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2023年10月29日

鎌倉物語~弐

鎌倉物語~弐





























豚美さんは、既に京子さんから聞いていて、



鮫島さんに、ラッシャー君が、あの夜の出来事を説明すると



「横浜と湘南じゃ、凄い、盛り上がってるらいしねー」




豚美さんがノリノリで言いうと




「だからよ、俺らも出張ろうかなと」



「マジっすか?」


京子さんと、ラッシャー君が驚く



ここに来る前は、パクんとこだけと、思ってたんだけどよ


豚美の支部も入れて、鎌倉まで、一発カマシに行かねーか







じぇじぇじぇ!

「やっぱり、そうなっちやうんですか?」



アンソンとキムコがビビる





「何だよ、黒猫の若けぇーのは根性ねーな」




「こんなヘタレ、破門にしろや」


豚美さんも、二人を攻める




「そんな、鶴見では、俺達も頑張ったじゃないですかぁー」




アンソンが涙ながらに訴える



━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━






「オメーんとこが、乗り込むなら、ウチは全員出すぞ」



パクちゃんが、言うと



「こっちも、喜んで出してやるよ」


豚美さんも賛成案




「よっし!決まりだ、三支部で行くぞ」




「大丈夫なん?鶴見の時は、お巡り突入して来んかったら、ウチら死んでたで」



豚子が反論すると






「いや、今回は俺も大丈夫だと思う」


パクちゃんが言った




「その、根拠はなんなんすか?」



ラッシャー君が、肉を焼きながから尋ねると






鶴見の時はな、キックの大会だったから根性あるガチの族ばかりだったけどな、こーいうデートスポットってのは、一回か二回だけ集会に参加しただけの、四輪のハンパ者が多いんだよ









「なるほど〜」




「俺もパクの言う通りだと思うぜ、3支部だけで充分だ」





「喧嘩より、ナンパな女目当の野郎が多いって事だね」



豚美さんが、言うと




「おう、いざ喧嘩になったら、逃げるようなダセー奴等ばかりだ」





「そもそも、ネタ元は、俺らだしな」




「私的には、浜連に鶴見の借りを返したいけどな」




「ウチは、オネーに似てる、超絶ブスな女霊を、見たいねん」




「何だと、このガキー!」



豚美さんは、豚子に焦げた肉を投げつけて、お決まりのデコピン



「熱っ!痛っうー」




じゃあ、今週の土曜日、鎌倉極楽寺、女霊集会って事でヨロシク!



