ブブン、ブン!



なるべく、目立たないように、台数を減らし


私は豚子のケツ


キムコはアンソンのケツ


パクちゃんは、集会の時のように、ラッシャー君に運転させケツに





京子さんは単独で




いざ、鎌倉極楽寺へ








横浜新道で、一気に江ノ島目指せば、早いのだが



海岸線に出ると、湘南の集団に出くわす可能性が高いので



私達はラッシャー君が運転するFXを先頭に



長越から左折して、北鎌倉経由で、山の中を抜けて



深夜の極楽寺の駅前に着いた






















ホーホーホー


梟の鳴き声が、バイクを停めると不気味に鳴り響く







最近じゃ、小泉今日子と中井貴一のドラマのせいで、古民家カフェとか、お洒落な店が多く、この辺りもデートスポットだが・・・
























当時は、完全に山の中の無人駅で、夜になると歩くのも恐いくらいの場所だった








「なんや、ここは?」




とりあえず極楽寺の無人駅にバイクを停めると、豚子がいった







「真っ暗じゃない」




「この辺は、本当に田舎で静かだねー」


京子さんも、GSから降りてぼやく





「静かって、つーうより怖いっすね」



アンソンが言うと



「なんか肌寒くない?」

キムコ




「武家屋敷は、どっちなんですか?」




「寺の奥だ、着いて来い」



ラッシャー君が尋ねると、パクちゃんは勝手に歩きだしたので、皆んな慌てて後を追う








「その、皿を数える女の幽霊がホンマに出て来たら、どないすんのや?」




豚子が歩きながら、パクちゃんに尋ねると






「井戸から出て来て、皿を数えるんだけどな、九枚〜って最後まで聞くと、呪われて、必ず事故るらしいぞ」





ガビーン・・T_T)




「もう、引き返して、やめましょーよ」




寺に着くと、キムコが泣きの懇願



「ここまで、来て引き返せるかよ」


ラッシャー君




「九枚まで、唄うウチに逃げればエエの?」



「そうだな、六枚まで数えたら、皆んなでダッシュで逃げるか」




「マジっすか?」



京子さんが言い




「だから、もう帰りましょうよー」


キムコが泣き入れてるウチに、ボロボロの武家屋敷がうっすらと闇に浮かび、


私達の前に現れた







「おっ、着いたな、コレだコレ」





パクちゃんは、躊躇せずに屋敷内の敷地にズカズカ入るので、私達も必死で着いていく




「ここは出るなー」


豚子が呟く





「分かるの?」




「空気がメッチャ重くて、澱んでんねん」




「やっぱり豚子に話して正解だったな」





「古井戸っすよね~」




「そうだ、二手に分かれ探すぞ」



武家屋敷なので、荒れ果てているが、建物の作りは、農家の豪商と違い、複雑で広い





「信長も本能寺やなくて、武家屋敷やったら逃げれてたと思うで~」





「しょうがね、二手に別れっか」




パクちゃんが提案して



パクちゃんは、へたれコンビのアンソンキムコ



京子さんと、ラッシャー君と私達で別れ






屋敷を裏で挟みウチするように、庭を廻るようにした





丁度、私達が裏庭に出たとこで




ヒィー!





