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2013年12月03日

冬山の現実 富士山滑落事故 20131203


2013年12月1日富士山で滑落遭難という事故が起こった。

京都の山岳連盟に所属する方々で、さらにその山岳連盟の救助隊の「高地での冬山基礎技術の習得」という名目の登山だったようだ。

これ以上の個人的なコメントは差し控えるが、この滑落事故を目撃し、救助活動をおこなった登山者の以前公開されていたブログを


読むと、凄まじい事故現場の状況が伺える。


この救助活動をおこなっ方の内容と、報道されている内容に疑問点があったのだが、消防ヘリで男性1人を救出中に用具がはずれ、約3メートルの高さから男性が落下し、そのまま見失ったとの報道があった。



富士山山頂付近の気流が悪い場所での、ヘリコプターでの救助活動は、非常にリスクが高く、最悪ヘリコプターの墜落という二次災害にもなりかねない。

そんな非常に危険な状況での、一秒を争うホイスト作業は、相当困難を極めたのだろうが、現場での用具の取り付けが不十分だったのか、それともホイストしたが、強風でホイスト途中でヘリコプターが制御不能寸前に陥り、ホイストを切り離さざるを得なかったのか、どちらにしても、最初に救助しに行ったブログの登山者と同じように、相当困難な救出活動だったのだろうと推測される。


※ どうやらヘリコプターまで、要救助者を引き上げたが、トラブルが起きて収容できなかったようだ。


今や日本の山岳地帯での救出活動には、ヘリコプター頼りの側面が大きいが、残念だがヘリコプター自体、気流の激しい場所での飛行は、危険を伴う。ましてや気流の悪い場所でのホバリングは、一瞬の気流の乱れが、即墜落という事態に繋がる訳で、いくらヘリコプターのパイロットが、命を賭けて現場で救出活動をしたとしても、救出するヘリコプター自体が墜落してしまえば、命を落とす人数は更に多くなり、結果として悲惨な二次遭難となる場面も出てくる。

過去にも、2009年9月にの北アルプス・奥穂高岳附近のジャンダルムで、滑落者の救出に向かった防災ヘリコプターが、墜落事故を起こしヘリコプターに乗っていた方々が亡くなったり、2010年7月には、奥秩父山系笠取山のブドウ沢で沢登りをしていた登山者の救助に向かった防災ヘリコプターが沢に墜落して搭乗者5名が亡くなっている。


このように夏の山岳遭難でさえ、ヘリコプターでの救助にはリスクが伴い、時として二次遭難に至るケースがある。


今回の富士山の滑落遭難の救出は、救出する側から見れば、相当危険で二次遭難も十分おこりうる場面だったのだろう。


山の遭難は自己責任といえども、事故が起これば何とかして助けたいと思うし、助けようとすれば二次遭難の危険も伴う。


最悪、他人の命まで奪うことになりかねない訳で、そんな二次遭難などの部分を含めて、冬山に行かれる方々は、十分考えて欲しいとも思う。




先月の11月23日には、北アルプス立山室堂で、大規模雪崩が起こり、スキーヤーなど7名が死亡した

この北アルプスの室堂での雪崩によるスキーヤー、スノーボーダーの死亡事故も、度々起こっていて、2010年11月にも、6名が雪崩に巻き込まれ、2名の方が亡くなっている。

2010年の時も今回も、数日間雪が降り続き、晴天になって、パウダースノーを求めたスキーヤー、スノーボーダーが、不安定なパウダースノーに突っ込んでいって、雪崩に遭っている。

この立山室堂の山域は、11月末までケーブルカーやロープウェイ、バスなどの公共交通機関を利用して、標高2,450mまで簡単に入山でき、目の前に数多くの斜面が広がっているという、山の初心者でも、簡単に立ち入れてしまう場所である。


残念だが、先月11月23日も数百人のスキーヤー達が、パウダースノーを求めて乗り込んできていた。

そんな多くのスキーヤー達が、青空の下のパウダースノーを見れば、滑らずにはいられないだろう。

雪崩事故が起こった後も、山岳警備隊が、雪崩の危険があるためスキーの自粛を求めたようだが、多くのスキーヤーは、滑っていたらしい。

まあ、金と時間をかけて、3000m級の山のパウダースノーの雪を求めてやってきたのに、滑るなといわれても我慢できない気持ちは十分にわかるし、滑りに来いといわれて、目の前で滑るなと言うのは一種の「詐欺」であろう。

残念だが、富山県と、立山黒部貫光は、11月のアルペンルートの営業について考え直す時期に来ているのではないのだろうか。

現実には、ホテル立山をはじめ、みくりヶ池温泉などの山小屋の利益に直結するので、この山スキー客を当てにしている関係者からは相当反発が出そうではあるが、金儲けに軸足を置きすぎるのはどうなのだろうか。

雪が降ったら終わりにする位の自然に寄り添う気持ちであって欲しい。


冬山は、麓から自力で登れるだけの体力と技術と、知識がある者だけが、許される領域だろうと思う。

それは、立山だけではない、富士山も同じだ。



冬山登山の資格が無い登山者には、自然の側が容赦なく、容易に命を奪うのが、冬山であろう。




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Posted at 2013/12/03 07:29:47

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