鮫島さんがいうと




「ヨロシク〜!」



豚子と私以外、全員が鮫島さんに挨拶して



急遽始まった、川猫幹部会が、一件落着で終了した 








いやいや、週末に三支部だけで、横浜抜けて、鎌倉まで乗り込むんだから、

全く、一件落着ではない


















土曜日の当日、バイトが終わる時間になると



アンソンと豚子が、キムコと私を迎えにバイク二台で店にやって来た





アンソンの黒の特攻服は分かるが


なんと!豚子はあろう事か、白の特攻服を着て


せっかくの純正のシングルシート風を三段シートにも変えている





「アンタ、何でそんなの着てるのよぉ!」




「何でって、集会やろ、家にあんの着て来ただけやん」





「何言ってるのよー!」




「遅れると、ヤキだから先に行ってんぞー!」



速攻で着替えた、キムコがアンソンのケツに飛び乗ると




「ほら、ヤキ入れられるから、ウチらも早う行かんと」



豚子はインパルスの三段シートを叩いて、大袈裟にせかすので、私が渋々乗ると


ブォーン♫



「前より煩くなってるじゃない」



「バッフル抜いて、アルミ板丸めて、突っ込んであんねん!」




直管の排気音に負けないように豚子が叫び



勢いよくインパルスは加速して、アンソンとキムコを追いかけ




カーン!ブオオオオ~


アルミ板を突っ込んだ、ヨシムラの集合菅が、夜を引き裂くように鳴り響く





殿町の集合場所に着くと、パクちゃん支部と豚美さん支部は既に来ていて、二つ合わせて50台くらい




京子さんが、私と豚子を見つけると、




「豚子ちゃん、格好良いじゃなーい!」




「ホンマに?」



「うん、うん、似合ってるって」



「ありがとう〜」




「ほら、豊子ちゃんの分も」




そう言って、京子さんから紙袋を手渡されて、中を見ると




白い特攻服が・・・・























「私のお古だけど、クリーニングしといたから、綺麗だよ」





広げてみると、所々に血の跡が




「おっ!年季入とってエエやん」




「二人共、正気ですか?」



私は豚子と京子さんに、絶望的に質問





「着てないと、逆に目立っちゃうって」





「・・・・」




「よっ、豊子総長〜」



「煩いっ!黙れ!」





私は一喝したが、確かに、私服は私だけで、今でも充分に目立っており、





さっきから、知らない男子の視線が、グサッグサッと刺さっていた




この頃は、集会というと必ず特攻服が規則で、



髪型もリーゼントや金髪など、持っての他で、パンチパーマかアイパーでないと、男子はヤキを入れられてた







私は、渋々、コンビニのトイレで着替えていると



爆音が聞こえてきたので、慌てて出ると



チームでも、1・2を争う、鮫島支部の大編隊が到着していて



皆んな、一切にエンジンを切り、単車から降りて、集まりだしたとこだった



私は急いで、京子さんと豚子がいる、豚美さん支部の塊の一番後ろに行くと



豚子が、一番後ろでウンコ座りしてたので、横に並んだ













鮫島支部の、プロレスラーみたいな大仏パンチが出て来て



ほら、ステッカー事件の時、豚美さんの投げた、鉄パイプが顔面に炸裂した人



その人が、拡声器で




「列島精神、行くゾォー!」



いきなり、怒鳴ると




「ういっす!」




全員が気合いの挨拶で、連合の訓示が読み上げられ、



皆んな、軍隊のように呼称する




訓示が終わり、今夜のルート説明が終わると、パクちゃんが出てきて






「今日はよー!三支部だけだが今のルートで、鎌倉まで気合い入れて走るからなー!




「ういっす!」




頭は鮫島支部な!




「ういっす!」


鮫島支部が答える




真ん中、豚美支部!




「ういっす!」


私と豚子も釣られて、皆んなと一緒に気合いの挨拶をしてしまった






「ケツは大師!、浜連が出て来て、ビビって逃げた奴は、俺が殺すからな!」





「ういっす!」


全員が答えると



パクちゃんは、鮫島さんに拡声器を渡し




「よっしゃー出るぞおぉ!」



鮫島さんが叫ぶと、皆んな一斉に自分の単車までダッシュして、エンジンをかけたので





私も豚子と、ダッシュしてエンジンをかけた




ブン!ブオォーブオォー


ブン!ブン!ブオォー!




殿町の埋め立て地に、80台近い直管が鳴り響き、次々と産通りに出て行く




パラリラ パラリラ


ブン!ブオォー!






いやいや、極楽寺の幽霊より、こっちの方が、よっぽど危ない



どうか、神様、仏様、何事も起こらずに、皆んな無事に帰って来れますように



私は、インパルスを運転する、豚子の腰を抱き締めて願った

















 

