と反対から叫び声が、月明かりに照らされた、武家屋敷の邸内に響き渡り






「出た!走れ」


ラッシャー君の号令で、悲鳴がした方に



一目散に、私達女子三人はダッシュ






着くと、古井戸から、白い着物を着た、髪の長い女の後ろ姿が・・・







「一枚〜二枚〜」




と啜り鳴くような声で数えだしていた



キムコは、完全に腰を抜かして、地面に座り込んでいて






「四枚〜五枚〜六枚〜」


七・・・




「何してんねん!もう七枚やないかっー!」





豚子が、ダッシュでキムコに走りよって蹴りを入れ



キムコを引っ張り起こすと


パクちゃんが





「逃げろおぉぉー!」


と、叫ぶ







それを合図に、反対側の私と京子さんとラッシャー君も一目散に走って逃げた




どうやって、バイクを停めた、極楽寺の無人駅まで逃げたか記憶にないが




とにかく、私達はその夜、本当に皿を数える女の霊を見た
















一週間後、私とキムコがいつものように焼肉屋で、バイトしてると




アンソンが、テンション上げ上げで入って来て、いつもの席に座る




「何?なんか気分良さげだけど」



「分かる?」



「どうしたの?」



それがさ、あの肝試しの翌日、スタンドの女から告られてよ




「マジで?」



「もしかして?あの茶髪のカオリちゃん」



いつの間にか、キムコも入って来た



「そう、カオリ」



「やったの?」



「なんか、ツイテんだよなー」


・・・(*´艸`)





