富士山が世界文化遺産(文化遺産です) に登録が決定して、早くも7月1日の山開きには大勢の登山客、観光客、マスコミの連中で賑わったようだ。
なかにはハイヒールで登る登山客もいて、静岡県警山岳遭難救助隊長も「ハイヒールはあり得ない…」とあきれ顔。という記事も早速あったりする。
馬鹿は死んでも直らないというか、サンダルにTシャツで手ぶらでの登山など、もうお好きにどうぞ・・・
私や、廻りの登山者に対して、不用意に落石をしてしまったり、最悪救助要請など、とにかく廻りに迷惑かけないでね!只それだけです。
そんな登山ブームは、富士山だけではない。
日本の低山から3000m級の山々まで、恐ろしいくらい登山者数が年々増えている。
これも、悲しいかな団塊の世代という、日本の戦争史の中で出来た、人口現象の結果というべきか。
この団塊の世代の方々は、競争社会で生き抜いてきたからだろか、何事にも負けず嫌いで、登山道で道を譲るという精神がまるでない。
数は最大の力とばかりに、団体になるとど真ん中を我が物顔で通ってゆく。
そんな登山の代表が、ツアー登山である。山岳ガイドさんの飯の種だから、どんな事になろうとも商売商売。とにかく、ツアー会社のスケジュールに沿って、とにかくツアー客の安全と、行程消費を最優先に他の登山客は二の次で・・・
私のような、二の次の個人登山者からすれば、ツアー登山は何とかならないかと思うのだが、山小屋しにろ、お土産屋にしろ、確実に数がさばける(確実なる商売相手の)ツアー登山の一行は、いろいろあっても優遇するしかないわけで・・・
富士山を含めた、多くの有名山域の山小屋の予約状況を見てみると、どう見ても、旅行会社のツアー登山の企画で、シーズン前から山小屋が押さえられているとしか、思えない部分があったりする。
毎年この季節になると、ニッコウキスゲの群生する山が、黄色い花で見頃を迎える。
新聞の記事で、尾瀬のニッコウキスゲは、ニホンシカが、尾瀬にまでやってきて、水芭蕉やニッコウキスゲを喰いあらし、花の数が減っていると書いてあった。
そんなニッコウキスゲだが、私の住む場所からほど近い所にもささやかだがニッコウキスゲの群生する山がある。
しかし、マスコミや、ネットなどの情報で、年々その山を訪れる人が増えてきて、登山道入口の小さな駐車場は、大混雑になる。
ここ数年前から観光バスでやってくる登山者までいるらしく、特に週末の登山道入口の狭い林道は、大変な事になっているらしい。
今年の他人の山行記録を見ると、先週の週末には早くも林道に駐車する車の列が、写真に写っていた。
まだ、ニッコウキスゲは咲き始めというタイミングなのだが、皆さんもう待ちきれないらしい。
しかも、この山にある地糖の木道には、たくさんの登山者が早くも写っている。
恐ろしい、登山ブーム。
世界遺産でなくとも、富士山ではなくとも、たかが1500mの山に、これだけの登山者を見てしまうと、ニッコウキスゲの群落を見に、また行きたいと思ったりもするのだが、車と人の数の現実を知ると、行く気にならない。
どれだけ朝早く行っても、下山時のあの車の数。
そして、一番登山口に近い所に車を止めたいという、馬鹿親爺は、私が下山したなら早く駐車場を開けろとにらんで来る。
しかも、早く駐車場を開けろという馬鹿親爺は、下山する私の車の行く手を阻んで、帰るに帰られないという事態。
頭が悪いというか、身勝手というか。
※ 写真には、馬鹿親爺が写っているのだが、馬鹿馬鹿と書いている人物をネットにさらすほど、私は悪人ではないので、人物は全て消した。
これから1時間程、標高差300m程登らなければならいのに、車は一番近い場所に止めたいという、わがままな矛盾。どうせ歩くんだから、もう数百メートル歩けば、こんなつまらない不快感を他人に与えなくても良いと思うのだが・・・
それでなければ、早朝すいている時間に来るとか考えてほしい。
そんな、馬鹿とバトルしなければならない山へは、もう二度と行く事はないのかもしれない。
ブログ一覧 |
JOURNAL | 日記
Posted at
2013/07/04 07:10:52