首都高の高架下を爆音で走り抜け、横浜市内に入ったんだが、既に夏休みは終わっていて、横浜も大きな集会もなくホッとしていたら






「来たぞおぉ!」

と、誰かが叫び




単独で走ってる20台ぐらいの浜連のチームとカチ合ったけど


こっちの台数にビビったのか、そのまま素通り






勢いついた、川猫軍団は大船の駅前で、ブンブカと爆音コールで、ロータリーにいる車を鉄パイプでブン殴りながら、南下する



湘南町屋を左折して鎌倉公園の前を通った




浜連とは日常茶飯事だが、湘南と喧嘩になると、支部では治らなくなり、連合あげてのデカイ喧嘩になるので






海岸線には出ずに、前回、私達が通った、山ルートで極楽寺を目指した



山道を半分くらい下ったとこで、先頭が急に止まって




鮫島支部の伝令がUターンして、一台で走って来た





「この先、渋滞してて通れないらしいっす!」




鮫島支部の伝令が大声で、豚美さんに叫ぶ




「あー!何言ってんだよ、突っ込めよ」



豚美さんが叫ぶ





「マジで渋滞して、ビタ止まりなんですよ、少し先に病院の駐車場と空き地があるので、そこに停めろっていってます」





「しょうがねーな」



豚美さんがエンジンを切り、単車を降りると



皆んな、エンジンを切った




「豚子おぉー!」



豚美さんが叫ぶ




「呼んでるよ」



「なんや、単車から降りて」


豚子もエンジン切って降り



「なんやねん!」


大声で叫ぶと、豚美さんは私達の方に歩いて来て





「パクちゃんとこに行って、この先の病院の駐車場と空き地に停めて、そこから歩きだって、伝えて来い」




「なんやてー!突っ込んだらエエやん!」



「渋滞で、それ以上進めねんだってよ」




「ホンマか?」



先頭は、停めてもう歩いてるから、早く伝えて来い



私と豚子はインパルスでUターンして、少し遅れて来た、ケツモチの黒猫軍団に伝えると










「シカトして、突っ込めって言えよ!」



パクちゃんが怒鳴る、完璧な伝言ゲーム




「いや、先頭は停めて、もう歩いてるらしいで」






パクちゃん率いる、黒猫支部と5分ほど一緒に走ると



鮫島支部と豚美さん支部が停めた、単車が大量にあり



豚美さんと京子さんが待っていてくれた



私達もインパルスを停めて、パクちゃんを先頭に黒猫支部と歩きだすと









「何で、鮫島は突っ込まねーんだよ」


パクちゃんが、言った



「いや、本当に無理みたいだ、すでに徒歩してるし」



愚痴りながら歩き、極楽寺に向かって行くと



























「じぇじぇじぇ!」



皆んな、唖然とした


極楽寺までの一本道が、シャコタンの改造車で埋め尽くされて


狭い歩道には、ヤンキーカップルや


ナンパしてる人達が溢れ返っていた







「なんだよコレ?」



「祭りでもやってんの?」



近づくにつれ、テキ屋の屋台も並び




前回来た時は、葬式のようで梟が鳴く、不気味な世界だったのに、打って変わり完全な別世界になっていた






「でも、鶴見の時と違って、皆んな俺らをビビってない?」



キムコがスキップしながら、私達を見つけて、寄ってきた



実際に、歩道やシャコタンのヤンキーと目が合うと、向こうから避ける



「鶴見の大会の時は、目があっただけで、殺されそうな空気だったのにな」



アンソンもルンルンしてる













「おい、川猫だ・・・」



「何だよ、あの人数は」



「黒は特攻隊だろ」



「南と浜川崎も来てるぞ・・」



「3支部だけで、こんなにかよ」



「全支部なら、どんだけだよ」



「連合だと、相模原と都内の幽霊も数に入るぞ」



「やべーよな・・」




「つーか、何でアイツら特攻服で来てんだよ」




「どっか、潰しに来たのかもよ」











そんな、ヒソヒソ声が聞こえてくる



極楽寺の駅前に着くと、鮫島さんが待っていて



「酷ぇーな、コレは」


パクちゃんと豚美さんに言った




「テキ屋まで、商売してんじゃねーか」


豚美さん


「前回は、ひとっこ一人居なかったんだけどな」



「うん、うん、」


パクちゃんが、言ったので私達も大袈裟に頷くと




豚子の手には、既にタコ焼きが





「そんなの買ってんじゃねーよ!」



豚美さんが、怒鳴りながら一口、食べる




「いやいや、今日は喧嘩にならんでー」



豚子はタコ焼きを、頬張りながら笑う



















「確かに、こんな雰囲気じゃな」




「ここまで、来たんだから、武家屋敷まで行きましょうよ」





前回はビビりまくってた、キムコはノリノリで、特攻服に手を突っ込み、先頭をいきって歩きだした





「何だよアイツ・・・」


アンソンがぼやく





「せっかくだし、女霊見て帰るか」



鮫島さんがキムコの後に続き、皆んなゾロゾロ歩き出した



寺の奥に進み、武家屋敷に着くと



更に、ヤンキー達が騒いでいたが、