「最低〜」



「向こうから、誘ってきたんだって!」



「イイなー」




すると、ブォン♫


店の前に、パクちゃんのローレルが止まり



案の定、ラッシャー君とパクちゃんが降りて来て



店に入って来た



二人はカルビ定食とレバーを注文したのだが



何故かニヤニヤしてる




















「こっちも、なんか良い事、あったんですか?」



私が質問しながら、お冷やをテーブルに置くと










「こっちもって、なんだよ?」




「いや、アンソンがスタンドのカオリちゃんと」



キムコがレバーをテーブルに置きながら、説明したのだが






「ふーん」



二人はニヤニヤして意に返さない




「まさか、二人も?」



私が聞くと







「俺らも次の日な、駅前のゲーセンにいたらな、二人組の女に逆ナンされてな」





「やったんすか?」




「そりゃ、夜中に海まで行ったら、この時期やる事は一つだろ」




「まさか、このレバーって?」



私が、焼き網のレバーを摘み上げて言うと





「今夜も約束しちゃってさ」



ラッシャー君が、そのレバーを奪い取り口に放り投げた




「みんな、最低〜」






「イイなー」


と、キムコ





「なんか、極楽寺行ってから、ツイてんだよなー」



パクちゃんが呟やくと




「何で俺だけ、豊子とバイト三昧なのよー」



キムコが愚痴ったので




「はぁ、テメーブッ飛ばすぞ」


ガンっ!👊




「痛っ!」




「でも、あの幽霊、美人でしたよね」



アンソンがパクちゃんに言った






「顔見たの?」




「だって、俺らは正面だったし、否が応でも、見ちゃいますよね」




「ああ、凄ぇ美人だった」


パクちゃんが、焼肉を焼きながら、呟やき



「オメー見てないのかよ」



キムコに尋ねた




「怖くて、目を瞑ってたら、豚子ちゃんに、喧嘩キックされ、それしか、覚えないす」








「それだなー!俺は数合わせで、パクちゃんのご利益だ」


ラッシャー君が言う






「なるほど〜イイっすね」



━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━












「どんな美人だったんすか?」


背後しか見てない、私が聞くと




「言いたくない・・・」



「俺もあんまり、言いたくないすね」




「教えて下さいよー!」


三人で懇願すると






「アンソン、お前の感想から言ってみろ」


パクちゃんが、命令






「俺的には、豚子のネーちゃん、つまり豚美さんと間違えるぐらいに似てたけど、幽霊の方が美人だった」







「じぇじぇじぇ!」









それから、一週間、チームあげての抗争もなく、比較的穏やかな夏の終わりを迎えようとしてたんだが




ブン!ブォーン♫



店の前に、インパルスが停まり、豚子が店に入ってきた






「ちょっと!豊子聞いた!」




いつもの席に座るなり、豚子は注文もせずに、私に叫んだ




「何どうしたの?」



「先週行った、鎌倉の武家屋敷、凄い噂になってんねんで!」




「そうなの?」



「あっ、ハラミ定食ね」





「毎度〜」


私は厨房に注文して、豚子の席に戻ると、店主のオバちゃんも豚子が来たので指定席に








「でっ、武家屋敷がどうしたの?」



「なんか、不良の間ではな、あの古井戸の女の霊を見ると、ナンパが百発百中になって、女とバンバン!ヤレるって、メッチャ噂になってんねん」






「じぇじぇじぇ!」





「でな、連日連夜、不良のスポットになってんやって」





ガラガラ〜チリ〜ン



店のドアが空き、呼び鈴がなり、私がみると鮫島が立っていた






「豚子、ヤバっ、」



私が小声で呟いて教えると




「おう、パクの奴、いるか?」




「見れば分かるやろ」



豚子がそっけなく対応する



「ちっ、居ねーのよ」



鮫島は豚子の向かいに腰を下ろした




「なんや?」



「いね~なら、いいや・・・」



豚子のテーブルに定食を持って来た、キムコが





「あっ、こんちわす!」



鮫島に挨拶




「なんだ、オメーここで働いてんのか?」



「ういっす!」



ビビりまくる、キムコ二等兵




「なら、パク呼べや」



「それより、何でもエエから注文したらどうなんや」





豚子が横から、口を挟んだ



睨みつける、鮫島さん




「ここは、南口の茶店とちゃうねん、焼肉屋やでー」




「じゃあ、ナポリタンとコーラ」



睨み会う二人

店内に緊張が走ったが


ぶぶっー














豚子が吹き出し


「今のボケは笑えるわ」




「何でもいいから、持って来いよ」



鮫島は私に言うと






「豚子と同じで、イイっすか?」


キムコが助け船




「おう、それでイイよ」





「でっ、何の話や」




「お前ら、先週〜鎌倉に行ったろ?」




「何で知っとんねん」




「行く前に、ウチの兵隊と会ったろ、サバンナの二人」





「あー!会ったわ、綱島がどうの言っとったわ」





意外な事に、二人の会話がテンポ良く進むので、私は隣の席に座り、聞いていると



キムコが鮫島の注文を持って来たので、






「あの噂は、マジなのか?」




「噂ってなんや?」



豚子は意地悪に聞き返す




「女霊をみると、アレだよ、アレ」





「鮫島支部長なら、女なんかに不自由せんとちゃいまっかー」



更に豚子は意地悪すると











ブォーン♫





店の前に、パクちゃんのローレルが停まり



「おっ、来やがった」



店に入って来た、パクちゃんとラッシャー君は驚いて



豚子と鮫島の、向かいの席に座った






「おう、珍しい奴が来てんなー」



パクちゃんが、ニヤニヤしながら言うと





「鮫島支部長〜鎌倉の件で来はったみたいでっせー」



豚子はワザと関西弁丸出しでちゃかす




「いや、ついでだよ、煩せーな!」



肉を焼きながら、鮫島が言い返す





「綱島は、どおーなったんだよ?」


パクちゃんが尋ねると




「楽勝だよ、全殺しにしといた」




「今度は鎌倉か?湘南も出てくっぞ」




「違う、ケンカじゃねー極楽寺の噂ってマジなのか?」




「はぁはぁん、そっちか」






「いや、俺はよ、噂のご利益じゃなくて、超絶美人の女の霊が見てみてーんだって」






「そうなん?」



「なんだ、オマエは見てねーのか?」







「正面から見たのは、パクちゃんとアンソンだけで、ウチらは背後しか見てないねん」




「そうなのかっ?」




「ツラ見たのは、俺とアンソンだけだぞ」




「だから、超絶な美人だったのかって聞いてんだろが」




「俺からはノーコメントだ」



「じゃあ、ラッシャーは?」




「俺は、背後組だったんで」




「なんだよ、話になんねーじゃねかよ!」






「あのー」


キムコが恐そる恐る、間に入ってきた




「何だ、オマエも見てねーんだろ」






「そうですけど、アンソンが言うには、あの、お方にそっくりで、しかもそれより美人だったとか」






「はぁ?あの方って誰だよ!」




「それが、そのー」




「ハッキリ言えよ!」




皆が、豚子を見ると





「まさか・・コイツ?」



鮫島さんが、トングで豚子を指すと




「えっ、何やねん・・」




「いやいや、豚子ちゃんじゃなくてですねー」




「お前、意外と頭悪いんじゃねーか」



パクちゃんが、ニヤニヤしながら、言うと









「だから、何やねん!」



豚子が箸を叩きつけて叫ぶと



ラッシャー君が吹き出し




「まさか!極楽寺の女霊って、豚美に、似てるのかっ!」



鮫島が叫ぶと










「テメーら、勝手に人を殺すんじゃねーよ!」




聞き覚えのある声がして、皆んな振り向くと





















豚美さんと京子さんが、仁王立ちしてて




「ヒィー出たあぁ!」




キムコの絶叫が店内に響き渡った























































































つづきま~す



🙇🙇🙇🙇






Posted at 2023/10/28 21:55:55 | トラックバック(0) | スローなブギは、止めてくれ | 日記
2023年10月22日 イイね!

ウチの噺を聞けええ~

ウチの噺を聞けええ~
































皆さん!お疲れ様です


快楽亭 豚子です






ええ~~~名は体を表す



なんて、昔からいいますが



最近じゃ、洒落た名前が多くて



聖矢 北斗 杏 悠 などなど


まぁ、満子なんてのは、一昔前で



お客さん、マ○子じゃなくてミツコですよ



必ず、親戚のオバさんに一人はいたでしょ






かくばかり、偽り多き


世の中に、子の可愛いさは


誠なりけり



なんて、事をいいますが




「えっ、意味が分からないって?」



簡単に説明すると、子は、鎹って 意味ですよ、旦那




まぁ、ある夫婦に子供が産まれ、どうにも名前が決められず



あちきに相談しに来たんですが



その時の噺を一つ












・・・・キリトリ・・・・










ウチの噺を聞けぇ〜!










ちょっと、アンタ!



いい加減に、子の名前を決めておくれよ



もう七日も、経っちまったじゃないかい!




「なんだよ、もう初七日かよ」




「バカだねぇー(お七夜)って云うんだよ」



「男だからな、永吉でどうだ?」




「それだけは、嫌だって!」



「じゃ、ジョニーは?」




「日本人なのに、ジョニーなんて名前つけられるわけないでしょ!」




いや、オマエのオッ母だって、在日だし



俺も在日だから純血の日本人じゃねーぞ




「女の子だったら、私が決めたのに、困ったもんだねー」




「猪木なんて、どうだ?」




「苗字を名前にして、どうすんだい!」




「そうだ、川崎大師の神主さんに相談してみようか」




「あそこってよ、ガキの頃、参道で、ヒヨコ売ってだろ」



「うん、うん、売ってたね~」




で、皆んなして、買うのはいいけどよ


直ぐに鶏になっちまって、多摩川に捨てたじゃんかよ







「よく、捨てられた鶏を捕まえて食べたよねー」



「毛をむしって、首チョンパしただろ」



「そうそう、丸裸の鶏が、首なしで走っり回るのが、凄い怖かった」




「だからよ、縁起悪くねーか?」





「うーん、言われてみれば、そうねー」




「だろー」




「じゃあさ、浜川崎の豚寺の和尚さんに、決めて貰うってのはどう?」




バカ言うんじゃ、ねーよ!寺ってのは、墓があって死人を供養する場所だぞ



そんなとこに、初七日のヤヤ連れて、いけるかい!








だから、お七夜ってだって・・・



でもねアンタ、寺ってのは、凶を吉に変える力もあるんだよ



豚寺の和尚さんなら、


きっと、この子に良い名前授けてくれるって






「そんにいうなら、ものは試しだ、今から、一っ走り行ってみるか」




「頼んだよ!」




そう言って、焼肉屋の亭主は、ヨンフォアを走らせ、浜川崎の豚寺に向かった




ブン!ブォーン!