川猫特攻服が通ると、モーゼの十戒のように道が開いた




「出るのは古井戸だろ?」


豚美さんが、パクちゃんに尋ねる




「こっちすよ!こっち!」



キムコは大はしゃぎで先頭で案内し、つくと



古井戸の前には、捌き席があり、鮫島支部が陣取っていて




「ういっす!場所とりしときました」







「おい、本当にこんな状態で女霊なんて出るのかよ?」



鮫島さんが、パクちゃんに尋ねる



「いや、こんな状態だから、もう責任は持てねーよ」



「いつ出るんだよ!」



「丑三つ時の三時や」



豚子が教えると、京子さんが時計を見て




「あと、10分で三時っすね」




「しょうがねー待つか」



パクちゃん 豚美さん 鮫島さんは


捌き席にどっかと腰を落とした






「極楽ちゃーん!」



後ろから、叫び声がして振り向くと


半被にハチマキした、奴等が叫びだした



「せ〜の!極楽ちゃ〜ん!」







「何だよアレ?」


豚美さんが言うと





「どうやら女霊の親衛隊みたいっす」


場所とりしてた、鮫島支部の人が説明








「聖子ちゃんのコンサートじゃねーんだぞ!」



豚美さんが怒鳴る




「10〜9〜8〜」



親衛隊のカウントダウンが始まり



いよいよ、丑三つ時が近づく




「ぜろー!」



すると、古井戸から、派手な着物を着た、女霊が出て来て




一枚〜二枚〜うっふん


前回とは違い、艶声で数えだし



三枚〜四枚〜


ポーズも変えだす始末




「おい!これじゃ南町の花魁ストリップじゃねーかよ!」



鮫島さんが、怒鳴るが







「せ〜の!極楽ちや〜ん!」




親衛隊が叫ぶ




五枚〜六枚〜




「逃げろー」と叫ぶ声が上がるが



誰一人逃げない





七枚〜八枚〜あっはん😘


すっかりアイドル気取りで、調子にのる女霊



九枚〜いやーん♡



とうとう、着物の帯をといてみせると




ギャラリーは大興奮で!


「アンコール!アンコール!」





10枚〜11枚〜



遂に女霊は着物を脱ぎだした











「おい!十枚セットで、九枚しかねーのに、どういう了見だ!」



パクちゃんが、怒鳴り古井戸に近寄って、女霊に掴みかかると








「カエレ!カエレ!」



なんと、ギャラリーや親衛隊からカエレコール
























「やかましんじゃ!ボケ〜」



豚美さんが立ち上がり、親衛隊にむかって椅子をぶん投げると



川猫特攻服が、女霊の親衛隊を取り囲み、一瞬で武家屋敷は緊張に包まれた











「おう、こら!女霊、なんだ、このストリップは?」




特攻服に手を突っ込み、豚美さんも古井戸に近寄って唸り飛ばす









「いや、いや、元は二子新地の女郎やから、しゃーないって!」



豚子も古井戸に近寄り、女霊を庇うと






「すみません、淋しくてつい・・・」




女霊が謝るが







「川崎から、三支部出して来てんだぞ、この落とし前どうつけんだよ!」




鮫島さんが、席から怒鳴る







「せなやーオチがつかんと、皆んな納得せんわなー」



豚子が腕組みしながら、着物が肌方、女霊をマジマジとみる










「では、9枚〜から、やらして下さい」




エロエロな女霊が懇願する





「なんやて、自分でオトせるいうんかい?」




「はい・・・」




「ほな、9枚〜やってみい」






「おおぉー!」


親衛隊から歓声と拍手があがる








11枚〜12枚〜



とうとう、最後の白無垢の肌着になった、女霊





「おぉぉー!」と、興奮したヤンキー達の大歓声が上がり







パクちゃんを筆頭に、前回、死ぬ思いで逃げて来た私達は、あまりにも女霊の変貌ぶり、目が点になって放心状態









13枚〜



遂に、女霊が白無垢の肌着の腰紐に手をかけた






14枚!14枚!14枚!





武家屋敷に、興奮したヤンキーや親衛隊のコールが響き渡る











「おしま〜い〜」😘











なんと!女霊は14枚とは言わず、しかも最後まで脱がずに、古井戸の中にスッーと消えて行った










「・・・・・」






静まり返る、武家屋敷の古井戸アリーナ




















「舐めとんのかっー!」























豚美&豚子の極悪姉妹の怒声が、鎌倉の夜に響いた

































































以上〜快楽亭 豚子の、番長皿屋敷


ありあとやんした



🙇🙇🙇🙇











ブログ一覧 | スローなブギは、止めてくれ | 日記
Posted at 2023/10/29 14:43:15

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