焼肉屋の亭主が、豚寺に、着くと







「煩いんじゃ、ボケー!」



関西弁の、豚子和尚が出てきて、焼肉屋の亭主を唸り飛ばした





「いや、豚子和尚、違うんですよ」




焼肉屋の亭主は、謝りながら、女房と意見が食い違い、


未だに、子供に名前が付けられない事を説明する







「そやったら、寿限無なんてのはどうや?」



豚和尚が、真っ先に提案した






「それは、どう意味なんですか?」


焼肉屋の亭主は首を傾げ、豚和尚に聞き返す




無量寿経 お経にある一節でな



めでたい事が止めどなく続くという意味や




「おぉぉーイイじゃないっすか!」





「せやろ」




「他には、何かありますか?」



「五劫の擦り切れ」




「なんすか、それは?」



三千年に一度、天女が舞い降りて岩を撫でる事や




「うーん、男だしな」




海砂利水魚


海の砂利、水の魚、幾ら捕ってもなくならい





「おっ!いいかも」




水行末雲行末風来末


水 雲 風の行方と同じで、行く末は分からない




食う寝るところに、住むところ


やぶら小路のぶら小路




「それは、どんな路地裏なんです?」






路地裏ではなく、春に若葉、夏に花、秋に実、冬には霜を凌ぐ、木の花や




パイポパイポのシューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコなー







「今のは、何の御呪いで?」



万年に渡り栄えた、唐土の王と妃に産まれた二人の子の名前や



長く久しいで、長久命

それを助けるで、長助












七歳までは、子は神のうち



実際に江戸時代までは、餓死する子供が多かったというが、



そんなのは江戸時代に限った事じゃない




豊子も母親に捨てられ、


弟とコンビニのサンドウィッチを分けあったてた夕食


キムコは、五人兄弟の長男でいつも、夕食は我慢してた






そんな二人は、子を想うばかりに


豚子和尚から教えて貰った名前を全部つけた













「私は寿限無だけで、良きと思うだけどねー」





バカ!それで早死にしたら、あっちも付けてときゃ



よかったって後悔する話になるじゃねーか






「まぁ、アンタが良きなら、それでもイイけど」





「なんだい、やっと名前決まったのかい?」




この店の、元のオーナー豊子の育ての母親にあたるオバーが


興味深々で店に出てきた







「決まったよ!凄ぇー名前だから、豚寺の和尚に目録で書いて貰った」




そう言って、亭主は、オバちゃんに、目録を渡す





「なんだい、そんな長い名前なのかい」



オバちゃんは、目録をめくりながら独唱しだした




寿限無寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚


水行末雲行末風来末 食う寝るところに、住むところ


やぶら小路のぶら小路 


パイポパイポのシューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコなー長久命の長助







・・・・ご愁傷様でした


























ババア~違うって1お経じゃなくて



子供の名前だよ!名前!








「あっ、そうだったね、あんまり長いんんで、ごめんよ間違えちまったよ」






豊子とキムコの子は、豚子和尚から頂いた名前のせいか



大きな病気も怪我もせずに、すくすくと元気に育った









小学校にあがる、頃になると





近所の悪ガキが、この子を迎えに来るようになるのだが






「オバちゃん、おはようございます!」




「あら、今日は早いのね、まだ寝てるわよ」




「今日から、サッカーの朝練だよ」





「そうなの!直ぐに起こして来るから、待ってて」




寿限無~!寿限無~!


起きなさい!翔君が迎えに来てるわよ!






寿限無は、全く起きない








寿限無寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚


水行末雲行末風来末 食う寝るところに、住むところ、やぶら小路のぶら小路 


パイポパイポのシューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコなー長久命の長助



今日から、サッカーの朝練でしょ!








「おばちゃ~ん、先に行ってるね」





「ごめんね~」




名前が長いから、友達が迎えに来ても、こんな有様








そんな、夏休みのある日



同じサッカーチームの翔君が



血相変えて、寿限無の焼肉屋に飛び込んできた







「大変だ!オバちゃん、寿限無が多摩川に落ちた!」







夫婦は、店の客をほって、一目散に翔君に案内され



多摩川の大師橋のふもとに向かい



何度も、我が子の名前を叫んだ










寿限無寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚、水行末雲行末風来末 食う寝るところに、住むところ、やぶら小路のぶら小路 


パイポパイポのシューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコなー長久命の長助




寿限無寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚、水行末雲行末風来末 食う寝るところに、住むところ、やぶら小路のぶら小路 


パイポパイポのシューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコなー長久命の長助




二人は泣きながら、大声で叫び続けた
















「なんんだよ、繰り返すと、お経に聞こえるからヤメテくれよ」





夫婦が振り返ると、寿限無がズブ濡れで立っていた






「だから、お化けみたいな目で見るのヤメロって!」





「溺れたんじゃないの?」




「落ちただけだし、潮が引いてたから泳げるって」





寿限無寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚、水行末雲行末風来末 食う寝るところに、住むところ、やぶら小路のぶら小路 


パイポパイポのシューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコなー長久命の長助









豊子は、名前を呼びながら、我が子を抱きしめた




































快楽亭 豚子の 寿限無


最後まで、お付き合い、ありがとやんした



🙇🙇🙇🙇






















Posted at 2023/10/22 22:38:19 | トラックバック(0) | 快楽亭 豚子 | 日記
2023年10月08日 イイね!

前略、道の上より・・

前略、道の上より・・






















































皆さん、三連単の2着日、お疲れ様です


さて、連休中にネットーニュースで必ず目にするのが


大型バイクでの高齢者の死亡事故だす






私が以前いた職場でも


教習所アガリの大型のオジサンが


久しぶりにツーリングに行く前に


家の周りを準備運動がてらに走ったら事故で亡くなった










人気のハーレー熟女のYouTubeの動画でも





「ブスだけど・・・」






自称バイク歴40年のオッサンと


その熟女YouTuber が、仲良くツーリングに行き








「格好だけは、峰不二子だけどブス・・・」









ハーレー熟女 2回



自称〜バイク歴40年のオッサン2回



二台で、展望台にたどり着くまでに



ほぼ立ちゴケに近いが、なんと4回の転倒!



最後は登りでコケた、オッサンが下りで同じ場所で転倒し



山に突っ込み、300キロのハーレを引っ張りだせずに途方にくれてるのは、








再生回数以上に笑えなかった








運良く、たまたま通った車を無理矢理止めて



4人がかりで引き上げて助けてもらってたけど






私なら車には乗せてやるが、絶対にバイクは手伝わない








昔は大型免許の試験の前に、引き起こしという、事前審査があり



それに受からないと試験の予約がとれなかった



男でも、8の字を押歩き、少しでもフラつくと



試験の予約も取れずに、泣く泣く帰るハメになる





品川は鮫洲 神奈川は二俣川で



この二つは、横須賀の海兵隊より厳しいと言われた



日本で一番悲惨な試験場~(;´༎ຶД༎ຶ`)~







CBX750ホライゾン 当たり!


FZX クランクでギヤ抜けするので 外れ!



族も地元も関係なく、皆で情報を共有しあった
















「そんな、族ヘルで受かると思ってんのかー!ここは警察だぞ、テメーら舐めてんじゃねーぞっ!」





ここぞとばかりに、引退した交通課の機動戦士が



夢と希望に溢れた、神奈川の性少年を苛める





「おらー!さっきの女の方が出来てるじゃねーか、帰れ馬鹿野郎!」





「よし!君はOK、予約取って帰りなさい」




「教官!ありがとうございます!ノロマでドジな亀ですけど、絶対に合格してみます」



事前審査の試験会場は、スチュワーデス物語状態




重いバイクは、幾らでも実家にあり、練習出来たので



事前は、2回目でめでたく合格できた










































引き起こしと、引き回し、ちゃんと教習所で、やってるのかな〜?



疑問に思い、お客さんに聞くと



女性は助けてもらえるらしいから、かなり甘いし、



落とすと、大型の教習代が入らなくなるので





海兵隊のようだった試験場が



今では、スタバのキャラメルフェラペチーノより



甘い教習大型免許だとか







好きなバイクに乗るのは勝手だが



土日、道の駅で真昼っ間に



「俺の川崎、渋いだろー」



オーラ全開で、大型自慢してるオジサン




「私の、ハーレー見て!」



トンボが丸太に止まってみえる、貧相なハーレー女子



「アナタ大丈夫?」


と逆に思ってしまう



だって、私でも今は、400がピッタシなんだよー





そんな感じで、時を戻し振り返ってみると







私が、羽田でバイトしてた頃



マグナ250が発売され、通勤に使ってたオジサンが二人もいた



空港の駐輪場だけの、知り合いのオジサン達なんだが



当時、羽田空港ってのは,バイク通勤してる人がメチャ多くて



それこそ、色んなバイクが駐輪場に毎日止まってて



ちょっとした、展示会の有様だった







私の刀S3は、川崎大師より、ご利益があるステッカーも貼ってあり



かなり有名で、いつもオジサン達に、駐輪場で声をかけられてモテモテだった




・・・(*´艸`)








ある日の帰り、新参のSRXの600が停めてあり



一服しながら眺めてたら


(-。-)y-゜゜゜



いつも、帰りが一緒になる、マグナ250のオジサンが





























「豚美ちゃん、そんなの眺めてないで、コレ乗ってみなよ!」




「えーイイよ!遅いんでしょ」



いいから、乗ってみなって!




「私、アメリカンなら、エリミネーターの900が欲しいんだよね」




「また、そんな速いのいらないって」































エリミネーター900とは、川崎がV MAXに対抗して



GPZ900Rのエンジンをアメリカンにしまった



今でも欲しい変態バイク




「だから、コッチも乗ってみなって!」










マグナ250の、オジサンの、猛アタックに負けて




いやいや、空港を一周してみる




「どうだった?」


腕を組み、仁王立ちで自信満々のオジサン






「イイよ!凄い!両足ベッタリ、全然疲れない」



オジサンは、勝ち誇り、にやにや











しばらく経ったある日・・・



ビラーゴ400が実家に下取りで入って来て



当時は、スティードがメッチヤ流行ってて



そのスティードに比べると、ビラーゴは全く人気がなく



同じ400なのに、250と間違うぐらい、コンパクトだった

 









私は、マグナ250の体感が忘れられなくて



ビラーゴを二束三文で速攻で買取、



ハンドルは、純正のドラッグバーだったので、



シートを光輪モータスの段付きシートに変え



シシーバー立てて、ドラックパイプ





イージーライダーの、デニスホッパーみたいな感じにしたんだ





コレが、空冷だから最高に気持ちいい音で



ほぼ直管ね



ドッドドットって、アクセル開けると



速くないのに、背中が段付きシートに貼り付くんだよね



シャフトドライブだし、完全なFRだよ







でもって、ちょっとスピード上げて倒すと



ガリガリーってね



通勤、買い物、渋滞にもハマらず時間通りに着くので


チビの迎えに最適で、完全に下駄にして乗り潰した




いつものように、ドッドドッドーってドラッグパイプの爆音で



チビの迎えに行くと



レブル250で迎えに来てる、ママと遭遇して




レブル250ってのは、空港のオジサンのマグナ250の前身なバイクで、



結構な、珍バイクだった





























モンキーと一緒に、ホワイト・ゴールドバージョンってのも出た



































私達は、子供そっちのけで、バイク話



彼女は、身長150チョットで、速いのは恐いし



コレしか乗れないから、レブル250一筋って謙遜してたけど



とても、良く似合っていた



そんな彼女が、旦那さんと出逢ったのは



そのレブル250で北海道にソロツーに行ったのが、慣れ空目らしく







「かっー!私の時は、一人でオホーツクの海を観ただけの、お遍路みたいな、北海道だったのに」





すっかり、意気投合して、ママ友になり仲良しに










驚いた事に、そのレブルママの旦那さんってのは



ミスターバイクで、仁斬る!を担当してた



元祖、絶版車ジャーナリスト&レーサーの市川仁さん




のお友達でビックリ !(; ̄O ̄)




毎年夏休みには、キャンプに、ご一緒させて貰ったのは



国産の、ミニ・アメリカンのおかげです

































そんなこんなで、750を、めでたく卒業し



青春を共にした、刀S3は遂に



実家のブラックホールに吸い込まれたんだけど



この、ブラックホールに吸い込まれたバイク達は



ある日、突然目覚め走りだすのだが



それは、ブラックホールなので



いつ走りだすか、誰も分からないし



そのまま吸い込まれて戻って来ない時もある













さらに、話を戻すと



まぁ、若い時に乗れなかった、大型に乗る憧れは分からなくもないが



と、言っても、



16~18の2年だけ乗り、車の免許と引き換えに



バイクを降りた野郎の気持ちなんか、サッパリ理解不能なんだが








時計や靴じゃないんだから



身の丈のバイクに乗ってた方が、格好イイと思うんだけどなー




道の駅でバイクに注目する人なんて、ライダーしかいないんだから、



皆んなそう思ってると思わないのかなー?







イイ歳こいて、バイクで事故って、死ぬのはカラスの勝手だけど








私的には、若い頃に頑張って、限定解除して



暴走や無茶な社会迷惑な運転もしてきたが




400〜750〜400〜と無理をせずに、



この歳で、バイク本来の楽しさに戻れた私は



かなり幸せだと思う




いよいよ、400でもキツクなるような婆さんになったら



カブで箱根でも攻めたるかなー



水曜日のシンデレラってね!













































ちなみに、今夜の我が家は、10分で作れる豚丼でした~😘





Posted at 2023/10/08 19:18:47 | トラックバック(0) | 豚美コラム | 日記
2023年10月06日 イイね!

チャ~イナ~タウン

チャ~イナ~タウン
























































皆さん、わんばんこ!


アカウント乗っ取った豚美です


・・・(*´艸`)




な~んて、ね



「忙しいし、ウチは書ききったので、勝手にブログしとってええよ~」



と、妹から委任状を貰いました







では・・・・









初デートは、中一の秋で、横浜の中華街だった



相手は同じ中学の一つ上で、まあ~当時でいえば不良グループ



山下公園のベンチに座り




「豚美ちゃん、漫画とかドラマでは誰が好き?」




「西部警察の舘ひろし」



「おお~渋いね!」



「やっぱ、男はバイクに乗れないと駄目でしょうよ」




「よし!俺も族やるよ」



「マジで・・・」




「鶴見の方じゃ、タメで集会出てる奴もいるしな!」




「免許は?」




「どうせ、捕まるんだから、最初から持ってない方がイイんだってよ!」




「なるほど~」




「それに、まだ16になってね~じゃん」




「そうかっ!じゃあさ、集会デビューしたら、私も誘ってよ」



「もちろん!」



「約束だよ~」




「任せとけって、総長は無理だとしても、支部長ぐらいには、なってみせるぜ」




「今日はこれから、DOすんの?」




「中華街で飯にしようぜ」




「大丈夫、お金あんの?」







最近じゃ、台湾の激安食堂や、食べ放題の中華が流行ってるが



この頃の、中華街の値段は、中坊の私達からしたら超~高級料理で



家族でも、お爺と妹が大阪から出て来た時じゃないと



連れて行って貰えなかった






「平気だって、連いて来いって」






彼に言われるがままに、ついて行き店に入って



メニューをみると、一番安いラーメンでも1500円






「こんな高え~のかよ」




「だから、言ったじゃん」




「ラーメン二人で食うわけにいかないしな」




「じゃ、コレは」

私は麻婆豆腐を指差した





「おっ!ナイス」




「麻婆豆腐とライスを二つ頼み」




二人で分けあったんだけど、



運ばれてきた麻婆豆腐が、四川料理の中華で辛い事、辛い事




しかも、彼はデブで、冬の制服に変わったのに、普段でもデブだから汗ばかりかいてるのに、





「凄い汗だよ、大丈夫?」




「気合いだよ!気合い!」




「甘い麻婆豆腐なんて、不味いしね」



一皿で丁度いい激辛で、助かった







って、何のオチもないんだけど



麻婆豆腐作ったら、思い出した、昔話です



🙇




































そうそう、その彼は族を卒業した後に限定解除して、



首都高では、私の後ろを走ってた



赤いCB750Fのデブ巨摩先輩で〜す



・・・(*´艸`)


































Posted at 2023/10/06 22:39:01 | トラックバック(0) | 豚美コラム | 日記

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私はモービル1の
4-50と
フューエル1をブチ込んどきゃイイと教わったので😭」
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